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『由加里 14』
 由加里が窓の外に消えてから、しばらくしてドアをノックする音がした。
「照美、来たな」
「うん」
目で合図する。
 
 原崎有紀が、鍵を開ける。
待っていたとばかり、ドアが開く。
「あ、海崎さん、西宮は?」
「いないよ」
素っ気ない声が、部屋の中から聞こえる。
「ごめんなさいね、ミチルが取りに行くはずだったのよ」
「どうして、待たしておかなかったのよ」
抗議の意思を顕わにする。
「あれは、あんたたちだけの持ち物じゃないのよ」
 それに横やりを入れたのは、はるかである。あきらかに、高田を見下した態度で、口を開く。
「でもさ、それ似合ってるよ、私よりも下手なくせに、なんでかな」
「何ですって!?」

 予期せぬ言葉に、激しく気色ばむ高田。部活中と見えて、当然のごとくテニスウェアだ。
「いやあ、ごめん、プライド傷付けちゃったな?」
鋳崎はるかは、頭をふりながら笑う。はるかは、尋常ならぬ運動神経の持ち主である。部活に打ち込んでいるせいか、成績では、叶わないがスポーツでは、完全に照美を凌駕している。よもや、高田ごときに負けることはない。先だっても、体育の授業において、高田を惨敗に追い込んだばかりだ。
 
 「そんなこと言っている場合じゃないでしょう?西宮さんを共有するっていうのは、前からの約束だったじゃない」
金江礼子である。
「だから、ミチルが取りに行ったって」
「本当なの!?」
 疑念の視線を送る。
「じゃ、私らは、帰るわ。たっぷり楽しんだし」
「ああ、はるか」
 ワナワナと震える高田を横目に、はるかは火に油を注ぐような言葉を残していった。
「あのサーヴィスじゃ、小学生だってポイントとれないぜ、せいぜい精進しな!あははははは」
「・・・・・・・!?」
 高田と金江は、二人に笑われながら部屋に残されることになった。原崎有紀と似鳥ぴあのは、できるだけ、高田と目を合わせないように、小走りに去っていった。


 その時、由加里は家路を急いでいた。
メールを見ながら、泣いている。
「公園で泣いてから帰ろう」
 太陽が、その恵みを引き払いつつある時刻。由加里は、ひとりブランコに乗った。かつて香奈見と笑いながらここにいた。とても楽しかった。それが、何十年も昔のことのように思えた。周囲のすべての物が自分から遠ざけられて、宇宙の真ん中に宙づりにされてしまったかのように思えた。

 「ミチルちゃん、ごめんね!うううっ・・・・・」
メールにはこう書かれていた。
「帰ってもいいですよ。いえ、帰ってください。もう、耐えられなくなっているのわかります。私は大丈夫ですから!高田先輩はわたしには何も出来ませんから」
 「・・・・・・・うう、どうしたらいいの?!どうしたらいいの?!あ、そうだ」
由加里は、立ち上がるなり財布の中身を確認した。


 そのころ、照美とはるかは照美の家にいた。学校をはさんで、由加里の家は、ちょうどあさっての方向にある。
「百合絵ママ、またチーズケーキ焼いたの」
「そうよ、また由紀子たちは、仕事が忙しいっていうから」
はるかは、照美の母親に言った。百合絵は、はるかとは何の血縁関係もない。血のつながっていない姪でもない。にも係わらず、百合恵に対して、はるかは準娘のようにあつかっているのだ。

 それは、照美とはるかが、常ならない友情関係に結ばれているからだろうか?二人が出会ったのは分娩室のベッドだった。たまたま、ベッドが隣同士だったのだ。
 何でも、出会ったその瞬間から、手を握りあい。友人としての契りを結んだらしい。
そのように二人は、大人たちから聞いていた。それを鵜呑みにしたわけではないが、他人から見れば、うらやむほどの友情をはぐくんできた。

 しかし、それは相手に対する過保護というマイナス点をも生み出すことになったのだ。ここまで来たら、疑似血縁というレベルを超えていた。
 両親どうしは、このとき知り合った。別に昔からの親友同士という仲ではなかった。にもかかわらず、それからは、家族ぐるみの付き合いをしているのだ
 
 だから、はるかは百合恵ママと呼び、照美は由紀子ママと呼ぶ。
「美味しい!さすが、百合恵ママ、どっかの誰かとはレベルがちがうよね」
「ふふ、由紀子ママだって美味しいよ」
照美は、けっして学校では見せない顔をしていた。あふれんばかりの優しげな笑みは、誰もクラスメートは見たことがないだろう。ただ、はるかを除いては・・・。

 それは、はるかも同じだった。学校では仏頂面しか見せていないのは、彼女こそかもしれない。
『たてもの探訪』とかいう番組があるが、このダイニングキッチンは、それに紹介されてもおかしくない豪華さを誇っている。料理をするには、広すぎるほどの面積。それは。プロの料理人が見ても、その設備は文句を言わないだろう。とうてい、ふつうの主婦では、その真価を引き出すことはできないだろうと思われた。
 
 「ねえ、ヴァイオリンは持ってきたんでしょう?はるか」
百合絵は、晩ご飯の用意をしながら言った。
「うん、照美の部屋にあるよ」
はるか、返事をしながら思った。百合絵の容姿である。そして、照美のそれを見比べる。そして、誰かの顔を想像中で横に置いてみる。
―――――似ている!似ていない!でもどうして?
「どうしたの?はるか?」
「―――ううん」
 
 気づいていないの?あいつと百合絵ママが似ていることに。気づいているから、あいつを憎んでいるんじゃないの!?
 頬から顎のライン。それは宮殿の欄干のように、優雅な曲線を描く。
「気持ち悪いわね、人の顔をじっと見て」
「いや、何でもないさ、ただクリームがついているなあと思って・・・・」
はるかは、ごまかしたが、隠しきれるものではない。
「でもさ、晩ご飯の後、覚悟してる?」
照美は、しかし、彼女の方から話題を変えた。
「ぼ、防音装置壊れてるんじゃなかったけ」
「昨日、治った」
照美は、あっけらかんと言い放つ。
 
 百合絵は、女性には珍しい作曲家である。若いころはソロでならしていたが、途中で、作曲に転じた。最近では、クラシックを離れ、ポップの世界に手を出して、かなりの成功を収めている。有名なアイドルに相当数の曲を提供している。

 「じゃ、今日、帰るわ、宿題やってないから」
「ここでやればいいじゃん、もう暗いし女の子が一人で歩いていい時間じゃないわ」
はるかは時計を見た。午後7時を回ろうとしている。
「ヴァイオリンを持ってきたのが運の尽きね、ま、楽器なんていくらでもあるだけど、何なら、ヴァイオリンじゃなくて、ママのピアノレッスン受けてみる?」
「それなら、西沢あゆみに勝つ方が楽そうだ」
「なあに、あの西沢あゆみに勝てるって?ずいぶんとテニスが上手くなったのねえ」

 百合絵は、料理を運びながら話しに割り込んできた。口元が悪意に歪んでいる。はるかは、少なくともそう受け取った。
「ところで、最近、練習しているの」
「はい・・・・」
「決まりね」
照美は、勝利者のように高らかに宣言した。
 これで、はるかは、照美の部屋で一晩中、ゲームに明け暮れるという平凡な夢を壊されることになった。代わりに与えられるのは、ヴァイオリニストになるつもりもないのに、スパルタめいた修練を積まされる長時間だった。

 一方、由加里は電車から降りたばかりだった。ここは都心の一等地。辺りは、夜のとばりが降りている。歩き出そうとしたとき、後ろから声をかけられた。
「由加里、何しているの?こんなところで」
「さ、冴子姉さん」
「もう8時は過ぎているのよ、こんなところで何をしてるの?それとも私が目当てじゃないの」
「・・・・・・・」
思わず涙ぐんでしまう由加里。
「どうしたの?またいじめられたの」
やさしく語りかける冴子。
「母さんに連絡してあるんでしょうね、え、してないの全くしょうがない子ねえ」
携帯を取り出す冴子。

 カンカンカン・・・・・・・・。高架線の下にいると聞こえるこの音。夜の闇に濡れると、それは、夏なのに、冬気色をかすかにかいま見せてくれる。それが冴子は好きだった。
「寒いね」
「何言っているのよ7月よ、まだ、夏はこれからじゃない」
「ねえ、私が癌になったら、手術してくれる?」
「自分の身内の手術は、どんな大先生でも、手が震えるってね――――ま、私は外科に進むつもりはないから、ありえないか。で、何でそんなこと聞くのよ」
わかっていて聞いた。
 「まさか、暴力とかされてないわよね」
「・・・・・・・・・」

 冴子は、急に立ち止まると、正面から長細い指で妹の髪をかき分ける。
「さ、冴子姉・・・・・ち、ちがう、そんなこと・・・・・ない」
その手の温かさに、動揺したのか。涙がこぼれた。
 「もしも、無視以上になったら母さんか私に言うのよ・・・・・別にいじめられることは恥ずかしいことじゃないんだし」
「よくわかるわね」

 由加里は、言葉に反抗の意味合いを含めた。
「あんたの言いたいことはわかるわよ」
「冴子姉さんは、どうしていじめてたの」
「ストレスかな、よくわからない、今となってはね」
「みんな、そうなのかな、教室では、私にあんなひどいことする、悪魔みたいなのに、家ではふつうの家族やってるのかな」
 「私がそうだったわね。私、あんたがいじめられているって聞いて、ショックだったわ。たった2年の間だったけど、あの時私がしてたことは消えないし。あんたが私の代わりになったような気がして・・・・」
「たった2年じゃないよ。いじめられる方にとってみれば・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」

 ―――涙が何粒も、暗い地面に落ちていく。何てことなく捨てられている煙草の吸い殻さえかわいそうに思えた。
「辛いこと、全部、私にぶつけていいんだよ」
「うん、ありがとう」
冴子は、頭を抱いてくれた。涙があふれてくる。まるで、彼女の手が涙を導いてくるように思えた。その手は、彼女の骨にまで達するように思えた。


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