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『由加里 88』

 涙にくれる由加里を抱き続けた。ゆららは、その冷え切った背中を華奢な身体で温めたのである。
 自分が泣いているときにしてくれなかったことをどうして自分がしなくてはいけないのか、非常にシャクだったが、照美やはるかのことを考えると、そうせざるを得なかった。
さて、車イスを病室に運ぼうとしたゆららは、意外な人間と相対することになった。
 
 由加里の姉である西宮冴子。
 
 どうやら妹の見舞いに来たらしい。シックな色のスーツからは自分たちの世界とは別の人間だという空気を感じ取れる。そして、妹に似たほっそりとした肉付きながら、由加里とは違う芯の強さを見いだす。
 これが大人ということだろうか。ゆららは思わず、その迫力に煽られた。
 
 地域の『合唱の会』を通じて知り合いになっていた。その会は、少女が学校で冷遇されている間、数少ない他人とのコミュニケーションを取れる数少ない場所のひとつだった。そのために、彼女の性格から相容れぬことと裏腹に、異常なまでに積極的に参加していた。
 冴子と出会ったのは、練習中のことである。元卒業生ということで、慰問にきたのである。指導者としても、会が始まって以来の優等生だった冴子の訪問をいたく喜んでいた。
 ただ、西宮という姓を聞くまで、二人が姉妹だと気づかなかった。
 確かに、二人は似ている。
 
 しかし、高貴な肉食獣を彷彿とさせる、あの鋭い目つき。怜悧という言葉がこれほど適当な人間に、ゆららは出会ったことがない。
 遺伝的に姉妹だということは、外見からわかる。だが、皮膚の下に流れる血でもない何かあきらかに違う。それが醸し出すオーラのようなものが血に勝っていた。
 それが、二人の類似を打ち消していたのである。
 無条件に、ゆららは冴子に好感を持った。それは由加里に対する悪感情の裏返しだったのかもしれない。
指導者に促されて、渋々ながら疲労した歌唱はゆららの心を摑んだ。しかし、「先生、私は本質的にヴォーカリストじゃないですよ」と煙たい表情で謙遜する姿は、小学生じみた少女にいたく感銘を与えた。
 その冴子が目の前にいる。病室の前に立っている。
「冴子お姉さん!!」
 由加里が、羽目を外すのは当然のことだった。しかし、あくまで許せなかった。
「・・・・・」
「あれ、ゆららちゃん」
 医学部の女子大生は意外そうな目を後輩に向ける。彼女の話から妹の話題が出ない、あるいはこちらから話を向けても軽くあしらわれる、それらのことから、二人はそれほど親しい友人でないと践んでいたのである。
「ゆららちゃんがノートを持ってきてくれているんだよ」
 姉に話しかける由加里は、年齢よりもかなり幼く見える。自分の中に芽生えた嫉妬心を押さえるのに苦労した。
「由加里ちゃん、学校、来れないですし・・・・」
「・・ウウ・・ウ・ウ」
 小柄な少女は驚くべきものを見た。
 知的な美少女がとつぜん泣き始めたのである。もちろん、自分の台詞が彼女に影響を与えたとは、最初、信じられなかった。
 由加里ちゃんという呼称が、それほどの影響力を持っていることは、しかし、かつて、同じような境遇に、いや、彼女の何倍もの永きに渡って虐げられてきた少女にとって、てに取るように分かるのだ。
 自明の理という言葉は、まさにそのためにあるように思えた。

 一方、由加里は長い間感じたことのない喜びを感じていた。
 自分を友だちと呼んでくれている。それを家族の前で保証してくれた。それが何よりも嬉しい。大事な家族に対する後ろめたい気持が解消されていく。自分にも友だちがいる。そのようにみんなに胸を張れるような気がした。 もう、クラスの鼻つまみ者ではない。きっと、クラスメートも受け入れてくれる。ゆららもそう言っている。
 冴子の存在が、由加里を何故か楽観的な方向に向かわせていた。
 一方、ゆららは怖ろしい気持に陥っていた。妹がいじめられていることに、冴子は気づいているのだろうか。それなら、自分は大事な妹をいじめているクラスメートのひとりではないか。
 ゆららは逃げ出したい衝動に襲われた。
 しかし、冴子は自分を受け入れてくれる。少なくとも、そのような視線を自分に送ってくれていると思う。
 だが、この場に居続けるには、あまりに神経が細くできていた。

「あの、西宮さん、私、もう帰ります」
「え?ゆららちゃん、帰っちゃうの?もっと居ればいいのに」
 屈託のない笑顔を送ってくる由加里。
 再び、蘇ってくる憎悪の念。
 少女は複雑な気持ちをパンドラの箱に押しこめるような気持だった。

 パンドラの箱は、しかし、その存在感を急激に失うことになる。冴子の発言がその主因だった。
「海崎さんに連絡を取ってくれるかな?ゆららちゃん」
「え?」
 自分が何を聞かれたのか、一瞬、理解に苦しんだ。一方、由加里は完全に凍りついた。こんなところで、姉の口からどうしてその名前が出てくるとは。彼女は由加里がこの世でもっとも怖れる人間なのである。
 それよりも、どうして冴子が照美を知っているのだろう。それに対する疑問が先立つのは当然のことだ。
「「合唱の会」関係よ、由加里。そうよね、ゆららちゃん」
「ぁ、はい・・・・」
 意外そうな顔をする知的な美少女。
「ゆららちゃん、あそこに入っていたの?」
「うん、小学生の頃から」
 由加里は、小学生時代のゆららを思い浮かべてみた。しかし、今の彼女以外の何ものも想像しえなかった。
 だが、よく考えて見ると、注意すべきはそんなことではないことに気づいた。照美のことである。
「あ、冴子姉さん、か、海崎さんの・・・・・」
 冴子は、妹の話を皆まで聞かずに、冷蔵庫を開けるとリンゴを取り出す。赤い珠を後輩に見せながら、微笑する。
「ゆららちゃんも食べる?」
「ぁ、はい・・・」
 気まずい気持をかみ殺しながら、自分が長居をする羽目になったことを思い知らされた。それを剥かれようとしているリンゴが、我が身を犠牲にして主張している。
 リンゴを剥き終わった冴子は病室の片隅にあるテーブルを運んでこようとした。
「あ、手伝います」
「いいのよ、気を遣わなくて」
 妹には決して見せないような笑顔で応ずると、冴子は手伝おうとする少女を制した。本心からだけではなく、じっさい、背の高さに差がありすぎるのだ。ただでさえそんなに背が高くない由加里と比べても、ゆららは頭一つ以上低いのである。
 ランドセルを担がせたら、小学生にしか見えないだろう。冴子は正直、ゆららが苦手だった。別に悪意は感じないのだが、どうやって接したらいいのか難しい。相手は小学生ではないのだが、気が付くとそのように扱ってしまう。

 一方、由加里は完全に機を逃していた。照美の美貌がちらついて頭から離れない。

 目の前で姉とゆららが会話のキャッチボールをしている。
 二人の内面を知らない少女は、二人が何の支障もなくボールの投げ合いをしているのだと、変な嫉妬を感じていた。それだけでなく、姉の顔を見てから、やけに股間の異物が蠢く。ゆららと二人だけで居たときはそれほど感じなかったのに、少女の性器に隠されたものが蠢動しはじめたのである。
 ベッドに戻った知的な美少女は、腰をエビのように曲げて苦しそうに顔を歪め始めた。
「どうしたの?由加里ちゃん、具合が悪いの?」
 ゆららは自分がここから逃げる口実を得たと思った。だが、冴子はそれを許そうとしない。
「ゆららちゃん、ちょっと見ていてね、看護婦さん呼ぶから」
「あ、姉さん、大丈夫・・・・」
 由加里の言葉なぞ、公園に舞う枯れ葉のように無視して、姉は病室を後にした。

 病室に二人だけにされると、ゆららは所在なさげに窓の外を見る。しかしながら、今度は、由加里の方から噛みついてきた。
「海崎さんのことだけど、ゆららちゃん、知っていたの?どうして、冴子姉さんが海崎さんと?」
「・・・・・・・・」
 由加里の刺すような目つきから逃げるように、外へと逃げようとした。
「ゆららちゃん!?あぅぅぅ・・・!?」
「由加里ちゃん!?」
 ゆららが悲鳴に振り向くと、由加里は、先ほどよりもいっそう苦しそうに額に脂汗を滲ませているのが見えた。
「由加里?」
 ちょうど、その時、冴子と看護婦が入ってきた。
 看護婦は、あの似鳥加奈子である。
「西宮さん、どうされましたか?」
 抜け目のないことに、この女悪魔は第三者がいるときにはこのような口調なのだ。由加里の耳元に近づくと囁きかけた。
「由加里ちゃんたら、お友だちとお姉さんの目の前で欲情していたわけね」
「・・・・ウウ」
 加奈子は、しかし、この場ではそれ以上のことはしようとしなかった。冴子の目が光っていたからである。彼女からただならぬ空気を感じ取っていた。直感的に一筋縄ではいかない相手だと認知したのである。
 それに、悪魔の囁きだけで由加里は十分にダメージを受けていたのである。それをわかっていたからこそ、黒い看護婦も手を引く気になった。

「先生、呼びましょうか、西宮さん」
「あ、ハイ」
 ほとんど、操り人形のように加奈子の意のままになる由加里。冴子は、それを不審に思ったが、いじめられていることから来る精神的な現象だと、しごく客観的に受け取ってもいた。
「由加里、お姉さんはもう帰るから」
「ぁ、冴子姉さん・・・」
 医師が入室するころには、由加里は打たれた注射によって意識が混濁しはじめていた。
 意識の周辺で見ていたのは、冴子とゆららが連れだって部屋を後にする光景だった。何だか、姉をゆららに取られたような嫉妬を覚える。だが、すぐに夢の世界へと意識を溶かしていった。

 ほどんと見あげるような冴子の長身を仰ぎながら、ゆららは廊下を歩いている。好感を持つに至ったが、知らぬ相手への畏怖を否定することは難しい。こちらから話しかけるのはほどんと不可能だった。だが、何とかなけなしの勇気を絞り出すことにした。
「て、照美さんがどうかされたんですか?」
 由加里の前で、果たしてそう呼んだだろうか。目敏い冴子はそう考えた。彼女の洞察力は中学生同士の人間関係なぞ、人目で見切ってしまうのである。細かなところまではさすがに見抜くことはできなかったが、確かに、この二人は複雑な人間関係で結ばれているようだ。だが、由加里いじめに積極的に参加していないことは事実だろう。
「言ったろう、彼女の歌声を聞いたって」
「え?合唱の会に誘うんですか?」
 月並みな答えである。冴子はもっと面白みのある解答を期待した。
「いや、違う」
 だが、よく考えてみれば、彼女は自分がロックバンドを主催していることを知らないはずだ。
「彼女の歌声にいたく惚れてしまってね、今度、会ってみたいんだが、ゆららちゃんの方から連絡してもらえないかしら?」
「え?でも、携帯の電話番号を知っているのでは?」
「礼儀さ」
 ゆららは理解できなかった、何故、ここまで回りくどいやり方をするのか。冴子は、少女が思っている以上に大人だった。照美の歌唱力に関心を寄せる一方、由加里が晒されているいじめに探りを入れようとしているのだ。
 少女が、もちろん、知らないことだが、二人は言わば流浪の姉妹である。それほど冴子は表には出さないが二人の絆は外部の人間が考える以上に太い。
 だが、冴子が腹に一物を抱く理由は、その張本人がそれに無頓着なことである。
 何しろ、春子を実母と信じて疑わない。そのことに、冴子は大人げない怒りを覚えるのだった。

 一方、ゆららは由加里が毎日のように受けているいじめのことが、頭を過ぎる。それは罪悪感と一言で表現するには、あまりに複雑で、かつ、奇っ怪だった。何とかして、この思いを吹っ切りたい。それには、こちらから畳み掛けるしかない。
「あの、西宮さん」
「何かしら?」
 冴子は優しげな微笑を返す。こんな優しい顔も浮かべるのだと、少し安心して話を切りだす。
 さりげなく話題を逸らそうとする。
 だが、逸らそうとしたゆららが逆にそちらに引き込まれた。冴子がいきなり男性と思わせるほど低い声で朗々と 歌い始めたのである。
「今、みんなで『流浪の民』を歌うことにしたんですけど」
「そうか、あれだな、えーと、 なれし故郷を 放たれて       
夢に楽土求めたり          
なれし故郷を 放たれて       
夢に楽土 求めたり・・・・・本来はソプラノのパートだがな、結構、好きなんだ。どうした?」          
 ゆららは完全に言葉を失っていた。『合唱の会』総勢、40人で歌ってもこれほど迫力がない。ここは病院なので、冴子はそうとう音量を抑えて歌っていたのだ。それなのに、この歌唱力は何だろう。
 これほどの人が「自分は本質的にヴォーカリストではない」とはどういう意味だろう。そして、照美に声をかけるとはどういうことだろう。
 少女は是非とも知りたいと思った。
 
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『おしっこ少女 8』

「ううううぅぅっぅん?!」
「そのシートはメーカー製の特別あしらえなのよ。疲れた身体をたんと休めてね」
 運転者は傍らのシートに身を沈める奴隷に語りかける。
「この車が相当の高級車であることを感謝しなさい。あそこへの刺激もこの程度で済んでいるのよ」
 車に関するまひるの知識では、晴海のカービジネスの世界を理解することは難しい。よって、現在、彼女が乗せられている車種を教えられたところで、その価値を理解することは難しかった。
「ウウ・ウ・ウ・ウウ、ほんとうに、このままでテニスを?」
「してもらうわ」
 麻木晴海は接ぎ木の要領で言葉をつなげる。

 だが、最初の木とそれにつなげる枝との関係にそれほどの親和性は見いだせない。いや、むしろ、完全に相反する。生まれたときから憎しみあう兄弟のようで、とても握手しあうような仲とは言い難い。
 だが、後者の圧倒的な権力によって、無力な前者は支配されねじ伏せられる運命なのだ。
 そうは言うものの、学校でいじめられる時とは何かが違う。それを具体的に説明しろと言われても、あいにくと、まひるの語彙力ではうまく表現できなかった。
「ウウ・ウ・・・」
「これでも、学生時代はテニスをやっていたのよ」
 何がこれでもなのか、まひるにはわからない。
「そこにラケットがあるから見てみなさいよ」
「ウウ・ハイ・・・」
 晴海が指す先は背後の席だった。性器に生地が食い込むのを必死に我慢しながら、上半身を動かしてラケットに触れる。
「ウウ・・・・?!」
 ビニールに包まれたそのラケットはかなりの高級品である。
「眺めていないで、中を出してみなさいよ」
「・・・ハイ」

 まひるの上品な鼻梁がかすかに動いたことに、晴海は見逃さなかった。しかし、それをすぐに表に出すような真似はしない。運転しながら、少女の挙動を観察して楽しむ。
 少女はテニスラケットを握っている。
「振ってみなさいな」
「こ、ここでですか?」
「そうよ」
 晴海の声は小さいが至極断定的だ。被虐のヒロインに、背く気力すらない。
 何度も振るう。
 それを見ていたまひるはほくそ笑んだ。
「まひるちゃん、テニスの基礎があるのね」
「・・・・」
 とたんに、少女の顔色が青みを帯びるのを晴海は興味深く見ていた。
「言ったでしょう?これでもテニスの経験があるって、見れば分かるわよ、握り方をね。幼いころから相当、しごかれたわね」
「・・・・・・・・・」
 本来の表情をまひるは取り戻していた。しかし、本人はそれに気づいていない。まだ治りきっていない精神の傷に塩を塗られたのである。そんな時に見せる表情が本来の自分などと、誰が思うだろう。
 しかしながら、女性捜査官の慧眼は確かにそれを見透かしていた。知っていて、あえて、塩を塗る行為を強行してみせたのである。
「その通りです。でも、才能がなかったんです、でも、妹が同じテニスクラブのジュニアにいるんです」
「ふうん」
 語尾がふいに明るくなった。それにつなげるように晴海が言う。
「妹さん、ジュニアの選手権で準優勝を飾ったのよね」
「エ?ご存知なんですか?」
「公安の捜査能力を甘く見ないで欲しいわ」

 自分で言っておいて、思わず噴き出しそうになった。確か、そのような台詞があるコミックスにあったはずだ。彼女が小学生時代に読んだ旧い記憶である。
 まひるはそんなこととも知らずに、自分の車を運転する女性に恐怖を抱いた。この人は自分に関することをなんでも知っているのだろうか。
 自分がテニスに関することで傷を受けていることだけでなく、そのことで安藤ばななから脅迫を受けて、それが原因で彼女の奴隷になっていること等、それらのことをすべて知悉しているのではないか。
 しかし、それはまひるの買いかぶりと言えよう。
 それほど、この時の晴海が美少女に関心があったわけではない。もちろん、公安の捜査能力を行使すれば、それは不可能なことではない。しかし、それは事件に関する可能性がある場合に限られる。何故ならば、日本は民主国家であり名義上は少なくとも警察国家ではないからだ。
 まひるの妹の件も、たまたま見た地方紙の片隅に見たからだ。彼女の記憶力には定評がある。その点は、たしかに公安の捜査能力なのだろう。
 だが、この時、女性捜査官は被虐の美少女に関して新たな知識、そうまでいかなくても手がかりを直接的に得ることができた。

 テニス、そして、妹。
 この辺が佐竹まひるという少女を解くキーワードになりそうだった。
「今夜は泊まっていきなさい、連絡しておくから」
「・・・・」
 もはや、悪い意味での夢心地の状態に陥っている少女には、事態を正しく把握する能力はない。まひるは意識の外で、晴海が、彼女の義理の姉、すなわち、少女の実姉に電話をかけていることを知った。
 だが、それに何ら影響力を行使することはできない。
 よしんば、しようと思ったところで、彼女にその気力はない。全身が性器のようになっているまひるには、手足を生まれたときから奪われた巨大な海鼠以外のどんな存在価値があるというのだ。
 それにしても、この女性キャリア警官は、そんなまひるが可愛らしくてたまらないのである。いじめれば、いじめるほどに味わいが出てくる。
 そもそも、彼女に嗜虐という趣味はなかったはずだが、この女子中学生を目の当たりにした瞬間に、その感情が芽生えてしまった。何かを嗅ぎつけたのだが、現在の晴海に、具体的な理由を見つけ出すことはできない。
ただ、欲望が要求するままに、残酷な行為を続けているだけなのだ。

「まひるちゃん、起きてる?まひるちゃん!」
 車が止まったとき、少女は軽く意識を失っていた。
「あ、朝ですか・・・・・!?」
「何を寝ぼけているの?ほら、起きなさい!」
 まひるの股間に邪悪な指が侵入していた。
「えぐ?グウ・・・・・」
 意識を取り戻してみて、自分が悪夢の中にいることを知った。あるいは、現実そのものが悪意に満ちていることを知らされた。
「あ、安藤さん・・・・・」
「まだ、寝ぼけているのよ、ついたわよ。テニスコートに、折角、テニスウェアもあるけど中身が見えちゃうし」
「アヒイ・・・・ア・・・・・はあ、はあ!?」
 晴海の掌がまひるの大腿を摑んだ。それだけのことで、少女の性器に負担がかかるのだ。まさに全身性器である。
「このいやらしい足が見えちゃわね、仕方ないわ、今日はジャージで楽しみましょう」
 女性捜査官の美貌が、月夜によく映える。まひるはぞっとなった。だが、安藤たちに感ずる圧倒的な恐怖とそれに基づく拒否とは違う感情を、この年上の女性に感じていた。当然のことながら、姉に対する感情とは完全に異なる。

 かつて、体験したことのない感情に、まひるは戸惑っていた。それをどう受け取って、反応したらいいのか、皆目検討がつかない。
 全身を覆うぬめぬめした化け物は、情け容赦なく美少女を強姦していく。少女は身動きするたびに官能の疼きに耐えねばならない。あたかも、ボンデージ服は固有の意思を持っているかのような動きで、彼女を捕らえて放さない。
 ホテルのような高級感溢れるエントランスを通って、更衣室に入ったはずだが、その記憶はあやふやで頼りない。
いつの間にか、少女の虚ろな目はぼんやりとした光の束を見つけていた。
 テニスコートだ。
 夜の闇に咲く奇妙な都市である。天上まで続く柱とネットは、あたかも、少女を閉じ込める牢獄を構成しているように思えた。
「はあ、はあぁ・・・・・あぁ」
 いつの間にか、硬い地面に手をついていた。
「だ、駄目です・・・・・テ、テニスなんて、ハア、で、できません・・・・ハア」
「何言っているのよ、立ちなさい!」
 棒のようなものが少女の頬に突きささる。言うまでもなく、テニスラケットだ。
 まひるの位置からはちょうど逆光になっていて、晴海は闇の女王のように見えた。
「ハイ・・・・ハア・・ハアぁ」
 力無く答えると、少女は半病人のように立ち上がろうとした。右膝を地面に立てて、ようやく上半身を持ち上げる。
「ウウ・ウ・ウうう?!」
 たったそれだけの衝撃で、いきなり股間に指を突っ込まれたような官能が、少女の下半身を襲う。
 顔を上げると、既に、晴海はテニスコートに立っていた。
 本能的に、そう、かつて、テニスに打ち込んでいた記憶の残り滓が、少女を反対のコートに足を運ばせていた。
小さい頃から叩き込まれてきた教育によって、ほぼ無意識のうちに、まひるはボールを待つ体勢に入っていた。
テニスは大好きだった。小さい頃から、プロテニスプレイヤーになることだけを夢見て、辛い練習にも打ち込んできた。
 それが、彼女がテニスコートに出現することによって、内的にも、外的にも、少女を打ちのめす結果となった。妹が天賦の才脳を開花させるに至って、懸命に努力してきたことで勝ち取ってきた家族の関心は完全に奪われ、孤立した彼女たけがぽつんと取り残された。
 いまの、まひるのように。

 ボールは、情け容赦なく、右、左と放たれる。
 テニスボールがはずむ音は、少女に苦痛な既視感を与える。性器を襲う官能は、少女に、新たな道を示す。それらを同時に与えられた場合、少女の中で一体何が起こるというのだろう。
 過去と現在をつなぐもの。
 まるで、酔っぱらいのように千鳥足でボールを追いながら、あるいは、チョウのようにか弱い身体に凶悪なボールを受けながら、女子中学生は、過去と現在を行ったり来たりしていた。
すると、目の前に立ちはだかるテニスプレイヤーは何者だろう。
 妹か?
 いや、違う。それにしては背が高すぎる。
「ウウ・ウ・ウ・・うう?!」
 思わず、右膝を付いてしまった。
 股間のことはもうわからない。もう自分ではないようだ。得体の知れない宇宙生物に乗っ取られてしまったかのようだ。
「どうしたの?まだ始まったばかりなのよ」
 残酷な言葉が、ボールにもまして怖ろしい速度で飛んでくる。
 このまま得体の知れない化け物に、全身を乗っ取られてしまえばいい。脳にまでその汚らわしい触手が伸びれば、精神まで支配されることは必至だ。そうなれば、もう、まひるは苦しまないだろう。
 何となれば、まひるなどと言う少女はこの世の何処にもいなくなるからである。
 しかし、そうは問屋が卸さない。
 残酷なまでに美しい声が天頂から降ってきた。





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