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『姉妹 6』


「ぁ・・・・あ・・ぁ!?」
  山村と名乗った刑事から、転じて自分に意識を戻した奈留は思わず三段階の声を出した。最初は、単なる序章、そして、次は、自分が裸だと錯覚した「あ」である。そして、最終段階としては、自分が寝間着とはいえ恥部を露出していないことへの安堵だった。
 そして、もうひとつ。
 山村の外見があきらかに体育会系の権化と称すべきほどにごついとしても、その眼をよくみれば優しさが宿っていたからだ。
 彼ともうひとり、山村に比較すれば親子ほども離れた若い刑事とともに、少女は老医師によって別室に連れて行かれた。
 ちゃんと歩けるはずだと主張したかったが、半ば強制的に看護婦によって車椅子に跨った。そんなことをされてまったく抵抗できないことを思うにつけて、いっきに何十年も年を取って老婆にでもなってしまったようだ。
看護婦の言い方は表面的にはやさしかったが、かなり事務的で温度に欠けているように思われた。
 その上、中学生を扱うにはかなり大げさで子供扱いをしているようだ。もしかしたら、看護学校でそのように教育されたのかもしれない。
 出口を通るまで、なぜか、少女は見たくてたまらない方向から目を背けつづけた。あたかも、自分が法廷に引き出された殺人犯で、傍聴席から被害者の家族に指弾されているような気がしたのである。どうして、自分の家族からこんな扱いを受けなくてはならないのだろう?奈留は悲しくなったが、一方で、これが当たり前という意識が自分を追い立てる、このことが、わけがわからずに首をひねるのだった。
 扉が閉められたとき、奈留は思わず涙を一筋、そのかたちのいい頬に滑らせていた。こんなときはどうでもいい思いが人を救ってくれるものだ。同行している老医師が誰かに似ていることに気づいたのだ。少し考えて、ある少女マンガのキャラクターとそっくりだった。小野寺という、キャラ的には主人公と相反する立場にあるその男は、別に優しい性格付けがなされているわけでもないのだが、どう見ても酷似している。
 そういえば、作品の中でかなり悪そうに書かれているこのキャラも孫を前にすれば、きっと、やさしい顔になると親友に語ったことを思い出した。きっと、そのときのことがよみがえったのだろう。
 本当にどうでもいいことだ。
 奈留は、しかし、誰かに救われたような気がした。これから彼女が赴く先は、極刑が誰の目にもあきらかな殺人犯が法廷に行くよりも、さらに辛い場所かもしれない。
 たとえ、そうであったとしても、たとえ、一瞬でも救いになったのだ。それが誰なのかわからないが、その人物に感謝したい気持ちでいっぱいなのだ。なんとなれば、この世界に自分の味方はひとりもいないのだから・・・・。

 奈留は、歯噛みした。
 自分の考えに反論できなかったからである。

 その小部屋は、こぎれいだったが、蛍光灯に青白く照らし出されてどうにも、警察の取り調べ室を彷彿とさせた。ドラマの一場面が脳裏をよぎる。その少女は両親や学校をはじめとする、大人のだれもから不良だと恐れられる子だったが、いざ、取り調べ室に引きずり込まれると、まるで幼児のように泣き出した。
 今の奈留はそんな気持ちだった。妹の奈々をあんな目に合わせたのは自分のせいだという意識が何処かにある。罪悪感で身体を裂かれそうだ。
 部屋に招じ入れられた奈留は、しかし、ドラマとはちがって丁重に扱われた。
「折原さん、あなたはひどい目にあった被害者なのに、取り調べるようで心苦しいのだが、これも仕事でしてね」
 「・・・・」
 一瞬の間があって、山村は事件について切り出した。
 「われわれは当惑している。事件の首謀者である、あの外国人の女性だが・・」
「ドミニクと名乗りました・・・・うう」
 また涙が一筋、こぼれた。刑事たちは少女を慮って優しい声をかけてくれる。しかし、あのブロンド女が醸し出していた恐怖は、とても人間が発するものとは思えなかったのである。
 「そのドミニクだが、自分が何をやったのかまったく覚えていないのだよ」
「覚えていないですって?」
 山村よりもすこしばかり高い声が別角度から耳に到着した。
「携帯していたパスポートによると、彼女は、ローザ・ルクセンブルクというベルリン人なのだが、太陽国に観光のためにやってきたというのだ。今、ベルリン語の通訳を通して取り調べを行っているが、難航している」
「え?あの人、太陽国語を流暢に喋っていましたよ」
「妹さんもそう言っているから、嘘だとも思ったのだが・・」
「彼女は、明らかに嘘をついていない」
「どうして、わかるんですか?」
 少し、向きになった。
 その態度に、山村は、彼女を年齢しては一本、筋の通った子だと感じていた。あくまでも、第一印象にすぎないが、折原奈留の供述は信用できるという、確信が芽生えていた。それは、刑事として長年やってきた経験がそう囁いている。
 自分のすべてを見抜くような、山村の視線に奈留は、両親や担任に感じるような大人ではない、別の意味の大人を感じて身体中に粟粒を作った。だが、突然にあることを思い出した。刑事は、奈々について言及していた。 
「あの、妹は、奈々も調べているんですか!?」
「相当、精神的なショックを受けているようで、両親と一緒にいる。われわれと話ができる状態じゃなくてね・・・・」
 ならば、自分はふつうに訊けるような状態なのだろうか。自分が軽く見られているのか、重く見られているのか、わからなくなってきた。いろんな思いが交錯してあとからあとから涙がこぼれてくる。
 刑事さんたちは、いったい、何があったのか、それを写実的に語られたら信じる気になるだろうか?
 いや、そんなことは絶対にムリだ。あの体験はとても言葉にできることではない。だが、彼らがどの程度、果実を得ているのか、それには興味がある。
「山倉さん」
「山村だよ、折原さん」
「ごめんなさい。逮捕されたのは何人なんですか?」
「ローザ・ルクセンブルクを筆頭に、カール・リープクネヒト、みなベルリン人、みな、一様に何をやっていたのか、まったく覚えていないと繰り返すばかりだ。水戸空港に到着して飛行機から降りたとたんに意識を失ったと、一様に供述している」
「そのカール、リープクネヒトという人はサングラスをしていませんでしたか?」
「よく、一度で覚えられたね」
 自分の名前は間違えたのに・・・・という言葉を言外に言いながら、「その男は君たちに何をしたんだい?」
 「あの大きな建物は誰の持ち物なんですか?」
「いいところに目を付けたね。不思議なことに外国人たちとは何も関係ない人の所有物なんだよ」
 「じゃあ、鍵は?」
 「ちょっと気の利いた泥棒なら、あの程度の鍵はふつうにこじあけるからねえ・・・」
 山村の神妙な顔つきは、名探偵ナントカを彷彿とさせた。どう考えても、事、ここに至っても今、奈留に起こっていること、そして、起こったことのすべてから現実感が失せていくのがわかる。
 これは嘘なんだ。きっと、夢だ。
 山村たちとやりとりをしながら、これは映画の撮影であの大きな建物をはじめとするすべてものが張りぼてにすぎないと思うようになった。
 だから、刑事たちとも冷静に話せるのだ。そうでなければ、あのようなおぞましい体験、妹に性器を舐められて感じてしまったなどと、回想できるはずがない。
 あれは嘘で、虚構にすぎないのだ。
 だが、何ど言い聞かせても、なぜか納得してくれない部分がある。
 どんなに疑っても、疑うものの存在そのものは否定できない。有名なデカルトのわれ思う故に我あり、のように、奈留に対して自己の存在を強調してくるのだ。
 それをさらに補強するように、ドアが開くと、母親の姿があった。本来ならば、心から安心して涙を流すべき状況だ。しかし、彼女の冷たい瞳はおおよそ娘を見る目ではなかった。
「奈留・・・・早く来なさい」
 そういうと彼女の手首を乱暴に摑んだ。
「山村さん、娘がお世話になりました」
 まるで虞犯少年の親だなあ、と、山村は思った。彼は少年課にいたことはないが、いわゆる、不良少年とカテゴライズされる一定の存在と交友を持ったことはある。この奈留という、頭がいいだけでなく気立てもいい、確かに、一癖も二癖もありそうな少女だが、とても、そのような範疇に収められる子だとは思えなかった。
 この母親は、娘が被害者であることを忘れていないか?
 引きずられるように、廊下をいく奈留の小さくなっていく背中を見つめながら思った。そして、元いた部屋に振りかえようとした、その瞬間に思い出したように奈留の方向へと戻ると、「ああ、そうだ。折原さん、またご連絡いたしますから・・・あっと」
 すでに母娘は建物の外へと消えていた。

「マ、ママ、腕が痛い・・」
 「・・・・!」
 闇に包まれて今更ながら夜のとばりが降りていたことに気づいた。
 奈留は、鬼のような形相の母親を見て戸惑った。
 「どう、どうして、そんな目で見るの?!」
 眼球と頬の肉が溶けるほどに涙がこぼれてくる。たしかに、その液体は刺激性があって、塩酸で肉を溶かしたような臭いがしてきそうだ。
「・・・・」
「ママ!?ぁ・・・あ!?」
 咄嗟のことで何が起こったのかわからなかった。とにかく、母親の掌が超スピードで動いたかと思うと、右頬に強烈な痛みを感じたのである。
 ものすごい轟音が辺りに轟いた。だが、夜の町を行きかう人たちは何事もなかったかのように、散策を楽しんだり、帰宅を急いでいるのは、奈留には理解できなかった。
 だが、敬愛する母親の口かが迸った言葉はそれよりも意味不明だった。
「あなたに、母親呼ばわりされる筋合いはないわ」
「どうして・・・!?」
 懇願と非難を含まれた瞳を母親に向ける。口の端にのぼせるのもためらわれるほどにひどい目にあったのに、どうしてこんな仕打ちを受けねばならないのか。しかも、彼女は娘に反論と感慨の余裕すら、一秒も与えずにさらにひどい言葉を捲し立てた。
「法律上、私はあなたの母親だから、しゃくだけど家に連れて行かないといけないの、早く車に乗りなさい」
「・・・・!?」
 な、何を言っているの?法律上?しゃく?それってどういうことなの?
 完全に言葉を失った奈留は、再び手首を乱暴に摑まれると駐車場に連れて行かれた。もう、何も感じない。真冬の外に裸で放り出されたとしても、さすがに最初は寒い、冷たい、と感じるだろうが、じきにそれも感じないくらいに感覚が麻痺してしまうだろう。
 だが、それはまったく苦痛がないのと違う。逆だ。苦痛そのものになってしまっているために、苦痛とそうではない感覚がくべつできなくなっているにすぎない。
 だが、見慣れた父親の愛車、ちなみに、黒塗りのベンツだが、それが待っていたのはさらに冷たい仕打ちだった。
 まるでいらなくなった荷物のように車内の放り込まれようとした奈留を阻んだのは、妹である奈々の悲鳴だった。
 「ママ?なんでそんなものを入れる?捨てちゃえばいいでしょう!絶対にいや!!」
 奈々は、口が張り裂けそうな勢いで泣きわめく。
 だが、その反応に驚愕したのは奈留だけだった。母親は、いつものことだとごく冷静に、入りかけた奈留の襟首を摑んだ。 
 あまりにも急激だったので、首が閉まった。
 だが、呼吸困難よりも絶望の方が勝っている。
 まさか、本当に捨てるつもりなの!?
 そういう思いが、真冬の外に裸で放り出される恐怖とともに襲ってきた。
 奈留を引きずりだした母親のやったことは、ある意味、それよりもひどいことだった。本当に荷物扱いしたのだ。
 無造作にベンツのボンネットに手をかける。
「ママぁ・・まさか・・・嘘だよね!?うう・・いやぁ!」
 奈留は信じられないという顔で、母親の顔を見た。暗がりだが、すでに鬼の形相でないことがわかる。だが、襟首に食い込んだ冷たい手を放そうとしない。
「奈留?あなたは折原家の荷物なのよ、そうよね、奈々の言うとおり、荷物が人間のいるべきところに入るのは間違っているわ」
 あれほど優しかった、いや、優しいはずの母親の口から出る言葉とはとうてい思えない。
 「イヤ?イヤ?!イヤ!?わたし、荷物なんかじゃない、ママの娘よ、どうして、そんなひどいこと言うの!?」
 「喋るんじゃないの!!」
 「うう・・?!」
 純生物学的にいえば、両者の間にそれほど力の差はないはずである。奈留は、健康的な中学一年生の女の子で、運動の得意な方だ。
 だが、親と子の間には目に見えぬ服従―被服従の関係がいくつになっても息づいている。老齢の親をあいてに恐怖を感じることもあるのが、人の子として生まれた境遇の哀れさ、であろう。
 それどころか、母親はまだ40前の女盛りなのだ。
 度重なる精神的な攻撃によって、さんざん打ちのめされた奈留など簡単にボンネットの中に放り込まれる。
 え?棺桶?!
 しだいに狭まってくる星々の空。もしも、閉じてしまったら、もう二度と開かなくなるのだ。
 「いやああああ!!」
 だが、両手を犠牲にしようとは思わなかった。少女には、先天的に両手、両足の先が潰されるという恐怖心を人よりも抱いている。
 逆にいえば、そのことが、彼女のけがを未遂に終わらせたのかもしれない。
 だが、その代わりに彼女を覆ったのは桎梏の闇だった。
「ママ!パパ!奈々ぁ!!こんなのいや!!!!助けえ!助けて!!」
 耳をつんざくエンジン音とともに、少女は、触れられるあらゆるものをたたきはじめた。
 そうしないと、あまりにもみじめだったからだ。何かしないと、見えない恐怖に押しつぶされそうだったからだ。
 だが、少女の喚き声は夜の町には届かない。
 

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