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『由加里 101』
 
 まるで何年も入院していたような気がする。思えば、あの事故から1ヶ月あまりしか経っていない。洗濯物とエトセトラが入ったバッグは、旅行鞄のようにも思える。
 刑務所か、少年院と考えれば、今日の今日まで経験した地獄を表現するのに適当な言葉かもしれない。
 自分は本当にここから解放されるのだろうか?母親の顔を見るまで、由加里は素直にそれを信じる気になれなかった。本当に心細かった。入院しているときに、いくら面会に来られても、家族と出会ったような気がしなかった。そのまま彼女は帰宅してしまい。自分を置いて帰ってしまうからだ。

 可南子と母が和やかに語り合っている。

 彼女が一体、どんな人間なのか、あの厚化粧の下に、どれほど獰猛で残酷な肉食獣の素顔が隠されているのか、彼女は、想像だにできないだろう。
 考えてみれば、自分はまだ保護観察の身分にすぎないのだ。自由の身はあくまで一時的なものにすぎず、一週間に一度は、あの看護婦に身体を委ねなくてはならない。
 入退院の如何はすべてあの看護婦の手に握られている。下手すると精神病棟に放り込まれかねないのだ。

 この悪魔のような病院に入院させられていらい、なんど、可南子に身体を所有されたことか。

 もう自分は変わってしまったのだ。彼女に完全に替えられてしまった。もう、人間じゃないんだ。そう思うと思わず涙ぐんでしまう。
 可南子は、そんな悪魔の素顔に分厚い天使の仮面を被って、周囲を騙している。母親はそれを見抜けないのか、あるいは、見抜いても知らないふりをしているのか、由加里の世話に対する感謝の後は、いわゆる、世間話に花を咲かせ始めた、
 しばらく、それが続いた後に、知的な美少女がやけに暗い顔をしていることに気づいたのか、獲物だけにそれとわかるように、哀れな蛙に二股に分かれた舌を見せた。
「どうしたの?由加里ちゃん、そんな顔して、折角、退院できるのに」
「・・・・」
 しかし、母親には、きっとそのように見えていないと、由加里は思う。肌に透けて見える爬虫類特有の鱗も、瞼のない、開きっぱなしの瞳も、きっと彼女には見えていないのだ。

 まるで幼稚園児でも言い聞かせるように、可南子は語りかけてくる。しかし、その言葉の裏には、悪魔の声で自分を脅迫してくるのだ、お前がどんなにインランでいやらしい子供が母親の前に提示してやろうか?と。
 おまけに、厚化粧の看護婦は、奇麗な包装紙で包まれたプレゼントを手渡してきたのだが、少しばかり空いた隙間から覗いた題名を発見して、腎臓が背中から這い出てくるような衝撃を受けた。
 それは、はるかによって渡されたSMのビニ本だったのだ。可南子に脅迫の材料として奪われたが、もはや、必要なくなった、ということだろう。
「またね、由加里ちゃん、そうだ、ここは病院だったね、忘れていたわ。もう二度と会わない方がいいかもね」
「・・・ハイ」
 こっくりと頭を下げた従順な美少女に、ご満悦の表情を見せると、可南子はナース室へと消えた。
「本当に、優しいいい看護婦さんだったわね」
「うん・・・」
 母親を並んで歩く由加里はさすような視線を感じた。看護婦や患者たちの悪意の隠った、鋭い針だ。奥さん、娘さんがどんな子が知っていらっしゃるんですか?私たち、大変に迷惑していたんですよ、よろしければ、隣の精神病棟にでも放り込んだらどうでしょうと、二人を見る視線たちは母親に訴えているように、由加里は思えた。

 恐怖を憶えたのは、それだけでなく、窓から見える精神病棟の窓にがっちりとした鉄格子がはまっていたことだ。それ以上に彼女を怯えさせたのは、目つきがロンパリの、涎を垂らした老人が見えたことだ。
それが、未来の自分に見えたのだ。由加里は思わずボツリと口にした。
「ママ、もうこんな処に来たくない!」
「当たり前でしょ?由加里?どうしちゃったの?」
 この大人しい子がどうしたのだろう?誰に感想を言わせても、人よりも大人びていると言わせる、娘が、大袈裟にいうと、まるで赤ちゃん返りしてしまったかのようだ。
 母ザルにしがみつく小ザルのように自分に身体を密着させてくる娘に、春子は今までにない違和感を憶えた。わずか1ヶ月余りの入院が、彼女に何らかの恐怖を味合わせたとでもいうのだろうか?

 確か、明日から中間テストのはずだが、友だちが持ってきてくれたノートで勉強していたはず、もっとも、この娘なら勉強に関してこちらが心配する必要はない・・・はず・・・だが・・。
「明日からテストよね」
「うん、ゆららちゃんとかが、ノートを写してくれたから、大丈夫よ」
「ゆららちゃん、新しいお友達よね」
 由加里の友人といえば、工藤香奈見という少女がまっさきに思いつく。昔から人間関係という点において、娘が器用であったことなどまったくないが、特に孤立するということはなく、香奈見のような存在が側にいなければ、他者に語りかけるのに難儀する、という点が目に付いただけだ。
 それが中2になっていじめられるようになったという。それがどの程度のものなのか、本人に聞いてもなかなか具体的な内容を話そうとしない。
 由加里は、不安でしょうがなかった、退院前にクラスメートたちが言っていたことは、はたして、本当に真実なのか。自分を騙しているのではないか、と気が気でない。
春子の運転する車から自分の通う中学の制服が見えると、クラスメートでなかったとしても、おもわず身を隠してしまう。

 彼女たちは、泣きながら、由加里の手を握って謝罪したのだ。そして、せめてもの罪滅ぼしに団結して金江や高田たちから護ると、誓ってくれた。いじめられる前からそれほど親しくなかった子たちだが、もしも、それが真実ならばどれほど嬉しいことか。
 似鳥可南子に首輪から繋がった鎖を握られているとはいえ、薄明かりの漏れる未来を計算することができるのも、彼女たちの誓いがあったからこそ、なのである。
 鈴木ゆららだけでなく、突如として現れたこの二人は、香奈見の再来と同じくらいに由加里の心を揺さぶった。もしかしたら、彼女たちの言っていることは真実ではないか。少女は期待してもいいのだと、いや、信じたかった。
 二人の言葉から、クラスメートのほとんどの協力を約していると、受け止められた。だが、金江や高田はともかく、照美やはるかはどうだろう?あの二人をどうにかできるとは思えない。
 
 海崎照美・・・鋳崎はるか、二人の名前は、由加里の心胆を寒からしめる。少女にとってこの世でもっとも怖ろしい存在だ。全身の筋肉と骨がセパレイトしてしまうほどの恐怖が全身に広がっていく。
 あの二人の行為を知る者は、だれもいない。ふと、知的な美少女はいいアイデアを思いついた、それは。二人に その事実を告げて、どう反応するのか、それを観測することで真実を知ることができるのではないか、ということだ。しかし、照美たちから受けた辱めを他人に知られることは、少女にとって耐え難い苦痛なのも確かなことだ。
 それに、自分を脅迫するに充分な材料を二人は握っているのだ。恥ずかしい画像、その中には暴力によって無理矢理に笑顔を造らされて、その結果、辱められている様子を喜んでいるように見えるものもある、事実、彼女たちはそうやって由加里を脅してきた。
 そのうえ、はるかの命令によって無理矢理書かされた、性的な内容を含んだ小説や、トレースを強制された18禁漫画の類、それらが由加里の自室たけでなく、双肩にのし掛かっているのだ。そして、常に彼女を声なき声で脅迫してくる。
 すべて明かしたら、二人は自分の言い分を信用してくれるのだろうか。
 しかしながら、彼女たちの出方を見ることで信用できるか否か、それを判定することができるのだ。由加里が、中2になって数ヶ月で結論づけた、自分に友だちがいることじたいが不自然であり、もうこれからの人生で、死ぬまでそんなものができるはずがない。
 このテーゼが崩れることはよもやあるまい。だめで元々なのだ。そもそも、信用なんかしていない。
 
 由加里は、スカートが破れんばかりに生地を握りしめた。
 そのとき、少女の聴覚神経は人の声に反応していたはずだが、完全に自分の世界に入り込んでいたために、それを人間の声として受け止めていなかった。
「由加里、どうしたの?由加里?」
 突然、現実が少女を貫いた。
 そうだ、自分は退院して帰宅の途中なのだ。
「どうしたの?ママ?」
「たった1ヶ月ほど入院しただけで、まるで、浦島太郎ね?」
 苦笑する母親を、由加里は自分の意識に留まらせておかなかった。今、頭にはあるのは二人のことである。明日のことを打ち合わせるために、さきほどのメール交換で出会うことになっているのだ。

 藤崎さわと真野京子。

 二人とは、中2になってはじめて知り合った。しょうじき、由加里の眼中から完全に周辺に追いやられていた存在だった。事実、いじめられっ子になる以前にも、ほとんど言葉を交わした記憶がない。
そんな、二人がどうして突如として、自分に接近してきたのだろう。気が付くと視界に自宅が収まっていた。
春子がすっとんきょうな声を上げた。
「あれ、あの子たち、このまえ、病院に来てくれた子たちよね」
 車窓から見える自宅を背景にして、自転車に乗った二人を仰ぎみることができた。元気そうな笑顔を振りまく、あたかも双子のように似通った二人は、春子の眼鏡に適ったようだ。
 由加里も、もしも、100%信じられるならば、母の感想に乗りたい気分だ。だが、いまいち、結論づけられない。二人を玄関に上げながら、知的な美少女は、外国人と交わっているような感覚を拭いきれないでいた。
「シュークリームがあるから、お茶を入れて持っていくから、先に行っていなさい」
 心なしか、母の声にも安心感というスパイスが混じってきたようだ。娘として、親を安心させられるのは、いいことだ。いじめられていることが、もっとも、具体的にどんな目にあっているのか知るわけではないが、春子に知られてしまったときには、手足を失ったような喪失感を味わったものだ。

 二人を自室に請じ入れる。その時に、たまたま、ふたりの背中に手が触れた。温かい、なんて、温かいのだろう。由加里は思わず嗚咽を上げて泣き始めてしまった。上品なかたちの頬を涙が伝う。
「どうしたの?西宮さん?」
 二人は、あたかも、三人が幼馴染みの関係であるかのように、よりそって心配の表情を見せてくる。
 友だちの背中に触れる。こんなことは友人同士ならば普通に行われることだろう。そんなあたり前の事が特別に思われる。
「うう・・・・・!?」
 知的な美少女は思わず、廊下の床に蹲ってしまった。涙が幾粒も、大きな黒い染みができていくのが、少女にも視認できた。

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テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

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