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『マザーエルザの物語・終章 26』
 ここは、5年B組の教室。依然としてあおいの行動が波紋を呼んでいる。啓子は、親友の変容にどうやって対応したらいいのか、戸惑っていた。そして、クラスメートは二人を嵐の中心として、ただそれが過ぎ去るのを見守ることしかできない。
 ここにいる誰しもが時間の停止を確信した。空気の分子の運動にいたるまですべてが静止し、何時になろうとも昼休みはおろか夜のとばりさえ降りないとさえ思われた。

  しかし、嵐を止める魔法の杖を持っている魔女はいきなりやってきた。

「ごきげんよう、私は榊あおいの姉だけど、妹はいるかしら?」
 有希江の挨拶は別に奇をてらったところは見受けられず、用件をそのまま言葉に表現しただけのことだった。しかし、その言葉はあおいに相当の衝撃を与えるだけの力を持っていたことは事実である。
 もちろん、そのことは彼女だけに通じることで、クラスメートたちにとってみれば、用件以上の意味があるわけではない。それは当然のことであろう。だが、あおいは、それに必要以上に怯えているのだ。
 しかし、一方で、前もってこの事態を覚悟しているようにも見えた。

 唯々諾々と従うその姿は、けっして青天の霹靂というわけではなかった。
 クラスメートは、しかし、過去の歴史から、それをよくあることだと受け止めていたのである。なぜならば、悪さをしたらしいあおいが姉に首根っこを摑まれ、連行される場面を何度も目撃してきたのである。その時も、もちろん家族であるという理由と、彼女個人に対する普遍的な信用から、通行証を貰っていたのである。
 だから、今回もいつものことだと高をくくっていたのだ。

「あおいちゃん、顔色が悪いようだけど?」
「・・・・・・・・・・・」
 廊下を歩きながら、姉を見上げるあおい。自分の足で歩きながら自分の足で歩いているような気がしない。まるでベルトコンベアに乗っているかのようだ。ちなみにその末路は言うまでもなく地獄のことだ。
「おかしいわね、どうしちゃったの?」
「・・・・・」
 すべての事実を知りながら、有希江は、言葉の鞭をふるい続ける。それに対応できるたけの鎧を用意していない。下半身に起こっている出来事がそれを阻害しているのだ。
―――ああ、もうだめ・・・・・。 
 あおいは、登頂寸前のアルピニストのように息も絶え絶えの状態に陥っていた。姉の歩みに付いていくのが相当にきつい。別に彼女は早歩きをしているわけではない。

「さっさとしなさいね」
「お、おじょうさま・・・!?」
 急に睨みつけられたあおいは、太陽を背にして大鷲にロックオンされた野鼠のように怯えた。逆光のために、大きな翼を広げたその姿は悪魔の影にしか見えないが、ただ怖ろしい目だけが爛々と光っている。
「学校では、姉さんでいいわよ。私のことは有希江姉さんって呼ぶのよ」
「・・・・・・・・・・・」
 有希江は、哀しそうに俯く妹の横顔を見つめた。まさに、肉食獣の獲物を見る目である。その鋭い目つきにはたしかに強い意志が感じられた。何の意思か?一言で表現するならば、所有欲である。目の前のものをしっかりと摑み、我がものとし、絶対に離さないという確信に近い意思のことである。

――――あおいは、いったい、みんなにとって何なの?
 下半身に突き刺さる辛いナイフに苛まれながらも、あおいは、有希江に引きずられるように歩いた。馴染みであるはずの廊下が、まるで刑務所のそれのように見える。
 親しい友人たちや同級生たちが、自分をあらぬ罪で閉じこめ拷問を加える獄吏としか見えなくなった。
 もちろん、啓子だけはそのような範疇から外れるが、その他の者たちは、みんな少女を苛むことを職業にする集団にしか見えなくなっていた。
 ここで職業と表現したのは、個々、個人の意思によってではなく、何やら集団的な思想によって自分を追い込んでいるように思えたからである。
 もちろん、当時のあおいにそれを言語化はおろか、しっかりとした概念にまで組み立てる能力があったとは思えない。だからすべては少女の無意識に描き込まれた断片にすぎない。
 ただ、下半身の秘密を啓子だけには知られたくないと思った。よもや、そういうことで、有希江が脅迫してくるのではないかと考えると、今すぐにでも焼却炉に身を投げ出すような衝動に駆られるのだった。大切な友人たちの目の前で、恥ずかしい姿を晒すのである。想像するだけで身の毛がよだつ。
 少女の肌は鳥肌が立っていた。それを見逃さない有希江ではなかった。

「あおい、本当にどうしたの?」
「・・・・・・・・・!?」
 あおいは、有希江の態度が不思議でたまらなかった。衆人の目があるからかもしれないが、自分が熟知していることを、わざわざ聞いてくるのだ。
――――有希江姉さんがやったことじゃない!?
 有希江に知られないように睨みつけた。その時、彼女の視線は別の処にあったのだ。人間の目は、本人すら気づかないうちにコロコロと何処までも転がっていく。あおいはそれに怯えながら、いちいち気を揉んでいなければならない。本当に、奴隷でしかない自分を再発見して哀しくなった。彼女が何処にいても、首輪と鎖は常に自由を奪い、少女を果てしない煉獄に繋ぐのだった。

―――――こんなことなら、少年院にでも閉じこめられていたほうがましだわ。
 あおいは知らなかったが、10歳という年齢では、かつては教護院と言われていた児童自立視線施設送りになるのが関の山である。
 歯医者だったか、何処かで読んだライトノベルズで読んだ狭い知識だ。
 そのような内容に意識が向かったのは、これからあおいが受ける陵辱から少しでも意識を避ける ――――意識が持つ自己防衛機構が働いたのかもしれぬ。だが、二人の目的地である『相談室』はもうすぐそこである。あの廊下を右に曲がれば ――――、リノリウムの廊下は何処までも白く、壁もそれに負けまいと白を誇っている。あおいは、何故か海の匂いを嗅ぎ取った。家族旅行で行ったハワイのさざなみを聞いた。これもまた防衛機構の作用だろうか。
 その時、あわや溺れようとするあおいを必死の形相で救ってくれたのが、有希江だった。その後、妹を危険な目を合わせた咎によって、母親にビンタを喰らった姉を、涙を流しながら庇ったものだった。母親の機嫌も元に戻って、みんなが事態の深刻さを忘れても、泣いていた。自分の出した涙で溺れそうになったところで、有希江が優しく言った。

「大丈夫だよ、あおいは何も悪くないよ、悪いのは私なんだから ――――」
 恐縮して居所を失った有希江が泣いていた。滅多に泣かない彼女の涙は、本当に美しかった。もしも舐めたら甘い味がするのではないかと、想像した。
 今、有希江の目を見てもそんな涙を発見することはできない。狐のように吊り上がった目にはドライアイを疑ってもいいぐらい表面を潤す分の涙すら見受けられない。
 いつの間にか、あおいは『相談室』に足を踏み入れていた。ドアを潜った記憶がない。

「はやく、ドアを閉めなさい」
「ぁ・・・・・はい」
 静かに命令する有希江に、あおいは従う。そのとき、自らの手で地獄の門を閉めたことに気づいていたであろうか。意識的にはそれを考えるまいとしたにちがいない。しかし、彼女の理性と手を繋いだ無意識は、明かにそれに気づいていた。これから始まるのだ。始まってしまうのだ。
 しかし、せめてもの抵抗、いや、許しを懇願してみた。
「ぁ、お、お願いですから、学校では・・・・・・」
「学校では?」
 わざと微笑を造って薔薇の花を咲かせてみる。それは妹の心をたぶらかすことができるだろうか。いや、そんなことは考えているわけがない。この質素な部屋をすこしばかり飾ってみたくなったのだろう、自分の顔を使って。
「それで、言いつけは護ったのかしら?」
「ハイ・・・・・・・ウ・ウウ・ウ」
 小さく肯いた後、すすり泣きをはじめた妹に、さきほどまで咲かせた花を萎ませた。
「・・・・・・・・・・!?」
 あからさまに不快な顔を見せた有希江に、怯えるあおい。
「じゃあ、おかしいじゃない。学校ではやらない約束ってどうなるのかしら? あなたが進んで ――

――してきたんでしょう?」
「そ、そんな?! 有希江、お姉さ、お嬢様に・・・・命令され・・・ヒ?!」
 言い終わる前に、部屋に乾いた音が響いた。有希江の平手打ちがあおいを襲ったのである。あおいは、あたかも流れる血を押さえるように打たれた頬を押さえる。

 ここは応接室という風に、一般的に言えば通じる部屋である。6畳あまりの部屋に設えられた、それなりのカーペットにそれなりのソファ。いずれも一般的な人間の目から見れば、高級品にちがいはない。ただし、榊家の人間からすれば「質素な」部屋にすぎないのである。有希江は、表面だけ「高級色」を塗りたくった女性の彫刻を睨みつけるとさらに畳み掛けた。
「口答えは許さないわ、ほら、見せてごらんなさいよ」
「ハイ・・・・・ウウ・ウ・ウ・ウ・ウ・ウ!!」
 氷雨と書いて、詩の言葉になるが、氷涙ではどうだろう。
 その冷たさで世界が氷ってしまうのではないかと思われた。あおいは泣きながら、スカートを捲った。
「あーれ? 何でこんな風になっているのかしら?」
 有希江が指摘するまでもなく、あおいの下着は濡れそぼっていた、まるで ―――をしたように。
「おもらしさんでもしちゃったのカナ? あおい赤チャンは?」
「ウウ・ウ・ウ・ウ・ウウウウ・・・ち、ちがいます・・・・ウウ・ウ・ウウ!」
 やっきになって、否定するあおいだったが、その言葉には何処か説得力がない。それもそのはず、自分で信じていないことを人に訴えるのはナンセンスというものである。
「何度、拭ったの?あなたのいやらしくって臭い液を?」
「・・・・・ア・・あ、3回です・・・ウウ・ウ・・・ウ」
 トイレの個室で、そのおぞましい液を拭うのが日常だった。
 
 ここは密室とはいえ、部屋の外には他人がいる。だから、自然と声は低くそして、耳の側で囁くかたちになる。あおいの耳に地獄から響くような声が聞こえる。
「そう、そんなに拭ったの?」
 有希江の息づかいや体温までが、耳を通して伝わってくるようだ。
「もう、許してください、学校では・・・・・・・・・」
「いやだったら、従う必要ないじゃない。こういうのが好きだから従ったんでしょう?」
 泣き続けるあおいの目に、有希江は、視界に入っていない。
 それにも係わらず、姉の顔や表情の細かなところまで手に取るようにわかる。今、いったいどんな顔で自分を責め立てているのか、その時、どのように目が開かれているのか、口がどのように歪んでいるのか、それらすべてがあおいに引き寄せられてくる。いや、それぞれ独自に手がついていて、あおいに摑みかかってくるようだ。

「ほら、誰がスカートを降ろして良いって許可したの?」
「ぁっつ!?痛い?!」
情け容赦なく大腿のもっとも柔らかい部分に有希江の爪が食い込む。あおいは強烈な痛みのために、禁を破って大声を出すところだった。それをすんでの所で防いだのは、このような場面を他人に視られることはとうてい耐えられないことだからである。
 想像を絶する恥ずかしさのために、あおいの顔は林檎になっている。果実ならば赤ければ赤いほどに甘くて上等なのかもしれないが、それが人間の頬ならば、恥辱と屈辱を同時に表していることになる。
 有希江はその林檎をすぐにでももぎ取って食べたくなった。しかし、ここは少しでも様子を見て、言葉で攻めることした。

「これはお漏らしね、あおいちゃん?」
「ち、ちがいます・・・・」
 有希江はほくそ笑んだ。次ぎに言うべきことは決まっている。
「じゃあ、何でこんなことになっているのかな? わかりやすく説明してくれない?」
 少しおどけた風に言ってみた。それは有希江だからこそ恐怖が倍増しになった。これが普段から冗談で生きているような人間では、何処からが本気でそうでないのかわからなくなって、しまいには誰にも相手にされなくなる。
 姉の本性を知っているだけに、あおいは、余計に背筋が寒くなるのだった。
「さあ?」
「・・・・・・・あ、愛液で、濡れています」
 あおいは、かつて有希江に教えられた言葉を鸚鵡替えしにした。何となくそれが恥ずかしい単語だということは推測できたが、それにまつわる具体的なイメージはと聞かれると、ピンと来ないのだった。だからこそ、簡単に言葉があの可愛らしい唇から零れてきたのだ。
「そう? 愛液って何?」
「・・・・・・・・・」
 わかっていることをわざと聞く。これが有希江の攻め方の常套手段である。それを洞察できるあおいだからこそ、そのいやらしさも十分に理解できた。
「お、女の子の、おち、おちんち・・・んを・・・・ウ・・ウウ・ウウをい、弄ると出てくる、え、液です。いやらしいと、た、たくさんでてきます・・・・ウウ・ウ・・・ウウ」
 だからこそ、有希江はこのような言い方も教えたのである。10歳の少女であっても口の出すのが憚られる言葉はそれしか、有希江には思い付かなかった。
「そうなの、あおいちゃんはそんなにいやらしい女の子だから、そんなになっているのね、恥ずかしいコ!? ふふふ」
「ウウ・・ウウウウ・ウ・・・」
 有希江は、自分の言葉にいちいち反応している妹に、いかにも満足そうな笑顔を浮かべた。

「ふふ、そろそろ時間ね ――」
―――え?
あおいはきょとんとした顔で姉を見上げた。
「あれ? 拍子抜けかしら? もっと可愛がってほしかった?」
「そ、そんな、ちがう!?」
 あおいは、赤い顔をさらに火照らせて抗議する。かつての彼女の姿をかいま見ることができて、有希江は頬笑ましい気分になった。どうして、ここで不敬の罪を着せて、罰を与えなかったのか、自分でも説明できない。矛盾する思いに不思議な気分になった。
 目の前の子犬のような存在を本当に恨んでいるのだろうか。それは、おいおい泣きながら床を見つめている。そんな彼女を見ていると、かって当然のように抱いていた感情に持て余すのだった。
 黙って部屋を後にしようとすると ―――――。
「あの、ゆ、有希江おじょうさま・・・・・、まさか、学校終わるまでこのまま」
「そうだ、忘れていたわ、コレ」
 有希江は、あおいの意思を無視して、まったく関係ないことを言った。あおいは頭に軽くぶつけられたものを見て驚いた。本来ならば見慣れているはずのその物体は、数学で言う直方体だった。そして、微かに美味しそうな匂いが漂ってきた。
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