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『由加里 69』
「ねえ、お姉ちゃん、どうしたの?」
 知らない子供がうなだれた由加里に風車をプレゼントしようと差し出した。しかし、少女はそれに気が付こうとせずに、もくもくと自分の世界にはまりこんでいる。この病院では彼女しか知らないはずの過去の世界に、手足だけでなしに、頭まで完全に浸かってしまっている。
「ヘンなの!?」
「ほら、和之くん!」
 これまた知らない看護婦の声が病室の一部を黄色に変えると、子供は風車をベッドの上に投げ入れた。そして、奇妙なものを見る目で少女を見上げると廊下へと掛けだした。

 由加里の回想は延々と続く。いやでも文章を書く者に、自分と直視することからの解放は永遠に訪れない。たとえ、キーボードやペンを叩き割ったとしても、それは訪れないであろう。
 いや、逃げ道を失うだけにかえって反発力を増して、本人に帰ってくることは必定である。人はそれを発狂と呼ぶ。
 由加里は自分が書かされたラブレターのために、南斗太一郎と塚本誠二によって個人的なレッスンを受けるようになった。それをいじめと呼ぶには、少女の自尊心が高すぎた。

 その日も二人のレッスンを受けるべく由加里は、放送室を後にした。

 放送室。

 その単語に特別な印象を受ける人は多いだろう。
 そう、照美やはるかたち四人に、性的ないじめを受ける舞台であり恥辱の地獄である。ちょうど少女の所有権は彼女たちにあったために、時間をずらすことを余儀なくされたのである。
 太一郎と塚本は、由加里にそう伝えられたときに訝しそうな顔をしたが、条件付きで呑みこまざるをえなかった。何故ならば、彼らじしん気づかない性的な衝動に突き動かされていたからである。
 どんな条件を出されても、目の前に差し出された美味しそうな料理を拒否するわけにはいかなかったのである。
 塚本は喉から手が出てくるのをすんでの所で、我慢して、代わりに舌を動かすことに成功した。いささか、軽薄な欲望のために震えてはいたが。

「もしも逃げたらあの手紙、いいね?」
「ハイ・・・・・」
 由加里は消え入りそうな声でそう答えた。
――――女の子に触れられる!!
二人の男子は、その希望をかなえられると思うと、どんなに時間を待つことも厭わない気分だった。
「しかし、神崎センパイだいじょうぶカナ?」
「なに、病欠はだしているじゃないか」
 塚本は自信満々にそう答えた。しかし、内面の恐怖を隠しきれないようだったが・・・・・。
 
 ちなみに、彼らは柔道部に属している。
 向丘第二中学は伝統的に柔道が盛んなことで県中に知られている。公立でありながら越境入学を望む者がいるほどである。
 その柔道部を牛耳っているのは部長である神崎祐介である。身長184センチ、体重89キログラム、堂々たる体躯はとても中学生とは思えない。強面を右左にばらまいて周囲を威圧している姿が日常的に目撃されたものである。
 その彼が、もしも、制服を着ていなければ、生徒として認識されることはないだろう。
 ここで、教師に見えると書かなかったのには理由がある。あまりに柄が悪いからだ。そのまま私服で校内を歩かれたら、学校にまぎれこんだヤクザにしか見えないだろう。校内は蜂の巣を散らしたような騒ぎとなり、すぐさま、警察に通報されるにちがいない。

 県大会優勝の過去を持つこの荒男は、いわゆる体育会系を一筋に突き進んでいた。その道こそが我が道と信じ込んで、たた猪突猛進の最中である。
 おそらく脳のICを撮影したら筋肉しか映らないだろう。
 それはともかく、二人はこれから叶う夢にむかって、ドキマギしていた。この時、二人の痴呆男たちは、背後から怖ろしい虎と狼が忍び寄っているとは夢にも思わなかった。

 神崎祐介、そして、照美とはるか。  

 いずれが虎か狼か。
 
 さて海崎照美と鋳崎はるかは、呼称されるにあたって、どちらを望んだことだろう。
 しかし、いじめの被害者である由加里や、痴呆男たちにとってみればどうでもいいことにちがいない。
 由加里は肩を落として、まるで病傷兵のように廊下に黒い影を写す。心なしか影が薄い。もう自分は死ぬのだろうか。由加里は両手で小さな顔を覆って落ちる涙を防ごうとした。しかし、一滴だけはそれができずに床に落ちてしまった。それは一瞬だけきらめいて、消滅してしまった。真珠のように美しかったが、少女にはなんの意味もない、ただ、悲しみに拍車を掛けるだけである。
「もう、イヤ!」
 放送室で起こったことが少女を再び襲う。いやでも回想のフィルムが見たくないスクリーンに投射される。

「さて、ようこそ西宮さん」
「ハイ・・・・・・・」
 いつものように由加里が正座をすると、照美が笑みを浮かべて言った。少女は自分の所有者に応じる奴隷のように応じた。その声は人間のそれとは思えないほどに、機械じみていた。
 人間は単純に、左脳が優先ならば論理、右脳が優先ならば感情と簡単に決めがちだが、事実はそうでないことがある。あまりに感情が優先されたために、それが凝固してしまったのかもしれない。
「じゃあ、いつものように挨拶してもらおうね」
 優しげな笑みを美貌に乗せる照美、そのかたわらに仁王のように立ち尽くすはるか。そして、その背後に原崎有紀と似鳥ぴあのが控えている。二人の囁くような笑い声は、少女を精神的に痛め付けるのに一躍買っている。
 由加里は恥辱に口を噛みしめながらも、二人に視線を走らせると口を動かした。

「わ、私、にしのみや、ゆ、由加里は、海崎さま、鋳崎さま、そして、原崎さま、似鳥さまの奴隷でおもちゃです。じ、人権のないゴミです。なのに、学校に行かせていただているご恩・・のために、ご、ご主人さ、さま方の、おっしゃることなら、なんでも聞かせていただきます・・・ウウ・・ウ!」
 由加里は有紀から送られたメールを読み上げた、
 照美は意味ありげにほくそ笑んだ。
 人権などという言葉使いが、あまりに笑止だったのである。実は公民という授業において、そのような言葉を習ったばかりだった。まるで中学に入ったばかりの子供が英語を使いたがる軽薄さが、照美の冷笑癖を刺激した。
 しかし、由加里はそのような心の行き違いがいじめっこたちの間になされているなどと洞察する余裕があるわけがない。
 泉のようにあふれてくる感情の対処に忙殺されるだけである。
 自然に涙がこぼれてきた。言葉というものは、本質的に意味を持ち合わせる。決して、単なる記号の羅列に留まるものではない。それは言葉を発する人間の奴隷でいられるわけがない。
由加里が流した涙はそれを意味していた。自分の意志とは違うこと言うために、舌を動かすことを余儀なくされる。その葛藤が流した涙だった。たとえ、記号にすぎないと割り切っても、それは無理だった。
 蛇足だが、このとき、少女は言葉の持つ本質的な意味を知ったのである。

 由加里は、さしずめ鍵盤楽器のようなものである。いじめっ子たちはそれぞれの思いを以て、鍵盤を叩く。少女はそれに従って要求された音を出すだけだ。鋳崎はるかは、少女が想像もしなかったキーを叩いたのだが、楽器はどのような音を出すつもりだろうか。演奏者は、楽器の音色にほくそ笑む。
「じゃあ、とりあえず裸になってもらおうか」
「!?」
 はるかの豪毅な声に動揺する由加里。
 ちなみに、少女は制服を着用することを許されている。もう少しすると命令されなくても全裸になるように『教育』されることになる。
 その日の出来事が、その記念すべき初日になるのだ。

「・・・・!?」
 由加里はキーボードを激しく叩いた。ピアノならば少女の苦悩に答えてくれたかも知れない。しかし、パソコンはごく無機的な操作音しか出すことができない。それは少女の苦悩を笑うだけだ。
 病室はすでに夕食の用意でてんてこ舞いだ。
 しかし、そんな物音は、由加里の耳には響いてこない。彼女だけ別の世界にいて、事態を針が通るほどの孔から、眺めているようだ。完全に現実感がない。いじめの回想のほうがよほど真実味に満ちているだろう。

 照美やはるかたちに、由加里は無毛の股間をさんざん嘲笑された。まるでその吐息が針のようになって股間に突き刺さるように思えた。痛い。ほんとうに疼くような痛みが股間を襲う。
しかし、その日起こったことはそれほど単純ではない。同時に、まったく相矛盾する出来事が少女の精神を引き裂くのである。
 少女の回想は続く。いやでも映画館から立ち去ることも目を瞑ることも許されないのである。
風車を動かすことは少女にはできない相談なのだろうか。彼女の頭の中には、暴風雨が闊歩している。しかし、外界に影響を及ぼすことはないようだった。
 少年が謹呈した風車は、微動だに、しない。

 さて、由加里が見たくもないフィルムに涙を添えているとき、西沢あゆみが運手する車は、テニスコートに到着していた。照美とゆららは不思議そうに目を丸くしている。
二人の目の前には高級そうなホテルが横たわっているだけだった。
「おい、はるか、こんなところにコートがあるのか」
「ああ?」
 めんどくさそうに親友の質問に答えようとする。しかし、あまりにばからしくて答える意味を見いだせないのだ。しかし ―――。
「この中にあるの?」
 ゆららが可愛らしい口を開くと、魔王は機嫌を一変させた。その親友の変わりように相当あきれたのか、照美は美貌を磨り減らせて酸っぱい息を吐いた。
 はるかは、まるで我が家のように、今入ろうとしている建物を紹介する。

「そうさ、会員制でね」
「でも ―――」
「大丈夫さ、特別会員の唇ひとつでどうともなる、ね、あゆみさん」
 はるかは、師匠の顔を見ながら言った。
――――「西沢さん」と「あゆみさん」。どういう風に使い分けているのかな?
 照美ははるかの発言を聞いていて思った。別にどうでもいいことかもしれないが、親友は明かにそれを使い分けているのだ。もしかしたら、気分だけでそうしているのかもしれないが、照美の目には、 両者で呼ぶときの顔つきが微妙に違うような気がするのだ。
 その差異に意味があるのだろうか。照美は両者の会話を聞きながら思った。
「唇ってやらしいわね」
「そういう年頃なんですよ」
「何、ナマ言っているのよ、このガキが」

――――この二人のほうがよほど姉妹みたいじゃない。
 髪を引っ張られて、おもわずつんのめりそうになるはるか。とたんに起こる二人の笑声。それらを端で見物している由加里は思った。
 一方、ゆららは、この人たちと係われば係わるほどに、思ってしまうのだった。

―――私はこの人達とは世界がちがうのだわ。
 家庭の問題からこの年令になるまでまともに旅行すらしたことがない。記憶にあるのは、小学校の 修学旅行で日光に行ったことだけだった。幼いながらに家庭の経済状況を鑑みて、家族には辞退したゆららだったが、母親のせっとくによってやっとのことで旅行に行くことになった。
 賢治の詩ではないが、まさに「ぢっと手を見る」状態だったのである。たまたま真夜中に起きると台所から明かりが漏れている。母親が起きているのだ。盗み見ると、何枚かの干からびた紙幣とコインを目の前にして頭を抱えている。一日中働きどうしの母親は、全身にガタがきているはずだ。その手はまさに賢治の詩そのものの状態である。

―――はたらけど
  はたらけど 猶わが生活楽にならざり
  ぢっと手を見る。

  ちょうど授業でならったフレーズが頭を過ぎると涙が落ちたものだ。

 とたんに、甘い匂いともに優しげな力が右肩にかかった。辛い回想から救ってくれたのは、照美の手だった。
「どうしたの? 暗い顔しちゃって?」
「・・・・」
 とっさのことで返事に窮した。
「きっと、オナカ空いたんでしょう ―――」
 言ってから照美は後悔していた。はるかが睨んでいる。何かを察したのか、このときは目で合図を送ると反論しようとしなかった。ゆららにバレないように話題を換えようとする。
「大丈夫よ、私がオゴってあげるから」
 あゆみの台詞は、はたしてゆららの心を癒やすことができたのか。それは永遠の謎だというべきだ。
 とりあえずゆららは微笑で答えた。
 あゆみは少女の境遇は知らないし、はるかと照美もそれと察しているだけだった。







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