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『姉妹7』


 どうしてだろう、どうしてこんなに寒いのだろう?初夏の季節柄、ボンネットの中に閉じ込められていては、蒸し暑くて叶わないはずだ。しかし、この冷え状態はどうしたことか。当たり前のことだが、冷房がこんなところまで届くはずがない。そもそも、ここは人間が入れられる場所ではないからだ。
 筆舌に尽くしがたい恐怖のために、温度感覚が麻痺しているのかもしれない。
 車がカーブを曲がるたびに、少女の華奢な身体は大きく揺られて、飛び回る。それだけでなく、何かの荷物が奈留の身体の何処かに当る。とても痛い。もはや、上下左右の間隔も曖昧になりつつある。
 だが、彼女の胸中を支配しているのは、そんなことではない。
 いま、置かれているあまりにも不自然な状況が、この世界においては自然であることだ。それがあまりにも恐ろしい。
 ここで生まれ育った奈留は、いったい、どんな少女なのだろうか?こんな目にあわされて、どれほど歪んでしまったのか、想像だにできない。いや、今の自分、元の世界においてみんなに愛されていた折原奈留がけっして歪んでなかったとは断言できない。
 そうは言っても、これほど非人道的な状況下でまともに人が育つはずがない。
 だが、そのように小説の世界で人を語るような言い方に、何処か違和感を覚える。折原奈留は、折原奈留であって他のだれでもないのだ。
 ここはパラレルワールドと呼ばれる世界なのだろうか?奈留は、SFにはそれほど明るくないが、読書家であることを自認しているだけに、概念くらいは頭の隅に辛うじておさまっている。正確には理解していないかもしれないが、平行世界、すなわち、自分が住んでいる場所と並行して、似ているのだが、けっして同一ではない世界が無数、存在する。その程度のことは知っている。
 もしも、ここがそのパラレルワールドならば、ここに元いた折原奈留はいったいどこに行ってしまったのか?あるいは、入れ替わりに、かつて、自分がいた世界に吸い込まれたのかもしれない。ならば、急に優しくされて戸惑うことだろう。ちょうど、今の奈留の逆の状態だ。
 だが、今、彼女にとって喫緊の問題はそんなことではない。
 ガラ、ガラとすさまじい音を立てて、ボンネットの中を泳ぎまわる。少女の自己意識においては、冷静にものを考えているようだが、実際は、両親を呼びながら激しく泣き叫び続けていた。
 はたして、どのくらいの時間が経ったのだろう。永遠とも思われる時間が過ぎてようやく車が止まった。いままで何度か、福音ともとれる安息の時間があったにはあったが、それは、信号機に止められたためだろう。
しかし、今回はそうでないことがわかった。車の呼吸音や、人の歩く音が聞こえないからかもしれないが、何か、そこが郊外であって街中でないことが、五感以外の感覚によってなんとなくわかるのだ。折原奈留という少女は、昔からそういうことには人一倍敏感だった。
明らかに、ここは我が家だ。
ほんのわずかだが、少女の心に本当の安息の灯がともった。
だが、娘、それも誘拐されて解放されたばかりの少女をボンネットに放り込む両親だ。けっして、それが長く続くことはありえないことは想像に難くない。 
 それを警告するように、光の定規が急に出現した。ボンネットが開いたのだ。線だと思ったのは、街灯の灯りだった。
「はやく、出ろ!」
 「ィイヤァ・・・」
 大声を出そうとしたが、何者かがそれを妨害した。少女は、知っていた、両親や妹に何を言ってもわかってもらえないことを、いま、自分が置かれている状況は自分にふさわしい待遇だということを、そうだ、折原奈留という人間は誰にも愛される資格のない、いわば、粗大ごみでしかないのだ。
 それをまさにアプリオリに理解している。
 よって、余計に悲しみを誘うことになる。
突如として、伸びてきた凶暴な手によって頭を引っ摑まれ、車外、ボンネットからでもその用語を使うのはまことに皮肉だ、からつまみだされるのは、まさに荷物以下の扱いでしかない。たとえば、購入したばかりの商品ならば、そう乱暴に扱うこともないだろう。壊れてしまうかもしれないからだ。
荷物以下ということは粗大ごみということか?
 そうなると、彼らは自分たちの娘がどうなっていいとても思っているのだろうか?いや、母親が奈留に言った言葉はそれ以上だった。
「あなたなんて、生きて、帰ってこなければよかったのよ」
 そう言っただけで、一回の振り返りもせずに両親と奈々は家に入っていった。一瞬だけ玄関の電気が点灯したが、すぐに消えた。それは「この家にあなたの居場所はないの」と無言で告げているように思われた。
 「・・・・!?」
 少女はただ崩れ落ちた。もはや、呼吸する気力すら残っていない。このまま死んでしまう、否、死ぬことができるような気がした。
 しかし、咄嗟に聞こえてきた女の声が、少女を現実に引き戻した。
「奈留ちゃん、そう簡単に人間って死ねないのよ・・ふふ」
「な?!」
 それは金髪の美女、自称ドミニクの声だった。彼女は拘置所にいるはずだ。どうしてこんなところにいるのだろう。おもむろに立ち上がって周囲を見回す。誰もいない。奈留もよく知っている近所の野良犬が排尿しているだけだった。
 「ふふ、私は何処にでもいることができるのよ、それを忘れちゃだめよ・・・」
 少女をあざ笑うような声がした。われに返って、はじめて、自分が汗だくになっていることに気づいた。そうだ、今は初夏なのだ。底冷えする冬のはずがない。だから、こんなに暑いんだ。
 だが、ボンネットの中の異常な寒さは何だったのだろう?
 車庫からかすかに見える黒い姿は、少女にとってデビルそのものだった。此の世のものとはとうてい思えない。
 遠くから、かすかに両親が話す声が聞こえた。
 やがて、父親の声が声を荒げていることがわかる。少女にとって、それは驚天動地だった。14年間ほど付き合ってきたが、めったに感情的にならない人なのだ。
 それがやんだと思うと、ドアが乱暴に開けられて、しかる後に同様に閉められる音が響いた。
「奈留!何をやっているんだ!!近所にみっともないだろう!!」
「ヒ!?」
 先ほどと同様に髪ごと頭をひん摑まれた。そして、先ほどよりははるかに乱暴に家へ向かって引きずられる。父親の態度が不思議だった。どこかおどおどとしている。きっと、世間的を気にしているのだ。奈留も奈々同様に遇していると、みんなに思ってほしいのだ、じっさいは、その逆なのに。
「痛い!おね、お願いだから、パパ、手を離して!」
「・・・・」
 今度は無言だ。こんなに門扉から母屋まで距離があったのかと思われるほどに、解放されるまでが長く広く感じられた。
 家に入っていけない。そうしたら、近所の目がなくなるぶん、暴力はエスカレートするだろう。本気で殺されることを意識した。さきほどまでは、死ぬことを覚悟したというのに、なんという体たらくだろう。
 いつの間にか、奈留は、異世界の奈留と同一化していることに気づいて呆れた。いったい、自分は何者なのだろう?
 あの楽しかった日々は何処に行ってしまったのか。まるで夢のような気がした。これが現実、少女は、まさに物扱いで玄関に引き上げられた。
そして、父親は、自分の娘に一片の親らしい感情をみせずに、廊下の奥へと、ちょうとボーリングの要領で投げ飛ばしたのである。
するすると廊下の上を滑っていく。
 ものすごくスベスベしている。そのはず、かつて、母親に命じられて夜中じゅう廊下を磨かされたのだ。
 どうしたことだろう?やったこともない記憶がよみがえってくる。まるで過去を書きかえられるような、この異常な感覚は、もう、何が真実なのか本当にわからなくなる。
 それにしても・・・、どうやら、この世界の奈留が体験したことらしい。
なんという皮肉だろう。自分がしたことのせいで、余計に苦痛を感じることになった。
腰の辺りがもろに何か堅い物に衝突した。身体を半分に折られるような苦痛が、奈留の全身に走った。
「・・・ぁ」
それは、少女から言葉を奪うほどに激しい。ようやく言えた言葉は、「ママ!助けて!」だった。しかし、それがいかに無意味か、この世界の奈留は痛いほど理解している。にもかかわらず思わず言ってしまったのは、この世界の奈留にも、かつて母親に愛された時間があるということか、あるいは、まだ、この世界に慣れ親しんていないせいか、判断ができない。
 そんなことを考えているうちに、父親の攻撃はその度合いを増していく。
 少女は顔を踏みつけられた。男の大人の靴下の臭いが鼻をつく。暗闇の中で父親の顔が歪んだ。いかにも、汚いものを踏んでしまったというような顔だ。何もかもを拒絶する、悪鬼の表情。
 それは、いま、自分が叫んだことがまったく無意味だという返事だった。なんとなれば、薄闇は無言で何も答えてくれない。母親が駆けつけるような雰囲気すら漂ってこない。ただ、少女を取り巻く空気は硬質で、少女に対して何もかもを拒絶するような態度を取っていた。

 いつの間にか、頭部に激しく与え続けられた圧力は消えていた。父親がいなくなる、その瞬間、意識が何処かに旅立っていたのか、足音は猫のようにまったく聞こえなかった。
 もう、何も考えられなかったが、身体にまとわりついた汚泥のようなものを取り払いたくて、自室に戻ると着替えを用意して浴室に向っていた。
 頭からシャワーを被って、身体を洗う、そして、自室に戻る。その間、わずか10分くらいだろうが、じっさいに、時計を確認するとそのていどだった、何時間もかかったように思われる。
 身体が異常に重い。生理の時のようだ。いま、子供を産むなどということはとうてい考えられないのに、身体はその用意をしている。そんな理不尽さと何処か酷似している。
 この苦痛は何か意味があるのだろうか?
濡れた髪をタオルで拭いながら考えた。
 そのときにある違和感を覚えた。これには太陽の香りが染み込んでいる。ということは、母親は、奈留の分もちゃんと干しているということだ。なんという矛盾だろう。この家のひとたちは自分を排除したいのか、それとも、そうではないのか、まったくよくわからない。
 三人の態度から推察するに、まさにお荷物ということだろうか。
 捨てるに捨てられない。実に厄介な存在だということかもしれない。すると、この世界の奈留はとんでもないことを何かしでかした、そんな可能性もある。これは探ってみる必要性がある。
少女は、明日の宿題を平らげるために机に向おうとして、今日が何日なのか確認するのを忘れた。しかし、頭は正確に働いているようで、それに対する処方箋を自ら書くことができた。
  PC電源をオンにすればいいのである。 
 

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