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『おしっこ少女 5』
 あくまでも音声を通じてしか事態を把握できなかった晴海は、裸眼でまひるの偉容を見たことはない。
 ふいに、この学校の至る所に隠しカメラを仕掛けたくなった。この細い足を怪我した白鳥の子がいじめられているところをつぶさに見物したくなった。少女の演技を生で見たくなったのである。『偽りの生徒会長』というBC級映画並の題が適当だろうか。そもそも生なので、舞台と表現したほうが適当かも知れない。
 
 他の生徒に見られるとまずいので、まひるから少し離れて歩く。まるで、校舎内が濡れているように思えた。それは、少女が流した涙かもしれない。知らず知らずのうちに流れた涙は露や霜になって大気中に発散し、やがて、リノリウムの廊下や窓、そして、天井に結露する。
 昼間なのにやけに薄暗い校舎を歩いていると、短い距離でも、そして、単純な経路でも、難解複雑な迷宮を彷徨っているような気がする。
 やがて、簡単に時間を乗り越えてしまうかもしれない。
 気が付くと自分があの制服を着て、あんな感じで歩いているかもしれない。かつてのように、肩で風を切って・・・・・・・・・。
 
 いやな想像と回想を消し去るべくかぶりを振ったところで、気が付くと駐車場に立っていた。夕日に照らし出されたまひるが、その字のごとくまぶしかった。驚くべきことは、彼女が上履きを履いていることだ。この手の少女は大から小まで、神経症的な注意深さで約束事というものを遵守する。生きるための力を、ほとんどそのためだけに使い果たしてしまうのである。
 それなのに、被虐のヒロインは下履きに履き替えなかった。晴海が命じた経路を歩いていた。少女の手足はそれぞれ交互に、まるで自動機械のように動く。
 リノリウムの床に映る少女の手足は、吊られる瞬間の魚のように揺れる。実像と虚像の区別は曖昧になってもはや区別するのは不可能だ。
 まひるの演技はたしかに堂に入っている。仮面が仮面でなくなってしまうパントマイムの比喩は、もう使い古されたが、あえて、ここで使ってみたい。
 
 痛々しくてたまらない。そして、それを歪んだ欲望を抱いて眺めている。女性警官はそんな自分をもっと高い場所から達観している。
 実体験からそれを知悉しているからこそ、佐竹まひるという少女の苦しみがわかるのだ。彼女の哀しみと痛みが我が事のように感じる。時間を簡単に飛び越えてしまいそうな、薄暗い迷路を彷徨ったことも、それに荷担しているだろう。
 まるで殺人の現場を目撃された犯人のように、晴海は自分の言うことを聞く。

 この時刻、場所で、少女は脊椎を曲げて、車に乗り込む。それは、この世の開闢のとき、既に、そのことは決定されているように見えた。この哀れな少女は運命の海にただ弄ばれるだけ、そうされた挙げ句、切り捨てられてしまうのだろうか。

 その細い腰、華奢な肩、バンビー人形のような手首や、足首。ただし、その造りは荒削りで、まだ完成までほど遠いことがわかる。
 世の男性の中には、成熟した女性よりも、そのほうが性欲を感じる、あるいは、それにしか感じることができない趣向の人たちがいると聞く。若者が造り出すサブカルチャー等々を概観すれば、誰でもわかるだろう。
 晴海は、彼らとは違った意味で、言い換えれば、距離を置いた視線で少女を見ている。もちろん、それに欲望が加味されていないというわけではない。むしろ、生殖を基礎にしていないぶん、それは先鋭化し、欲望として暴力的なまでに純粋になっていく。
 まるで樽の中の最高級ブランデー。
 
 エンジンに点火する作業は、ただの物質に生命を吹き込むことに似ている。それをする度に、一個の生命を産んでいるような気がする。「これが母親になるということか」と、子供を産んだことがない晴海がそう思う。
 一方、助手席に座っているまひるはどう思っているだろうか。座っているというよりは、人形のように、置かれていると表現したほうがより適当だろう。ほぼ放心状態の美少女は、自分が何処に何のためにいるか、というごく基本的なことすら呑み込めていないように見える。

 ここで、晴海はカンフル注射を打ってみることにした。
 少女の透けるように白い耳に口を近づけるとこう囁いたのである。
「愛しているわよ、まひるちゃん」
「・・・・・・・・・・・」
 いっしゅん、惚けたような顔で自分がいる場所を確かめようとした被虐のヒロインだったが、車がゲートを過ぎてかすかな段差を超えたところで、今まで溜め込んだ苦しみと哀しみを吐き出すように泣き声を上げ始めた。
「ああ・あ・あ・・ああぁあっぁ!!」
 それはまったく疑問の余地のない感情だった。
 白魚のような指を幽霊の顔に嵌め込んで、おいおいと泣き続ける。水晶の液体が氷柱の指を伝ってスカートに流れ落ちる。その軌跡を眺めてみると、始めて邂逅したときのあの出来事を想い出す。
 仕事先からの帰宅中、列車の中で・・・・・。
 やおら、見知らぬ少女が近づいてきた。
「まひる、おしっこ!」
 少女はたしかにそう言った。
 見ず知らずの年上の女性に、そう言いながらスカートを捲った。そこにあったのは局所が顕わな下半身だった。
 その後、衆人環視の中、男子のような姿勢で排尿を行ったのである。
 まったく、感情を顔に出さなかったぶん、凍傷を起こしそうな悲しみと痛みが直で伝わってきた。

 女性捜査官は、今までこの少女に何が起こったのか、音声によって知っている。映像が伴わないとはいえ、会話等からかなり的確な情報を得ることが出来る。
 しかしながら、その日のことはわかっていない。何故に、彼女がトイレに全裸で閉じ込められていたのか、その事 情を摑んでいないのだ。だが、それを不都合とは思わなかった。まるで込み入った推理小説を読み解くように、この美少女の頬に流れる涙の滝を遡って、その源流を確かめようと思ったのである。
まず始めに当然浮かんでくるべき質問をぶつけてみた。

「これから、何処に向かえばいいかな」
「ウウ・ウ・ウ・・ウ・ウウ、い、今、何時ですか?」
「?4時すぎだけど」
「え!? あ、あ、ああ」
 その声はさらなる絶望の色に染まっていた。その美しい体躯を弓なりに歪ませて泣き始めた。
「だから、4時に何があるっていうの」
 あえて感情を含めずに言の葉を舞わせる。
「4時半までに家に帰らないとわたし・・・・・・ウウ」
 ずいぶん、早い門限だなと晴海は聞いていた。まさに、推理小説を一頁ずつ捲る感覚である。しかし、まひるの様子を見ていると事態が深刻の度を濃くしていることがわかる。まるで赤子が引きつけの発作を起こすように、絶え間なく震えている。
「わた、わたし・・・・・・ウウ・・・・・みんなに、見捨て・・・・・られちゃう・・・・ウウウ・ウ・うう」
「みんなって?」
 車は高速に乗った。まひるはそれを別世界への行旅に思えた。

―――そうだ、このまま何処かにイッちぇばいい。この人とともに、家族のことなんか、もう考えたくない。そうだ。最初からいないと思えばいいんだわ。そうすれば見捨てられたなんて思わなくていい。
 
 オレンジ色に視野が染まっていく雲が、自分が産まれた世界のものとは思えない。

――――雲ってこんなに美しかったっけ。

 そんな風に思考を飛ばす、まひるの耳にはさきほど囁かれた言葉がハウリングしていた。
(まひるちゃん、愛しているわよ)
 辛うじて生き残っている自我は、その言葉に飛びついたのである。しかし、当の晴海は同じ声で違う言葉を吐いていた。それは打って変わって冷たく乾いていた。
「何を急いでいるのか、教えてもらってもいいかしら?」
「・・・・・・・・」
 痺れを切らした女性警官は言葉に刺をしのばすことにした。
「何なら、車を停めてもいいんだけど」
「い、言います!」
 空母を破壊される寸前に命からがら飛び立つ艦載機のように、まひるの声は逃げるように声の主から飛び立つ。
「お、お願いですから・・・・・ぁぁぁ・・・・ウウ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
 無言でフロントガラスを見つめる美貌の警官に、まひるは、かえって恐怖を覚えた。自然、それは少女の神経系に圧倒的な服従を強いる結果となる。
「あ、あ、わた、私、まひるは、家族のみんなに、嫌われて・・・ウウ・・・るンです」
「・・・・・・・・!?」
 捜査官として才能を認められ始めた晴海とはいえ、さすがにこの答えを予期することはできなかった。そのうえ、それは同時に彼女の心の琴線に触れていたから、彼女にあるていどの動揺を与える結果となった。
「そうなのか・・・・・・・」
「私、私、もう駄目なんです! 今日の、誕生日に時間通りに家にいなかったら、もう、家から追い出されちゃう!!」
 白皙の顔を両手で覆って泣きじゃくるまひるに、晴海はかかとで押し出すような声を出した。その動揺ぶりは敬語を使い忘れていることにも如実に現れている。
「血縁っていうものはそんなものじゃないんじゃないかしら? 血は水よりも濃いと言うし・・・・・」
「こ、今回が二回目だから、この前の旅行に行けなかったんです!」

 この言葉でピンとくるものがあった。正確には「行かせて貰えなかった」と表現すべきだった。
「何か、あの子たちはそんなことを企んでいるのか、まひるちゃんが家族から嫌われるように仕向けたと?」
「ウウ・ウ・・ウ・ウ・ウ」
 まひるの涙は、女性警官の問いを肯定していた。
「だから、全裸にして閉じ込めたということか ――――。まてよ、どうしてそこまでして彼女たちの言うことに唯々諾々と従っているのかしら?」
「それは ―――」
「まあ、いいわ、それは追々話して貰うとして、あの子たちはすごいことを考えているのね、これじゃ単なるいじめと違うじゃない。それほど恨まれる何をしたの? あなた」
それまでの優しさの籠もった花瓶にすこしはかり罅を入れる。
「ウウ・ウ・ウ・ウ・ウ」
「何を泣いているのよ、もうすぐおうちよ、みんなきっとまひるちゃんを待ちわびていると思うわ」
 高速を降りる手続きをしながら、義理の姉を思い浮かべた。すこしばかり童顔で笑顔が優しい印象的を与える彼女と並んでいると、「どちらが、姉か妹なのかわからない」とよく言われる。本人たちもそう言われることに不都合を感じないようで、出会って間もないというのに、もう二回ほど女性同士の友情を養うデートとしゃれ込んでいる。晴海の仕事が身体の自由が利かないことを考えれば、短い期間にこの回数は異常といってもいい。兄が目を丸くしたのも至極頷ける話であろう。

 高速から30分ほどして車はようやく五時前に佐竹家に到着した。
「ほら、着いたわよ」
「大丈夫だって、ほら、涙を拭いて」
「ウグ・・・・・・・!?」
 晴海は、外に誰もいないことを、特にまひるの家族がいないことを確認すると少女の小さな唇に自分のそれを重ねた。










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テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

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