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『マザーエルザの物語・終章 20』
「ほら、何をしているの? はやく食べなさいな」
 いち早く到着したハンバーグを目の前にして凝固している娘に、久子は言った。『召し上がれ』ではなく『食べなさい』と言われたことが、余計に涙を誘う。ぷるぷると震えながら涙を拭くあおいを、まるで猫が瀕死の獲物を弄ぶように、取り扱う。

「ほら、醒めちゃうでしょう?」

 久子の優しさはいわばテレビCMの中の母親のそれだ。素人女優の底の浅い演技のように、見え透いている。
 しかし・・・・。
 かえって娘役の少女の方が天才子役ともてはやされるだけ、上手に見えるし、真にも迫ってくる。
 ここで、救いようがないのは久子がすべてを理解した上で芝居をやっているということだ。見え透いた芝居であることは了承しながら、あえてあおいを傷付けるために猿芝居の猿であることを楽しんでいるのだ。なんとも悪魔的なはなしではある。

「ウウ・・・ウ・ウウ」
 食べ慣れたはずのハンバーグを口に運びながら、あおいは呻いた。そのおいしさはあまりにも非現実的だった。口の中でジュワと広がる肉汁の味の深さ。この店特有のタレの濃厚さは1000年経っても朽ちない縄文杉のようだ。
「フフ、にんげん、芝居も必要よ ―――」
「・・・・・・・・・・?!」
 母親の口から飛び出した言葉は、あおいにとってはさらに残酷だった。少女のまろやかな身体に痣が走るのが見える。そのあまりの衝撃のために血管は震え、少女は、その絹のよな身体に、ところどころ鳥肌が立たせている。それでもナイフとフォークを落とさないのは、少女の卑しさのためだと、久子は思った。
「本当に卑しいのね、ここまで言われて食べていられるなんて ―――」
 その声は微風そのものだったが、少女の外耳を突き破り鼓膜を破損させるほどの衝撃を秘めていた。
―――ヒドイ!
 しかし、少女はその言葉を音声化することはできなかった。
 今の今までとうてい言葉にできないようなひどい扱いを受けていたのである。それは一般的に言って、虐待という以外に表現しうる言葉がなかった。
 それはぐっちゃぐっちゃに濡れた粘土に足を突っ込んだようなものである。いったん、入ってしまえば抜けだそうとしても、そうすればそうするほどに抜けられなくなる。水分を相当量吸った靴のせいで、足は重くなり、少女は前につんのめりそうになる。それは少女の筋肉と体力の限界まで負荷を、彼女に追わせる。疲労は意識の減退をもたらし、心まで濡れた泥のような状況に追いつめてしまう ―――。

 粘土のような泥に沈もうとしていた少女の心胆を寒からしめたのは、この状況を彩るには、あまりにも明るい声だった。
「よ、あおい、こんにちは、おばさん」
―――――エ!? 啓子ちゃん!?
 目の前に啓子と彼女の母親が立っている。
 想像もしない展開にどういう表情で答えていいのかわからずに、少女は顔を顰める。
「ちょっと、親友がせっかく来ているのに何よ、その顔は!?」
「ううっん」
 おべんとうつけて何処に行くの?という童謡があったが、それよろしくハンバーグを口の端に付着させながら、言葉を詰まらせる。
 レストラン等でよく見られることだが、親の躾の悪い子供が顔を汚して暴れまわっているのをよく見受ける。しかし、あおいは、そのような悪評から完全に自由である。一般的に騒いでいる子供たちよりも年嵩にもかかわらず、この少女は体躯の芯に凛としたものを確として持っている。
 だからこそ涙を流す姿は、見る人の同情を誘うのだが、何故か榊家の人たちにはそれが通じないらしい。

 あおいは急いで仮面を被らねばならなかった。それも親友の目の前で行わねばならないのである。細工は粒々、仕上げは上々といかなければ、簡単に見抜かれてしまう。
 この時、10歳の少女は、肉体的な苦痛をはるかに凌ぐ乾きを体験することになるのである。悲しみと恥辱を隠して、いつわりの笑顔色に顔を塗りたくることをこの時はじめて知ったのである。
 そして、もう一方の少女は見事な洞察力を持っていながら、それを隠すことを知ったのである。双方ともに、10歳という年令に似つかわしくない白粉を顔にまぶすことで、真意を隠すことを知ったのである。そのふかい意味まで知ることはなかったが、女性にとって一番大切なものが女陰の奥に鎮座ましましているように、何かを隠すことで何かを得ることを憶えたのである。

 母親たちの表面的な挨拶はふたりにとってBGMていどの意味すらなかった。店内に流れているピアノ演奏のほうがよほど耳に入ってくる。
 あおいは、すべてを打ち明けて親友の胸に飛び込んでいきたかった。そして、啓子はそれを受け止めてしまいたかった。親友の顔を自分の胸に埋めて溶かしてしまいたかった。血液と血液、そして骨と骨が互いに交流してひとつになる、それを夢見ていた。お互いの心がお互いの知らないところでひとつになったそのとき、祥子が口を開いた。久子と負けず劣らずの金満家の令夫人なのだが、第三者が受けるイメージはまったく違う。
 前者をあえて表現するならば、良家の世間知らずのお嬢さんということになろうか。現在においては、ほぼ絶滅してしまったと見ていい、いわゆる深窓の令嬢という画である。一方、後者においては、画題『金満家の令夫人』以外の表現はないといってよい。
 しかし、その言葉の持つ冷たいイメージとは裏腹に、隠れた優しさが砂漠の下に眠る泉水のようにあふれている。その事実を啓子は見抜いていた。

――――何かちがうな。どうしたんだろう。
 啓子は違和感を憶えていた。注文した料理にフォークとナイフを構えながら思った。それには根拠がある。あおいがトイレに行こうとしたときにこう言ったのである。
「はしたない子ね、マナー違反よ」
 よく切れるが小さなナイフのような苛烈さを隠して、そう言ったのである。祥子は軽く受け流したが啓子は座り心地の悪さを否定できなかった。記憶の中に棲んでいる彼女と何かが違うことを意識の何処かで読み取っていたのである。

 あおいは、堪えきれない吐き気に悶えながらトイレに足を踏み入れていた。
 高級ホテルのロビーを思わせるような風情。その一角だけを運んできたような豪華な設えは、入ったひとに場違いなとまどいを感じさせる。はたして、自分はトイレに来たのだろうかという疑問を抱くのだ。床には高級なタイルが敷き詰められ、窓枠にはステンドグラスが美女の微笑を浮かべている。足を一歩でも踏み入れたならば、タイルが電子ピアノの音を奏でる。ピンク色のタイルは、少女の顔が映るほどに磨き上げられている。まぶしいほどだ。
 足が滑らぬように、力を入れたのは杞憂だった。滑り止めの処理がしてあるのだ。それを知らぬあおいは両足に力を入れたが、滑りやすいナイロンのタイツを穿いているために、さすがに力を入れにくい。裁判所に引き出された冤罪の被疑者のように、まごつきながらも、個室へと急いだ。張りのある脹ら脛は、タイツのために強調されている。それは少女を性的に強調している。

「うう・・ウウ」
 止め留め無く流れる涙は何を意味するのか。葛藤に次ぐ葛藤に疲れ果てた少女は、自分の身の内に起こったことを洞察できなかった。それが身体保全の本能に基づいていることなど知るよしもない。たとえそのメカニズムを知っていたとしても、それぐらいならば、かえって『榊あおい』というシステムそのものが崩壊することを望んだことだろう。
 同じくらいの少年少女が年に何人かみずから死を選んでいる。その理由は千差万別だろうが、それが同級生によるいじめが原因ならば、あおいが抱えている問題と軌道を一にしていると言えるだろう。
 
 個室に入るなり施錠をすると、脊椎でドアを感じた。これで完全にこの世に存在するのは、榊あおいだけになった。
「ママ・・・・ぁ」
 あおいは最愛の人間を呼ぶと、くぐもった吐息を吐いた。両手が、指が、主人の制御を離れて自然に動く。ただ一点を求めて、自分の身体を這っていく。右肩上がりの成長の、それもたった一歩を踏み出しただけの少女の肌は、珠のようなみずみずしさに満ちている。その精神状態がいくら崩壊の一途を辿っていようとも、更年期のおばさんのように、それがストレートに精神に現れることはない。いま、それは完全にべつのほうほうを取って、初潮前の蕾になる以前の生物体に、出現する、いや、しようとしている。
「ぁぁ・・ウウ!」
 この時、少女は自分が何をやっているのか理解していない。無意識のレベルにおいて了解していることが、意識にはまだ昇っていない。あるいは、それを理性によって解釈する能力を持っていない、それが成熟していないのである。
 それにも係わらず、少女の手と指は完全に理解していた。何を?性を。性の目覚めを。官能の意味はおろか、その存在さえ知らないはずなのに、確実に摑みきっている。少女の手と指は、陰核をたしかに手にしていた。自分のカラダにあるはずなのに、まるで別の生き物の臓物を摑んでいるような気がする。

「ゥヒィ・・・・・ウウ」
 身体に起こっている反応があまりに衝撃的なために、自分のそれだとどうしても認められない。冷房が効いているはずなのに、夜の真珠のような汗がタイルに零れる。そのとたんに、レモンの響きが個室に共鳴しあった。それは涙だった。少女の悲しみは量を絶しているだめに涙腺だけでは、その量を制御できないのだ。
「るぅァァ!?」
 何と、少女の性器は潤んでいる。激しく指を動かすたびに、ぬちゃぬちゃと粘着質の音がする。100匹のナメクジでおむすびを握っている。その一匹、一匹はただ生きるのに夢中でぶるりぶるりと蠢く。
「ぅあぃ・・・」
 少女は自分の中に起こってしまった火を止めようとした。しかし、そうすればするほどにぬらぬらとした炎はその鎌首を擡げる。そして、少女に襲ってくる。みずみずしい少女の大腿は、あきらかに汗でない液体で濡れている。
 その行為は生活に疲れ、自分の精神を蝕む感情の対処を誤って、外に出してしまった青年の行為に似ている。
 昨今、流行している無差別大量殺人、通り魔などという事件はそれに似ている。ただ、自分の身体にそのエネルギーを逆流させるが、本来の流れに従うかの違いである。
 別に通り魔を肯定する気はないが、長い人間の歴史において起こった戦争の根底にあるのは理性ではない。表向きには国益だの正義のためだのキレイ事を述べているが、じっさいにはただ破壊の衝動の現れでしかない。すなわち、戦争がしたくてしたにすぎない。
 ただ、理性が制御を失っていなければ、戦争をする前に勝算があるのか無いのかという計算が予め効く。通り魔などというのは、そういう計算もなしに行ったドンキホーテ的行為である。すなわち、もっとも純粋なかたちの戦争なのである。
 ただ国家という名前を出すだけに無謀な行為が許されるのか。
 勝算がないのに、国民を巻き込んで行う戦争よりも罪深い行動はない。
それは、戦争だけに限らない。事故の正義だけ猪突させ、自分を愛する人間を不幸にする輩は枚挙を厭わない。
 第二次大戦を肯定しようとする人にはそう言う観点が完全に抜け落ちている。

 あおいはしかし、それを自分に対して逆流させた。もしかしたら、あまりに未成熟な理性は、そうすることでしか、自分の身の内で起こった火事を消火する方法を知らなかったのかもしれない。
あおいはただ指を動かし続ける。100匹のナメクジと化した性器を弄り続ける。
「はぁ・・・はぁ・・・ぁ」
 少女はかつて外に出してしまった攻撃のエネルギーを自分にむけてぶっ放していた。
 逃げようとするいきものを逃がすまいと指が動く。
 もはや指とナメクジの区別がつかなくなってきた。あふれてくる粘液のために、少女の指はぬちゃぬちゃになってしまっているからだ。
 しかし、それが少女に余計に官能を与える。ぬらぬらと燃え上がる炎の代わりに、超高速の電撃が身体を縦横無尽に走りまくる。もはや、少女は自分の身体が四散して宇宙の藻くずになると思った。しかし、その中途で防いだのは親友の声と足音だった。
「あおいちゃん、いるの!? あおいちゃん?」



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