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『由加里 102』
 藤崎さわと真野京子は、涙ぐみながらもにこやかに笑う由加里に違和感を覚えていた。罪悪感を引き起こすスパイスが、しこたまにかけられているためだ。自分たちが言っていることがすべて嘘だという事実、それが内心の葛藤を産み、自分たちを苛んでいる。彼女は、あきらかに自分たちを信用しはじめている。それが話し方からわかるのだ。
 しかし、病室で久しぶりに出会った時から、こんなに心を許していたわけではない。高い壁と警戒心がベッドの前に立ちはだかっていた。少しずつ話し込むことでここまでもってきたのだ。
二人は、泣きながら笑うという、実に不思議な感情表現をする同級生と相対しながら、複雑な心理状況に陥っていた。
 そこで二人は彼女について思い出せることをピックアップしようと思い立った。
 西宮由加里とは、どのような少女だったであろうか。
 中一の時から二人は同じクラスだったが、それほど親しかったという記憶はない。まず印象に残るのは、なんと言ってもその頭の良さだった。成績はクラスでも群を抜いていた。
 しかし、容姿は優れているが、照美ほどの際立った美人というわけでもないので、それほど印象に残っていなかった。彼女のように、一度であったら二度と忘れさせないような、鮮烈な記憶を相手の脳裏に焼き付かせる、といった属性はなかったように思われる。あるいは、努力して自らそのような性質を押し隠していたのかも知れない。

 今、彼女から感じるオーラーからは、ただ人からは発せられない何かを感じる。

 由加里との深い接点は、夏休みの林間学校にはじまる。同じ、バンガローに泊まることになったのである。夜通し話していたが、バツグンの成績を誇っている一方で気取らない性格が以外に思えたことを覚えている。大人しそうな外見からは、取っつきにくい印象を受けるものの、いちど話してしまえば親しく交わってもらえる。
 だが、ふとした拍子に、藤崎はある違和感を覚えた。
 確かに、誰からも好かれるし、ものごしが柔らかかに見える反面。誰が相手でもあるていどのところまでは侵入を許すが、最後の一線まではそうはさせない、そんなものがたさを見て取ったのである。
 当時、それは錯覚だと思っていた。いつも、由加里の周囲には友人がいっぱいいたし、本人も常に幸福そうに笑っていたからだ。
 しかし、それから進級して、別人のように豹変してしまった。恐らく外部の影響が大であろう。それとも内部的な些細な変化がいじめを呼び寄せたのだろうか。藤崎にはその判断を容易に下すことはできない。
 今、目の前で次から次へと言葉を繰り出してくる由加里と、教室でいじめられていた由加里は、本当に同一人物なのだろうか。あるいは、そうなる前にカラカラと笑っていた彼女は、本当に同じ人間であると強弁できるのだろうか。

 彼女の笑顔から本当の心情を読み取ることは、二人にできそうにない。いや、そうできない方がいいのかもしれない。もしも、ガラス戸を見通すように彼女の心が見えたら、このような計画に荷担することはできないだろう。 それは同時に身の危険を呼び寄せることになる。あのクラスで彼女に荷担することは、クラス中の敵意を自分の中に集中させることを意味する。それは避けたい。だからこそ、罪悪感が疼くにもかかわらず、頭を縦に振ったのだ。
 この饒舌さはかつての彼女とやはり違う。相当に無理をしている。自分に寄ってきた二人を逃すまいと必死に演技をしているのだ。
 そんな由加里を見ていると、自分たちがとんでもない犯罪に手を貸していることを思い知る。なんとなれば、二人は高田と金江からの依頼、というよりは命令によってここ来ているからだ。二人から渡された台本通りに事を進めるためにここに来ているのだ。
 しかし、この少女がここまで饒舌だとは、予想外だった。あきらかに台本を逸脱している。あきらかに作者の想定を超えてしまっている。生の人間が相手なのだから当たり前だが、どうしたものか・・・、加えて、おかしなことがある。台本の見事さである。とてもあの二人の知性から産み出されたものとは思えない。
 二人はプロの台本などは見たことがないが、それに匹敵する内容と重さを有しているのではないかと思わせるほどだ。
 だが、今はそんなことを考えている場合ではない。台本に沿わせるように話しをもっていくだけである。
 当然のことだが、これを書いたのは鋳崎はるかである。彼女は、自分と照美が表立って由加里いじめに参加していることを隠匿しようとしているのだ。
 彼女の努力もあって、一般のクラスメートは、似鳥ぴあのや原崎有紀という例外を除いて、いじめの首謀者は高田と金江である、ということで意見が一致している。いざとなったときに自分と親友に火の粉がかからないようにしている。そのことは、彼女の抜け目の無さを証明しているといえるだろう。

 さて、藤崎は由加里にある提案をしようとしていた。
「ねえ、西宮さん、明日、学校に行こうよ」
何故か、意外そうな顔をしなかった。
「それは、ゆららちゃんにも言われてるの・・・」
 視線を反らす知的な美少女は、突然に本題を出されて戸惑ったのか、饒舌さを何処かに忘れてきてしまったようだ。黙りこくってしまった由加里に、藤崎はさらに畳み掛ける。
「他の子たちも面会にきてたんでしょう?味方になってくれるよ」
「そうだよ、教室の空気もそんな感じだよ。みんな、西宮さんにすまないって思ってるんだよ」
 付かさず、真野が言葉を差しいれる。
「それは、私たちも同じなんだ・・・」
 その台詞は、台本の中でかなり重要な部類にカテゴライズされると思われた。じっさいに、由加里は涙目になっていまにも長い睫を濡らしそうだ。
「本当にごめんね、西宮さん・・」
 二人同時に、由加里に触れるように書いてあった。わざとらしくではなく、ごく自然にそうなったようにと但し書きがあったと思う。

 はたして、藤崎は彼女の背中に、そして、真野は、たまたま正面を向いていたので、両手に触れていた。身体に寄り添うには、彼女の視線が痛すぎる。だから、そういう方向性に流された。しかし、手も身体の一部ということなら、台本に反しているわけではなかろう。
「だって・・・」
 由加里は、視線を落として泣き声を上げ始めた。
「だって、あんなヒドイ目にあってるのに、誰も助けてくれなかった・・・・いや、みんなで私を責めて・・・うう」
「クラスのほとんどは、高田さんや金江さんが怖かったと思うな。私もそうだよ」
「あの人たち、何するかわからないから・・・・私も怖かった。従わないと殺されるような気がして・・・だからって、許されると思ってないよ、西宮さん」
 完全に力を落として項垂れた、由加里の肩に触れると振動が伝わってくる。人間とは、泣くとこんなに激しく揺れて熱を帯びるものだろうか?きっと、教室で行われたひどい体験が彼女の中で再生されているにちがいない。
 しかし、知的な美少女の脳裏に鮮やかに蘇っていたのは、照美たちによって行われた性的ないじめだった。辱められ、おもちゃにされた。
 何よりも辛かったのは、自分の意思とは正反対に、身体が勝手に反応し、自分が淫乱な女の子であることを強制的に自覚させられたことである。
 しかし、同時に輪沸き起こってきた感情は、金江や高田たちに感じた憎悪ではなくて、ただ、ただ、身体が震える恐怖であったのだ。

 少女は、小さい声だがきっぱりと言った。
「わ、私、やっぱり、もう二度とあの教室には行きたくない・・・」
 項垂れた、形の良い、卵形の顔から水晶の涙が零れた。
「でもさ・・・・・」
 異種のエネルギーを感じた由加里はそちらを見つめた。真野が確信に満ちた顔で口を開いていた。
「ここで逃げたらだめだよ。もしかして、高校に行ったらいじめられないという保証でもあるの?」
 自分で言っていて、なんというはずかしい台詞だと思った。まるで中学生日記ではないか。それともこれが演劇にすぎないことを知っているからこそ、そう思うのだろうか。思えば、プロの俳優とは何と難しい職業だろうか。 このばかばかしいという感情を乗り越えることが芝居の出発点なのだ。

 何としても、芝居の主人公を舞台の上まで押し上げなければならない。そのためにはなんでもするつもりだった。なんと言っても、これから、彼女たちがどのような中学校生活を送るのか、それは事の正否にかかっているのだ。
 煮え切らない由加里に痺れを切らしたのか、声を荒げたのは藤崎だった。
「西宮さん!何が不満なの?みんながこれほどまでにあなたのことを思っているのに!」
「さわ!」
 真野は居丈高になった友人を諫めると、腫れ物を扱うような顔で由加里に対した。涙ぐむ彼女の肩をその身体で包みながら偽りの優しさをふりかける。知的な美少女は、この時、それを見抜くことができなかった。いや、もしかしたら、洞察していたのかもしれないが、本人の希望がそれを曇らせた、ということも考えられる。人間は現実をそのまま受け入れるよりも、見たいものを見るのが常だから、である。

「わ、私ね・・・」
「うん、うん、どうしたの?聴かせて、西宮さん?」
 いかにも聴いてあげたいという表情を全面に出して真野は、由加里を籠絡しようとする。
「・・・どうして、私なんだろう?って思うの?」
「いじめられたのが?」
 真野の言葉に化学反応を起こしたかのように、激しく泣き伏せる由加里。それをイエスの意味に受け取った真野は、語りかけるように優しく諭す。
「言い方が悪いと思うけど、貧乏くじを引いたんじゃないの?西宮さんが特別にヘンなわけでも、人から嫌われるわけでもないと思うよ」
「うう・ウ・・・ウ、ホントに?」
どうやら、同級生の言葉は由加里の琴線に触れたようで、泣きやむと真野を見上げた。
「私もそう思うよ、言い方が悪かった」
 藤崎が添えるように言葉をかける。
 この二人、別に意図してこうなったわけではなかろうが、刑事が被疑者を取り調べる方法と寸分変わらぬ様式をなぞっていた。居丈高に責める刑事と、宥め役、この二人の役割を期せずして果たしていたのである。
 由加里は、時の河に小石を投げ入れるように言った。
「私、明日、行く」
 知的な美少女の視界の外で、二人はにやりとしたが、その反面、いやな罪悪感から逃れられない、自分たちの運命を知った。
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『由加里 101』
 
 まるで何年も入院していたような気がする。思えば、あの事故から1ヶ月あまりしか経っていない。洗濯物とエトセトラが入ったバッグは、旅行鞄のようにも思える。
 刑務所か、少年院と考えれば、今日の今日まで経験した地獄を表現するのに適当な言葉かもしれない。
 自分は本当にここから解放されるのだろうか?母親の顔を見るまで、由加里は素直にそれを信じる気になれなかった。本当に心細かった。入院しているときに、いくら面会に来られても、家族と出会ったような気がしなかった。そのまま彼女は帰宅してしまい。自分を置いて帰ってしまうからだ。

 可南子と母が和やかに語り合っている。

 彼女が一体、どんな人間なのか、あの厚化粧の下に、どれほど獰猛で残酷な肉食獣の素顔が隠されているのか、彼女は、想像だにできないだろう。
 考えてみれば、自分はまだ保護観察の身分にすぎないのだ。自由の身はあくまで一時的なものにすぎず、一週間に一度は、あの看護婦に身体を委ねなくてはならない。
 入退院の如何はすべてあの看護婦の手に握られている。下手すると精神病棟に放り込まれかねないのだ。

 この悪魔のような病院に入院させられていらい、なんど、可南子に身体を所有されたことか。

 もう自分は変わってしまったのだ。彼女に完全に替えられてしまった。もう、人間じゃないんだ。そう思うと思わず涙ぐんでしまう。
 可南子は、そんな悪魔の素顔に分厚い天使の仮面を被って、周囲を騙している。母親はそれを見抜けないのか、あるいは、見抜いても知らないふりをしているのか、由加里の世話に対する感謝の後は、いわゆる、世間話に花を咲かせ始めた、
 しばらく、それが続いた後に、知的な美少女がやけに暗い顔をしていることに気づいたのか、獲物だけにそれとわかるように、哀れな蛙に二股に分かれた舌を見せた。
「どうしたの?由加里ちゃん、そんな顔して、折角、退院できるのに」
「・・・・」
 しかし、母親には、きっとそのように見えていないと、由加里は思う。肌に透けて見える爬虫類特有の鱗も、瞼のない、開きっぱなしの瞳も、きっと彼女には見えていないのだ。

 まるで幼稚園児でも言い聞かせるように、可南子は語りかけてくる。しかし、その言葉の裏には、悪魔の声で自分を脅迫してくるのだ、お前がどんなにインランでいやらしい子供が母親の前に提示してやろうか?と。
 おまけに、厚化粧の看護婦は、奇麗な包装紙で包まれたプレゼントを手渡してきたのだが、少しばかり空いた隙間から覗いた題名を発見して、腎臓が背中から這い出てくるような衝撃を受けた。
 それは、はるかによって渡されたSMのビニ本だったのだ。可南子に脅迫の材料として奪われたが、もはや、必要なくなった、ということだろう。
「またね、由加里ちゃん、そうだ、ここは病院だったね、忘れていたわ。もう二度と会わない方がいいかもね」
「・・・ハイ」
 こっくりと頭を下げた従順な美少女に、ご満悦の表情を見せると、可南子はナース室へと消えた。
「本当に、優しいいい看護婦さんだったわね」
「うん・・・」
 母親を並んで歩く由加里はさすような視線を感じた。看護婦や患者たちの悪意の隠った、鋭い針だ。奥さん、娘さんがどんな子が知っていらっしゃるんですか?私たち、大変に迷惑していたんですよ、よろしければ、隣の精神病棟にでも放り込んだらどうでしょうと、二人を見る視線たちは母親に訴えているように、由加里は思えた。

 恐怖を憶えたのは、それだけでなく、窓から見える精神病棟の窓にがっちりとした鉄格子がはまっていたことだ。それ以上に彼女を怯えさせたのは、目つきがロンパリの、涎を垂らした老人が見えたことだ。
それが、未来の自分に見えたのだ。由加里は思わずボツリと口にした。
「ママ、もうこんな処に来たくない!」
「当たり前でしょ?由加里?どうしちゃったの?」
 この大人しい子がどうしたのだろう?誰に感想を言わせても、人よりも大人びていると言わせる、娘が、大袈裟にいうと、まるで赤ちゃん返りしてしまったかのようだ。
 母ザルにしがみつく小ザルのように自分に身体を密着させてくる娘に、春子は今までにない違和感を憶えた。わずか1ヶ月余りの入院が、彼女に何らかの恐怖を味合わせたとでもいうのだろうか?

 確か、明日から中間テストのはずだが、友だちが持ってきてくれたノートで勉強していたはず、もっとも、この娘なら勉強に関してこちらが心配する必要はない・・・はず・・・だが・・。
「明日からテストよね」
「うん、ゆららちゃんとかが、ノートを写してくれたから、大丈夫よ」
「ゆららちゃん、新しいお友達よね」
 由加里の友人といえば、工藤香奈見という少女がまっさきに思いつく。昔から人間関係という点において、娘が器用であったことなどまったくないが、特に孤立するということはなく、香奈見のような存在が側にいなければ、他者に語りかけるのに難儀する、という点が目に付いただけだ。
 それが中2になっていじめられるようになったという。それがどの程度のものなのか、本人に聞いてもなかなか具体的な内容を話そうとしない。
 由加里は、不安でしょうがなかった、退院前にクラスメートたちが言っていたことは、はたして、本当に真実なのか。自分を騙しているのではないか、と気が気でない。
春子の運転する車から自分の通う中学の制服が見えると、クラスメートでなかったとしても、おもわず身を隠してしまう。

 彼女たちは、泣きながら、由加里の手を握って謝罪したのだ。そして、せめてもの罪滅ぼしに団結して金江や高田たちから護ると、誓ってくれた。いじめられる前からそれほど親しくなかった子たちだが、もしも、それが真実ならばどれほど嬉しいことか。
 似鳥可南子に首輪から繋がった鎖を握られているとはいえ、薄明かりの漏れる未来を計算することができるのも、彼女たちの誓いがあったからこそ、なのである。
 鈴木ゆららだけでなく、突如として現れたこの二人は、香奈見の再来と同じくらいに由加里の心を揺さぶった。もしかしたら、彼女たちの言っていることは真実ではないか。少女は期待してもいいのだと、いや、信じたかった。
 二人の言葉から、クラスメートのほとんどの協力を約していると、受け止められた。だが、金江や高田はともかく、照美やはるかはどうだろう?あの二人をどうにかできるとは思えない。
 
 海崎照美・・・鋳崎はるか、二人の名前は、由加里の心胆を寒からしめる。少女にとってこの世でもっとも怖ろしい存在だ。全身の筋肉と骨がセパレイトしてしまうほどの恐怖が全身に広がっていく。
 あの二人の行為を知る者は、だれもいない。ふと、知的な美少女はいいアイデアを思いついた、それは。二人に その事実を告げて、どう反応するのか、それを観測することで真実を知ることができるのではないか、ということだ。しかし、照美たちから受けた辱めを他人に知られることは、少女にとって耐え難い苦痛なのも確かなことだ。
 それに、自分を脅迫するに充分な材料を二人は握っているのだ。恥ずかしい画像、その中には暴力によって無理矢理に笑顔を造らされて、その結果、辱められている様子を喜んでいるように見えるものもある、事実、彼女たちはそうやって由加里を脅してきた。
 そのうえ、はるかの命令によって無理矢理書かされた、性的な内容を含んだ小説や、トレースを強制された18禁漫画の類、それらが由加里の自室たけでなく、双肩にのし掛かっているのだ。そして、常に彼女を声なき声で脅迫してくる。
 すべて明かしたら、二人は自分の言い分を信用してくれるのだろうか。
 しかしながら、彼女たちの出方を見ることで信用できるか否か、それを判定することができるのだ。由加里が、中2になって数ヶ月で結論づけた、自分に友だちがいることじたいが不自然であり、もうこれからの人生で、死ぬまでそんなものができるはずがない。
 このテーゼが崩れることはよもやあるまい。だめで元々なのだ。そもそも、信用なんかしていない。
 
 由加里は、スカートが破れんばかりに生地を握りしめた。
 そのとき、少女の聴覚神経は人の声に反応していたはずだが、完全に自分の世界に入り込んでいたために、それを人間の声として受け止めていなかった。
「由加里、どうしたの?由加里?」
 突然、現実が少女を貫いた。
 そうだ、自分は退院して帰宅の途中なのだ。
「どうしたの?ママ?」
「たった1ヶ月ほど入院しただけで、まるで、浦島太郎ね?」
 苦笑する母親を、由加里は自分の意識に留まらせておかなかった。今、頭にはあるのは二人のことである。明日のことを打ち合わせるために、さきほどのメール交換で出会うことになっているのだ。

 藤崎さわと真野京子。

 二人とは、中2になってはじめて知り合った。しょうじき、由加里の眼中から完全に周辺に追いやられていた存在だった。事実、いじめられっ子になる以前にも、ほとんど言葉を交わした記憶がない。
そんな、二人がどうして突如として、自分に接近してきたのだろう。気が付くと視界に自宅が収まっていた。
春子がすっとんきょうな声を上げた。
「あれ、あの子たち、このまえ、病院に来てくれた子たちよね」
 車窓から見える自宅を背景にして、自転車に乗った二人を仰ぎみることができた。元気そうな笑顔を振りまく、あたかも双子のように似通った二人は、春子の眼鏡に適ったようだ。
 由加里も、もしも、100%信じられるならば、母の感想に乗りたい気分だ。だが、いまいち、結論づけられない。二人を玄関に上げながら、知的な美少女は、外国人と交わっているような感覚を拭いきれないでいた。
「シュークリームがあるから、お茶を入れて持っていくから、先に行っていなさい」
 心なしか、母の声にも安心感というスパイスが混じってきたようだ。娘として、親を安心させられるのは、いいことだ。いじめられていることが、もっとも、具体的にどんな目にあっているのか知るわけではないが、春子に知られてしまったときには、手足を失ったような喪失感を味わったものだ。

 二人を自室に請じ入れる。その時に、たまたま、ふたりの背中に手が触れた。温かい、なんて、温かいのだろう。由加里は思わず嗚咽を上げて泣き始めてしまった。上品なかたちの頬を涙が伝う。
「どうしたの?西宮さん?」
 二人は、あたかも、三人が幼馴染みの関係であるかのように、よりそって心配の表情を見せてくる。
 友だちの背中に触れる。こんなことは友人同士ならば普通に行われることだろう。そんなあたり前の事が特別に思われる。
「うう・・・・・!?」
 知的な美少女は思わず、廊下の床に蹲ってしまった。涙が幾粒も、大きな黒い染みができていくのが、少女にも視認できた。

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『由加里 100』

「ウグ・・うぐぐぐ・・・!?」
 突如として、可南子に侵入された由加里は、追憶を中止せざるを得なくなった。双頭のペニスの張り型を装着した看護婦は、男がそうするような腰つきで少女を貫いた。この悪徳看護婦は、既に知的な美少女の処女を奪っていた。
 可南子の激しい動きにも、次第に苦痛を感じない身体になっていく、あるいは、強制的に替えられていく、どんどん自分が自分でなくなっていくような気がする。
 それは、女性が生まれて始めて知る性との邂逅、すなわち、生理に似ているかもしれない、と思った。
 だが、それには、恐怖がストーカーよろしく忍び歩きをしていながら、性という未知なるものへのワクワク感がなかったとはいえないこともない。
 あの時、可南子によってはじめて全身を貫かれた。
 処女という言葉は、当然のことながら知っていた。だが、それが失われることの、具体的なイメージを体験前は描くことができなった。はるかから強制的に見せられた、いかがわしい雑誌や漫画は、いかにリアルに描かれていようとも未体験の由加里には単なる絵空事にしか思えなかったのである。
 ところが、具体的に経験してみて、二次元の少女たちの嘆きが三次元になって迫ってきた。
 たしかに、その最中においては強烈な苦痛以外に感じることはなかった。しかしながら、時を経るに従って、処女膜が破れた疵が治っていくと、意外なことだが、とんでもないことをしてしまったという罪悪感を憶えるようになった。

 しかし、強制的に犯されたのであって、自分は何も悪いことをしていないという意識は、当然のことながら、少女の内部に根強く生き残っていた。
 両者の争いは少女の意識を分裂させ、その結果、彼女を強烈な精神的混乱に導く結果となってしまった。
 その時、由加里が感じた恐怖には離別という感覚がついてまわる。
 自分が自分でなくなるばかりか、人間ではない、別の生き物に変化していくような気がした。いじめによって、友人たちから引き離されたように、大袈裟な言い方になるが可南子に犯されることによって、人類というカテゴリーから引き離されるような気さえしたのだ。
 改めて、自分の身体にとんでもないことが起こったと自覚せざるを得なかった。

 処女喪失。

 その価値を具体的に理解していなかったものの、大切なものを、同性の、しかも、同級生の母親によって喪失してしまったのだ。
 彼女に犯される度に感じることだが、漂ってくる厚化粧の臭いと、やけにこってりとした脂ぎった皮膚、それは女性本来のすべすべした肌のきめの細かさとは全く正反対の、あえて、あえて例えるならば、ニシキヘビのじっとりとした肌を思い浮かべてもらえば近いかもしれない。
 知的な美少女は、強大な蛇に、舌が二股に分かれる冷血動物によって呑みこまれたようとしているのだ。
 自分が爬虫類の化け物にでも陵辱されているような、ファンタジックな妄想に襲われる。それは、はるかから借りた、18禁同人誌による影響だろうか。
「由加里ちゃんは、少女から女になったのよ、この私の手によって寝、それは一生、忘れて貰っては困るわ・・・愛しているわ、赤ちゃん!」
 日本語本来の意味をねじまげて、可南子はさらに由加里のプライベートな空間を侵食し自分の色に染めていく。 そこは彼女の汚い脂肪と皮、それにコレステロールでいっぱいになった血管で埋めつくされるだろう。
「うぐぐぐ・・・・いやぁあっぁ・・・・はぁ」
 そんな記憶は一瞬で忘れたいものだが、人間の記憶は、何処ぞの催眠術者が言うように、勝手気ままに消したり植え付けたりできるものではない。安物のコラージュではないのだ。

 由加里は、華奢な身体を振るわせて、恐怖と自己嫌悪に苛まれながらも性の愉悦を感じていた。思わず、漏れ出る喘ぎ声。思わず、乱暴で下品な、とても看護婦のそれとは思えぬ手によって口が塞がれる。ここはトイレの個室なのだ。いつ、何時、人に聞かれるかわからない。用心に越したことはない。
 激しく陵辱されながら掴んだものは、溺れながら少女は藁に手を伸ばそうとしていたが、その行為が追走を復活させのかもしれない。

 オルガルムスの手前で、親友を生まれて始めて殴ったことを思いだした。平手打ちにするつもりが、怒りとも悲しみともつかない過剰な感情のせいか、気がついたら、拳骨で彼女の頬を撲っていた。
「か、香奈見ちゃ・・・・・・・」
 よろめく親友の胸に由加里は飛びこんでいた。
「し、信じていいんだよね、香奈見ちゃん・・・・」
 身体を自分に投げ出す由加里に、それなりの重量と迫力を感じながら、そんなことができるならば完全に怪我は完治したんだな、退院できるのだと、頬に激痛を感じながらも香奈見は何処かで冷静に観ていた。
「今まで、悪かったね、由加里ちゃん」
「香奈見ちゃ・・・・うう・・・・」
 もしかしたら、クラスメートたちを信じていいのかと、本気で思い始めていた。ゆららによると、高田や金江たち、それに照美やはるかたちに反旗を翻る動きがあるとのことだ。  

 これまで、自分に掌を返したようにひどいことをしてきた人たちが、また、言葉だけの、表面を取り繕っただけの謝罪でまた同じことをするのかと、由加里は高をくくっていたのだ。騙されるものかと、ほんとうは、人の心が欲しくてたまらずに疼きっぱなしだったのだが、ようやく、果実が実ったのは真実だと思い定めた。
 甘い汁にありつこうと、ようやく手を伸ばす決心ができた。
 そう思い定めると、お馴染みの胸で幼児のようにいつまでも泣き続けるのだった。涙を止めようにも、後から後からでてくるしゃっくりや嗚咽を止めることは叶わず、涙はもとより垂れ流し状態だ。

「ううう・う・う・う!?」
 ようやく、オルガルムスで頭の中が真っ白になった由加里は、自分がトイレで似鳥可南子に犯されていたことを思いだした。いま、自分がどんな惨めな姿かと、想像してみるとさらに惨めな海に溺れていくしかなかった。
 犬のように両手をトイレのタイルについて、少女は泣いていた。しかし、酷薄な看護婦は、少女に嘆く時間と余裕すら与えない。
 可南子は、華奢な少女の肩を乱暴に摑むと、無理矢理に自分の方向に向かわせる。冷たいタイルが激しく身体と 摩擦を起こす。その感触がやけにおぞましい。
 そして、いつものように無慈悲な命令を突きつける。
「ほら、始末はちゃんとしなさいって、ママに躾られたでしょ?」
「うう・・!?」

 中学生特有の、幼い小学生に少しばかり大人のスパイスを噴霧した、あどけない顔が自分の股間を睨みつけている。それだけで、股間のぬめりが復活しそうだ。
長い睫が濡れている。それを振るわせながら、知的な美少女は鼻にかかった声を出した。
「わ、わかりました・・・・」
 死刑執行を数分前に宣告された囚人のように、由加里は肯いた。そして、チューリップのように可愛らしい唇から突き出た舌を、おぞましいペニスの張り型に這わせる。ラバー製の特殊加工された漆黒の亀頭部は、舐めた人間の話によると、ペニスと感触がそっくりらしい。
「どう?どんな味かしら?半分は、あなたのいやらしい液よ、すごい臭いがするでしょ、ま、私のも混ざっているから、すこしは緩和されているとおもうけど・・・・ふふ」
 自分の命じるままに、恥ずかしい行為を行う由加里を満足げに見下ろしながら、可南子はさらに屈辱的なことをさせようと思い立った。
「何をしているの?ほら、口に含んだままで、手を使わずに私から抜くのよ、早く」
「うぐ・・・・」

 もはや、単なる人形と化した由加里は命令を実行に移した。そして、予め躾られている行為を行う。すなわち、口でくわえたまま床に置くと、しかるのちに、今度は逆の、そう、可南子の膣を埋めていた張り型に舌をのばした。
「そう、わかってるじゃない、可愛い子・・ふふ」
 知的な美少女の髪を撫でながら、可南子はまるで孫を観るような目をした。
「たっぷり、舐めるのよ、あなたの汚い口を私の愛液で洗浄してあげるんだから、感謝しなさいよ」
「うぐぐぐ」
「何よ!?その気持ち悪そうな顔は!?とても嬉しいでしょ?美味しいでしょ?気持ちいいでしょ!?楽しそうに笑いなさいよ!!」
「い、痛い!!」
 腰を蹴られた由加里は、思わず、張り型を落としてしまった。
「落としたわね!?」
「ひ・・・・・・!?」
 自分が犯した罪の重さに、少女はおもわず眼球を落とした。そして、これから蒙るであろう罰の恐ろしさに失禁した。
ビチビチと、湿気った煎餅を立て続けに割るような音が、辺りに響き渡ると同時に、尿の臭いが立ちこめる。
「あら、あら、汚いわね、なんて言う臭いかしら?由加里ちゃん」
「あ、あ、あ、あ、あ・・・」
 もはや、人語を解さないサルと化した知的な美少女は、下半身を、音を立てて濡らす黄色い液体が自分の身体から迸っていることを信じられないでいる。幼女のような丸い顔をして嘆くことしか、彼女にできることは残されていない。そして、死にも匹敵する怖ろしい罰を、想像もできない残酷な拷問を予想せずには、少女の知性はその能力の行き先を知らない。
 
 もしかしたら、退院を取り消されてしまうかもしれない。そう思うと、生きた心地がしない。やっと、明るい未来が見えかけてきたのに、それが帳消しになってしまうかもしれないのだ。もしかしたら、中間テストすら受けられない可能性があるのだ。
だから、可南子の、もはや、人間が人間に与えるとは思えない命令にも恭順の意を示した、ごく簡単に。
「あらら、後始末が増えちゃったわね、由加里ちゃん、早くしてよ、ママの仕事の時間が迫ってきてるから、由加里赤ちゃん、ふふふ・・・」
「うぐぐ・・・」
 食道を逆流して迫ってくるガス、嘔吐をひたすらに耐えながら、新生児の色のような可愛らしい舌をタイルにのばす、それも、自らの尿に黄ばんで汚れた。
舌に突きささる苦みと酸味は、あきらかに人間の口にするものではないことはあきらかだ。舌と口腔内の神経がすべて麻痺したところで、ようやく、この場の支配者たる可南子の許しを得ることができた。

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