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『マザーエルザの物語・終章 27』
 ちょうどそのころ、5年B組の教室では赤木啓子が入室したところだった。教師に命じられた書類運びという任務を果たし終えようとしていたところである。それを重々しそうな動作で教壇に置いたところ、友人が話しかけてきた。

「赤木さん、あおいのお姉さんが来てたわよ」
「え? 有希江姉さんが!?」

 その驚きと喜びが微妙にブレンドされた表情を見ることは、あおいと言えどなかなか見られる代物ではない。
 かつてよりもクラスに溶け込み始めた啓子だが、そのプライドの高さと高踏ぶりは、彼女を畏れさせるのに十分だった。あおいがいなくては、やはり、双方ともに何処か気まずい想いを否定できるにいるのだった。
 友人に、その表情を見て取ったのか、笑顔を継続しようとしたが、無理に笑顔を作ったために、余計に畏れさせただけだった。
―――――あおいがいなくては、だめなのかしら。

「赤木さん?」
「・・・・・」
 クラスメート同士において、ファーストネームで呼ばないのは、啓子だけである。あおいは当然のようにそのように呼ぶが、他の子たちはやはり敷居が高いと感じるらしい。
「ああ、そうだ。有希江姉さんが来てたのね? そうだ。」
 何時にない落ち着かない足の運びで教室を飛び出すと、何時ものところへと脱兎のごとく走り出した。
「こら、教室では走らない!」とある教師は怒鳴り掛けて、その対象が普段は大人っぽい啓子であることを報されて驚きを隠さなかった。

――――きっと、あおいったら有希江姉ざんに叱られているんだわ。現場を押さえてとっちめてやる!
 まるで3人目の姉になったつもりだった。上履きのゴムが床に突き刺さりそうな勢いで目標まで駈け抜けた。

「あら、啓子ちゃん ――――」
「有希江姉さん ――――」
 角を曲がったところで長い廊下を介して、ふたりは互いを確認し終えた。
「よう」
「また、啓子が何か、しでかしたの?」
 二人の間に通わされる空気は、一種特有のものがある。それはかつてのあおいさえ入れそうにないくらいに壁が厚い空間だった。

「ああ、忘れ物さ、それもこの子が忘れそうにないものなのよ。驚きよね」
 有希江は、あおいの肩に手を回した。思わず身体を硬くするが、それは啓子には伝わらない。今、彼女はそれどころではないのである。
「何を忘れたの?」
 その口調は、とうてい年上に対して行われるニュアンスではない。何か、同胞に対するような、もっと違った見方をすれば年下に対する態度にも見られかねない。
 もしも、この学校で彼女にそのような態度をする学園生がいたならば、よほどの勇気の持ち主である。きっと一睨みされて、退散してしまうのが関の山だろう。
 一方、有希江にしても、不思議な感覚をこの少女から受け取っていた。「姉さん」と呼ばれても、何故か妹のように感じない。
 じっさいに妹ではないのだから、当然だと思われるかもしれない。だが、それは違う。姉妹のような深い親愛の関係を保ちながら、さいしょから、それは上下の関係ではなかった。目と目が合った瞬間から、深い信頼の情を感じ取った。まるで、すべてを受け止めてくれる大海のような錯覚を有希江は見たのである。当時は、さすがにプライドの高い有希江のこと、混乱したことは言うまでもない。それは、今でも継続中である。
 
 それを追い払うように、有希江は口を開いた。
「この子、コレを忘れたのよ、こともあろうにね」
「ァ」
 小さく叫び声を上げたあおいから弁当箱を奪い取ると、あおいの頭を軽く叩いたのである。
 いたずらっ子ぽく笑う姉の顔は、少女に衝撃を与えた。
―――私よりも、好きなの?
 どうして、「かわいい」と思わなかったのだろうか? その答えはこの世界の誰も出すことができないだろう。本人ですら、この時点では解答の伏線すら得ていない。
 「好き」と「かわいい」ではニュアンスという点において重要な相違が存在するのだ。両者には大海が横たわっていると言って良い。地図的な立場から睥睨すれば、海峡程度の差異しかないように見えるが、いちど、着水してみればその広さが確認できるはずだ。
 英仏海峡を思いだしてほしい。地図上からすれば今にも互いに触れてしまいそうな距離にあるが、じっさいに泳ぐとなれば話は別になるだろう。
 さて、小学生と高校生。たがが4,5年の違いになるが、30歳と35歳の違いとは、自ずから性格が異なる。その両者に間に横たわる海峡には、英仏海峡ほどの差異もないとすら見受けられる。すこしでも、手を伸ばせば触れてしまうほどに近い。あおいは、そんな両者に嫉妬した。啓子だけにではない。有希江に、もである。
「あおい、何を狐に摘まれたような顔をしているのよ、初等部には狐なんていたっけ、姉ちゃんがいたころにはいなかったわ」
 かつてと変わらない表情を見せる有希江。あおいは、どうやって返したらわからずに、いっしゅんだけ戸惑ったが、すぐに、過去のテープを巻き戻してみた。

「・・・・・・・・・・・それって何十年まえ・・・です、じゃない?」
 カカと笑った姉は、小憎い冗談を言った妹に親愛の情を示した。要するに、妹にガバっと抱きついたのである。端からみれば、仲の良い姉妹それ以外には見えない。しかしながら、啓子はそうは見なかった。あおいの受け答えに何やらふしんなものを見て取ったのである。

―――――あおいちゃん?
 啓子は、とつぜん鳴り始めたチャイムの音に、巨大なダムの門が閉じる光景を思い浮かべた。それが、ギロチンの刃が落ちる映像にも見えたのはどういうわけだろうか。
「有希江姉さん ――」
「何?」
 有希江の笑顔に、啓子は危ういものを感じた。しかし、その具体的な内容を摑むことはできない。その面はゆい思いは、しぜんに少女の顔を曇らせた。
 しかし、その曇りを押し払うように、掌を向けた。まるでその白い輝きがいっきょに天候を好転させるかのように。

「じゃあ、また」
「オッケー」
 有希江は、にこやかに啓子に視線を返した。一方、あおいは、複雑な気持ちをさらなる迷宮へと追い込むだけだった。本来ならば自分に与えられるはずの笑顔が、自分を通り越して啓子へと向かっている。
 ここは本当に、自分が生まれて育った世界なのだろうか。何かの弾みで別の世界へと足を踏み入れてしまったのではないだろうか。あるいは、自分はここにいない人間なのかもしれない。単なる造物主の錯覚か思い違いにすぎないのかもしれない。
 もしも、かれが正気を取り戻した暁には、正真正銘消え失せることになる。みんなの記憶からも消え去っていくことだろう。榊あおいなどという人間は、最初からいなかったことになるのだ。
 となれば、いじめられている今の状況は、まだしも幸福だと言えるのかもしれない。あおいは、神さまが正気を取り戻すことを怖れた。いや、もっと言うならば、意識を失ってほしかった。そうすれば、元の世界に戻れるかもしれない。あの幸せな日々に居を戻せるかもしれない。
 
 股間の中に残された異物のことも忘れて、あおいは夢想の世界へと翼をはためかせていた。それを現実の世界へと引き戻したのは、啓子の一撃だった。
肩を軽く叩いただけである。
「ほら、何してるのよ、もうすぐ授業だよ」
「ぁひい・・・・」
「あおい?」
 啓子は、もちろん、元気のないあおいに喝を与えるために行ったのだ。
 しかし、それはあおいの身体に埋め込まれたバイブレータのスイッチをオンにするだけだった。もちろん、じっさいにそのおぞましい機械が仕込まれているわけではない。有希江は望むだろうが、少女の肩にそのボタンが設置されているわけでもない。身体に与える微弱な刺激があおいの股間を直撃し、内部のものを密かに、攪拌したのである。

「ぁあああう・・・・・・・」
 ほんらいならば、存在しない神経に少女は困惑させられた。ここには、啓子がいる。そして、教師や学園生が廊下を歩いている。
 ここは公的なばしょであり、着用している制服は彼らにそれを暗に命じている。それは当然のことながら、自分にも当てはまるはずだ。それなのに、厳粛であるべき学校で、自分はこんなハレンチな感覚に呻いている。あおいは消えたくなった。さきほどの思いを否定するような結論。自分はどんなにいじめられることになっても、存在していたい、生きていたいと希ったわけではなかったか。
 
 足をふらつかせながら、教室へと向かう。その間、啓子と何を話したのかよく憶えていない。彼女が弁当を忘れて、有希江に持ってこさせたことを、啓子に笑われていたらしい。彼女の罪のない笑声が耳にこびりついている。
 これまで、なんども振りかけられた友情と諧謔に満ちた耳に心地よい声であった。 
 しかし、今となっては股間の異物を震わせる声や足音たちと変わらない。けたたましい児童たちの笑顔や声、それに足音は、あおいを脅かす。それらは、束となって少女の幼い官能を刺激する。
 そして、そのひとつひとつにいちいち反応してはビクつく。啓子は、その様子を訝しげに見ながらも何も出来ずに自分の無力さを実感させられるのだった。それを打ち消すために、少女が行ったことは、あおいにイライラをぶつけることだった。親友がどんなにヒドイ目にあっているのか知らない少女は、容赦なく振り上げた木刀を打ち据えるのだった。

「いい加減にしなさいよ! 聞いているの?!」
「うるさいなあ、具合が悪いの! 見ててわからないの!」
 あおいは、残されたエネルギーを駆使して、かつて持っていた元気を見せつけようとした。啓子は、それを見抜けずにかまえて承けようとする。
「じゃあ、コレは要らないよね、私が食べてあげる!」
「ぁ、何を!?」
 あらよあらよと、言ううちにあおいが持っていた弁当を、啓子は奪ってしまった。あおいは必死に手を伸ばすが、取られまいと弁当を振るので摑めない。掌の珠を奪われた怒りを爆発させて奪い返そうとするが、その動きが自らの股間を直撃した。

「ッゥアアア・・・・あう」
「あおいちゃん?」
 人の痛みを知るというのは、本質的には不可能である。しかし、それをしたいと思うのは、心ある人間の悲しい性質である。我に帰ってた啓子は、卵を割らずに黄身を手に取ろうとしていた。もどかしい思いに苛立ち、その持って行きようのないエネルギーを、啓子もまた、あおいの官能に似た振動に身を悶えさせるのだった。

 
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テーマ:小説 - ジャンル:アダルト

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