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いじめ文学専用サイト
主人公はu15の少女たち。 主な内容はいじめ文学。このサイトはアダルトコンテンツを含みます。18歳以下はただちに退去してください。
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『由加里 65』
「あははは、なんて臭いかしら? これじゃ、奇形児しか生まれないわね。それにしてもなんて臭う月経なのかしら?臭い!臭い!!臭いわ!!」
 少女のハマグリが鉄臭い血液を吐き出す。それを見ると、すぐに可南子はクラクラと笑声を立てる。すると、女の鼻梁がヒクヒクと動く。そこから腐ったマヨネーズの臭いが漂ってくる。
「ウウ・・ウ・ウ・ウ・ウウ!!」
 由加里の目には、異常にきらきらしている可南子の鼻梁がやけに目立つ。脂を塗り付けたかのように、いやらしく光を反射する鼻梁は、女のいちばん、醜い部分を暗示しているように思えた。
 男ならば、一瞬で卒倒しそうな腐った臭いのなかで、二人は相対していた。はたして、どちらが臭いを発しているのか、傍目にはわからない。病室は、自分の胎内で行われている行為をどのように感じていたのだろう。腹が痒いとでも思っていたろうか。

「見てみなさい、ほら、見るのよ!」
 声量は小さいが、決めつけるような物言いは、可南子をじっさいよりも大きく見せた。鈍く光る眼光。大根を思わせる外観は、少女を戦慄させる。可南子は、少女の頭をむんずと摑むと、無理矢理に自己の股間を見させた。そこには真っ赤に濡れる性器があった。
「あら、あら、生理だけじゃじゃないみたいね? とうめいな液が出ているわよ、いやらしい液がね!  由加里ちゃん、それ程までに男が恋しいの!?本当に恥ずかしい子ねえ、アハハハ」
 可南子の手が、少女の股間を探す。そして、企業の科学者が、秘密への入り口で指紋IDを照会するように、そこに手を這わす。由加里の性器は、誰かに触れて欲しげに、ヒクヒクと言っている。少なくとも、可南子にはそう見えた。
 女は、嫌らしげにほくそ笑むと、ハマグリの口を確認する。
 慣れた手つきで、その位置を認めると口腔内へと指を挿入する。
「ウグ・・・・・ゥ!?いやあぁあぁぁぁ!?」
 激しく胸郭を上下させて、いやいやをする由加里。局所はふだんでも敏感な部位である。それが生理中となると、その感度は数倍となる。しかしながら、単純に快感が倍増するというわけではない。  性に対する不快感も右にならうからである。

 まるで自分からはみ出てしまうように思える。もはや、そこは自分ではない。そう思うことで、自我の同一性を保っているのかもしれない。それが思春期の独自の心理だろう。しかし、可南子の歪んだ眼光と鼻息は、少女の感傷など目に入った小虫ほどにも感じない。
「嗅いでみなさい、臭いでしょう? 自分が出したものがどれほど臭いのか、よく知ることね!?」
 可南子は、少女の孔から抜いた指を、彼女の眼球の前に差し出して見せた。少女の、柔らかな瞼は、有無を言わせぬ暴力によって、開かれている。少女は、そこに歪んだ鉄を感じた。この世のマイナスの磁力が、すべてそこに集積していた。
「ウウ・・ブ・・・・・ウウウウウ!?」
 片方の指で、整った鼻梁を歪ませて、その孔を開かせる。当然のことながら、少女じしんが排泄した愛液と生理血が、べったりと顔にへばりつく。普段は、気にしない臭いがやけにひどく思える。それは、可南子にさんざん罵られたせいか。

 その行為は、あたかもこの醜女の嫉妬心を満足させるかのように見えた。月の女神ヘスティアは、三日月の目で苦笑していた。自分の力が地上に及ばないことを悲しみもしたし、安心もした。
 さて、可南子と由加里は、自分の全く知らない次元のことなど、露知らぬといった感じで、人間の関係を続けている。
 人間の関係とは何か。それは喰う者喰われる者。言い換えればいじめというただひとつの単語に集約される。
 この世に、対等の人間関係なぞ何処にも存在しない。麗しい友人関係や家族関係などというのは、ファンタジーのなかにしか存在しない。一見、温和に見えるだけ陰険で醜悪な感情が、その底流に見ることが出来る。

 閑話休題(それはさておき)。

「あははは、キレイな顔が台無しね、だけど、生理がこんなに臭い女の子には、相応しいわ。ついでに言っておくと、この病院には私の伯母がいてねえ、美容外科医なのよ。マイケルジャクソンみたいになってみる?!」
 当然のことだが、可南子は海崎照美に知己がない。もしも、由加里が照美ほどの美少女だったら、本当に傷をつけないまでも、しばらく顔が元に戻らないほどには指に力を入れていたかも知れない。
 少女の脳裏には、さきほど急逝した外人歌手の顔が浮かんでいる。まるで骸骨のような頭部は、とうてい、スーパースターのそれのようには思えない。
 そうは言うが、可南子ですらリアルタイムで、彼を知っているわけではない。少女が詳しく知るはずもない。だいいち、少女は、2000年代のユルイ音楽文化に慣らされた世代である。マイケルの良さが理解できるはずもない。

―――――なんで、あんな死に神みたいな人が、騒がれているんだろう。
 少女は、テレビ受信機を通してマイケルを見ながら、思ったものだ。それは上の世代が、消化しそこねた食物のようなものだ。

―――――あの人たちが大事にしているものって一体なんだろう?
 スーパースターの追悼番組と称して、大人たちは、浮かれ騒いでいる。彼の身体にこびりついたコールタールなどは完全に無視している。
 由加里が見るところ、良くて出来損ないのマネキンにすぎない。
 ただ、児童虐待者という不名誉なイメージだけが、まとわりつく。それが、目の前に存在する可南子と像が収斂する。過剰に塗りたくられた乳液は、嫌らしげなテカリを作り出す。一見、彼女はマイケルとは似ても似つかない容姿である。わりとふっくらとしているにもかかわらず、痩けた頬は、何処か似ているような気がする。骸骨を容易に想像できる外見などは、なおさらに、彼を彷彿とさせる。週刊誌に載っていた彼の顔は、まるで子供が厚紙で作った顔のように崩れていた。
 恐怖に戦く少女の目からは、可南子はまさにそれと像が重なるのだった。
「ヒ・・・・ゆ、許してエエ!?」
 そんなことが、現実的に起こるとは思えない。それが常識的な見方である。しかし、今の由加里に通用するはずはない。今にも、顔にメスが入るのではないかと怯えた。
「ナあに? 顔がそんなに大事なの?」
「・・・・・・・・・・?!」
 可南子の責めは、酸鼻を極めた。少女の心にメスが入り込む。傷を抉り、赤い血を流させる。
「聞いているのよ!?私は!!」
「ヒヒグウ!ぅ?」
 少女の顔に、さらなる力が入る。可南子の指が、少女の頬、鼻の穴に侵入していく。若々しい顔に似合わぬ影を作り出す・・・・・・・・・・。
 夜は、哀れな少女の境遇を思って、戦慄いていた。それが病院を覆って、入院患者の余命を奪ってしまうように見えた。

 ここで、時間を遡ってヘスティアには、地中に戻ってもらうことにしよう。
 巨大なコンクリートの壁が、地平線まで続く。中をうかがうと、鉄塔がそそり立っている。バロック的な飾り気など入る隙間もない。
 そんな壁の前に、赤い車が止まっている。しかし、その車は、背景とはまったくちがう、あるいは、その巨大な建築物を、呑みこんでしまいそうな瀟洒さが、その車にはあった。
 
 ルィィィィン。

 ごく機械的な作動音ともに扉が開く。それには生命的な雰囲気すら醸し出されている。
中から出てきたのは一人の女性だった。すくっと、黒いタイツが見えると、すらりと伸びた長身が出現した。彼女はOLを思わせるスーツを着用しているが、隠しきれない筋肉が、その身分を暗示している。
「もう少しね ―――」
 女性は、メタリックな輝きを見せる車体に、身を寄せると携帯を取り出した。
 彼女の氏名は、西沢あゆみその人である。世界的に名を知られるテニスプレイヤーである。世界ランキング3位は、男女通じて、日本テニス史上最高位である。まさにスポーツ界の寵児という名を欲しいままにしている。
 そんな人物がどうして、こんなところにいるのだろうか。
 向こう側から、美しい女性が歩いてくる。彼女はそんな解答に答えを示してくれるのだろうか。
 あゆみは、恐るべき言葉を吐いたのである。
「母さん・・・・・」
「あゆみ!」
 しかし、女性は語気を強めて、あゆみを嗜めた。彼女の年令は、外見からはわからない。
20歳を越えているあゆみの母親ならば、少なくとも40代のはずである。しかし、どう見ても30代にしか見えない。
 決して、若くは見えないが、中高年でもない。
「早く乗ってよ、誰も見ているわけじゃあるまいし ・・・・・」
「あなたは有名人なのよ、それを自覚しなさい」
 車に乗り込みながら、女性は畳み掛けた。

「行くよ」
 女性が助手席に乗り込んだのを確認すると、エンジンを掛ける。軽快な音は、生物の覚醒を思わせる。冬眠から醒めた熊のそれを思い出せばいい。芸術品を思わせる内装とメータに代表される電子の顔は好対照を為している。
 良い車について、あるドイツの評論家の言葉がある。
「良い車とは、いつ動いたのか、わからないことを言う、もちろん、同乗者にとってだけどね」
 彼は、かの国の元有名エンジニアなのだが、言い得て妙ではある。

 あゆみが操る車はたしかに、それを同乗者に悟らせなかった。しかし、その功績は必ずしも車の性能とは関係ないかもしれない。
「で、どうだった、姉さんは」
「いつもと変わらないよ」
 母娘の間に、彼女らにしか共有できない空気が生じる。
「私のことなんか言ってた?」
「怪我のこと心配してたよ」
 あゆみは、母親の言葉に満足できない。それをアクセルにぶつけようとする。
「ねえ、あゆみ・・・・・・」
「もう、来ないで。わざわざ、迎えにくる必要もないだろう。母さんのところにもね」
 あゆみは、それには無言で答えの代わりにした。それは抗議の現れでもある。大きな造りの目や鼻は、整っているが美人というよりは、美男子と表現したほうが適当だろう。その点に関してみれば、鋳崎はるかと軌道を一にするだろう。

 しかし、次ぎの言葉があゆみに、口を開かせることにした。
「でも、あなたがお父さんに似てくれてよかったわ」
「な、何を言っているのよ!!」
 いきなり激昴するあゆみ。しかし、年の功というべきか、母親はまったく意に介さない。
「よく、それでシャラポラに勝てたわね」
「これは試合じゃない。人生は」
「だけど、インタビューで言ってたけじゃない、テニスは自分の人生だって」
「母さん!」
 器の差を如実に見せつけられたかのように、あゆみは押し黙ってしまった。
 母親も、もう何も語ろうとしない。二人の間に触れてはいけない空気が横たわっている。それは他 人には窺い知れない過去なのかもしれない。
車は音もなく駅前に止まった。そして、車外の人となった母親は、娘を一回もふり返らずに、改札の向こうへと消えていった。
 そして、あゆみの車も背後になんら未練もないように、暗くなり始めた喧噪へと滑り出す。しかし、背後を過去と同一視できない。振り切れない。そんな思いに囚われて、彼女はムリに自分を励まそうとする。
 いっそこのこと、歩行者を轢き殺してやろうかと思った。

―――ドケよ! 一般人ども!!
 あゆみは、高校生の自分に戻っていた。
自分は特別な人間だと思っていた。周囲の人間は、自分を女神のように扱う。しかし、知っている。  彼ら『一般人』が彼女がいないところで、どんなことを言っているのか・・・・。
「あの人、人間じゃないよね」
「完璧すぎてコワイよ、きっと泣いたことないだろうな」
「そうよ、人を見下してさ ―――」

――私ったら、旧いことを・・・・・・。
 あゆみはやっと、エンジンを吹かすことができた。車は、彼女の皮膚になってくれる。すべての脳に発するすべての神経が、すべてのパーツに連結される。それらがみんな彼女の意のままに動く。タイヤに巻き込まれて飛び跳ねた砂粒が、車体をかすめる。そんな些細な刺激すら、あゆみに伝えられる。ハンドル、エンジン、ギアが彼女の手足のように自由になる。
 しかし、カーステにCDを挿入することくらいは、手動でやらねばならない。
「マイケルジャクソン、デンジャラス? 奇遇な。あいつへのレクイエムのつもりで聞いてやってもいいわね」
 ラケットを扱うように、優雅な手つきでCDをセットする。
 しかるのちに、聞こえてきた音。
 それは、1980年代への葬送曲に聞こえた。
「90年代があまりにも印象が薄かったからね ――――――」
 あゆみは、背後へと飛び去っていくライト群を、過去に見立てた。
 エンジンはなおも軽快に、夜の街に響き渡る。

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