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『由加里 22』

 高島ミチルは、由加里と小池貴子を、富士山の麓にあるコテージに誘った。ミチルの伯母夫婦が経営しているのである。青木ヶ原樹海の近くにあるこのコテージには、テニスのコートが何面もあって、 それは、プロレベルの選手すらが、利用するほどである。あの西沢あゆみも訪れると聞く。ミチルは、彼女からサインをもらったことがあった。
 「月曜が、創立記念日だから、三連休じゃないですか」と誘ったのである。
たまたま、海崎照美や似鳥かなんからの命令もなかった。

 「うん、わかった!ありがとう、ミチルちゃん」と当然のことながら、快諾した。
 車は、ミチルの母親によって、快調に国道をひた走る。窓の外には、平和がひたすらに配置されている。今、小学生の一団が見えた。きっと、遠足に行くバスなのだろう。子供たちは、由加里の姿を見ると、まるで姉に対するように、手を振った。きっと、あそこに美人のお姉さんがいる・・・・・といったテンポなのだろう。

 「・・・・・・」
 それを見るとミチルは、少しだけ安心するのだった。しかし、考えれば考えるほど疑問は深くなる。どうして、この先輩がいじめられるようになったのだろう。性格は温和で、誰にでも好かれる。中学に入って、一ヶ月、そんな先輩の姿しか見てこなかった。一度として、声を荒げるような姿を見たことはない。
 彼女を含めて、一年生は、みんな由加里をお姉さんみたいに慕っていた。上には可愛がられ、同級生には好かれて、後輩には慕われる。そんな理想的な先輩が、どうしてこんな目にあっているのだろう。
 頭が良く、快活な先輩。しかし、少し気が弱くて、自信がないような印象を受ける。そこをいじめられっ子に付け入れられたのだろうか。それとも、ただ成績がいいと言うのが、クラスメートの嫉妬を呼んだのだろうか。もっとも、同じ優等生でも照美ならば、そんなものを跳ね返してしまうだろう・・・・・・・とミチルは、美しい従姉妹を思い出した。そうだ、照美姉さんは、先輩と同じクラスだった。彼女はどうしているのだろう?本来なら、いじめなんて許さないんだけどな・・・・。
 
 そのように考えながらも、一体、どうしたら由加里が救われるのか、思考を巡らすのだった。
 このとき、由加里がどんなひどい目にあっているのか、ミチルは知らない。よもや、照美が、いじめの先頭に立っているなどとは、思いもしなかったのである。
 
 元々、直情径行なところがあるミチルは、一気呵成に問題を解決しようとした。要するに、暴力に訴えようとしたのである。
―――何か、問題を起こせばいじめに気が付くにちがいない。やがて、いじめは消滅するだろう。それは刑事事件を発生させることに他ならなかった。
部室の隅で泣いている由加里を見つけると、行動を決した。それを止めたのは、由加里自身である。
 「オネガイ、バカなことはやめて、私のことを思ってくれる人が一人でもいるなら、嬉しいの!オネガイ!」
 親友である貴子の言もあって、ようやくそれを押しとどめることができた。
しかし、もし、このとき由加里のいじめの真の姿を知っていたならば、その憤懣を押しとどめることができたのかと、問われれば、簡単に答えを出すことはできない。
 
 「ねえ、富士山だよ、きれいだね」
まるで遠足に行く小学生のような感想を漏らす由加里。それは部室で苦悶の表情で、泣いている彼女からは、まったく想像もできない姿だった。
―――今は、ただ楽しませてあげよう。ミチルは、そう思うことにした。

 午前10時の富士は、その裾をまるで貴婦人の衣装のように、地上に伸ばしている。地表すれすれのところで、淡い紫に棚引いていた。
 その姿は、美しいが、かつて何人の死者を、そのスカートの中に閉じこめてきたのだろう。ミチルは思った。言うまでもなく、富士の樹海である。なんと毒々しい緑か。もちろん、そんな不幸な神話を知っているから、そう見えるのだと言われれば、その通りである。
 しかし、そこはかとない不安を感じずにはいられないのである。彼女たちが向かうコテージはその近くにある。そう言えば、似ている緑があったと思ったが、その答えをなかなか見つけられずにいた。しかし、車が国道から離れ、小さな町に到着したとき、思い抱いた。

 ―――アウシュビッツだ。あの写真集の緑は実に毒々しかった。
それは、彼女たちが通う中学の図書館に置いている。値段を見ると5000円などという、少女たちには信じられない数字が踊っている。
 少なくとも、一冊の本に使う金額ではない。
 『アウシュビッツ強制収容所』と銘打たれた写真集には、ナチスの行った蛮行が、これでもかと、映っていた。信じられなかったのは、ナチス自身が、それを撮影したということだった。おそらく、自分たちの行為をまったく恥じてなかったのだろう。
 恥じるどころか、誇りにすら感じていたのかも知れない。
 
 彼女の言う毒々しい緑とは、アウシュビッツの跡のことである。建物は、有名な毒ガス室を含めて、そのまま保存してある。その現在の写真は、青々した緑に包まれている。それは抱かれているというよりは、隠匿されているようにすら思えた。そんな様子では、殺された霊たちが成仏できないように思われた。

 「さあ、ついたよ!」
車は、こぎれいなコテージの前で止まった。
「すごい!こんなところで泊まるの!?」
 由加里は、喜びの声を上げた。もともと、彼女の家は開業医であり、ふつうよりもはるかに経済的には恵まれているはずである。その彼女が目を丸くしたのだ。
「ねえ、ねえ、すごいね、貴子ちゃん」
しかし、貴子は驚いたような顔をしなかった。何度も連れて行ってもらったことがあるからである。
 既に正午を過ぎていた。
「早速、うちの自慢の料理を賞味してもらおうかな」
ミチルの母親である笙子が言った。
「はい、ありがとうございます」
 元気に荷物を運び込む娘たち。三人の中では、ひときわ由加里が目に付く。
笙子は、いかにも良いところのお嬢さんといった印象を、由加里から受けた。娘の先輩ということだが、年よりも大人びて見えた。しかし、それは見せかけだけのような気がするのだ。そうは言っても、無理して背伸びしているというわけではない。初対面だから、仕方ないのかもしれないけれども、大人びているところと、やけに子供っぽいところが、同居しているように見えた。

 ―――可愛い子だわ。
それが、総合的な笙子の印象だった。
 笙子に気が付くと、かるく会釈してコテージに入っていった。彼女は昨日のことを思い出していた。ひどく泣く声がして、娘の部屋に行ってみると、由加里が泣いていて、ミチルたちが介抱していた。
 「・・・・・・・!」
由加里は、笙子を認めると、態度を一変させた。とたんにおとなしいお嬢さんに変わったのである。ミチルたちも驚きを隠せずにいた。
「すいません、驚かしてしまって・・・・・・」
「ええ、いいのよ、何かあったの?」
笙子は、注意深く少女の瞳に見入った。

 ―――西宮先輩、いじめられているのよ。とこのとき、母親にいうわけにはいかなかった。何故ならば、形ばかりとはいえ、自分たちも荷担しているのだ。そして、この年代特有の、大人との乖離は、事態をさらに複雑にしていた。もしも、このとき、それを正直に告白することができたら・・・・・・・、あれほど残酷な展開を見せることはなかったかもしれない。
 
 とにかく、何か問題があることだけは、たしかだ。しかし、それを詮索することはしなかった。
 笙子は、このとき、強い態度に出るべきだったろうか。それも、誰にもわからない問いである。彼女が取った態度は、ただ一つ、少女をこのコテージに誘うことだけだった。後は子供達に任せるほかはない。その判断が無責任だったか、その問いに答えることもできないだろう。

 「本当、美味しいね!」
「ふふ、ここのコックの特製なんですよ」
 子供たちのにぎやかな笑いが聞こえる。あの子も笑っている。あたかも、なんの問題もないように、無邪気な笑いの花を咲かせている。
 
 鮮やかな花々が戯れる庭園に、設けられたテーブル。お洒落な風情に彩られた調度品は、少女たちの旅に、いっそう華やかな空気を醸し出していた。由加里の笑顔に、普段、彼女が置かれている過酷な色は、全く見ることはできない。
 
 しかし、楽しい想いは、それが大きければ、大きいほど、別の感情を引き寄せてしまうのだった。照美や高田などのいじめっ子が、そこにいなくても、彼女を縛り付け、いじめ苛み続けるのである。ふとしたことで、そのような記憶が復活してしまう。例えば、風が吹いて、初夏だというのに可憐な花が落ちたりしたとき、由加里は、そこに自分の首を垣間見てしまうのだ。照美や高田と言ったいじめっ子たちに、その花は、踏みつけられて無惨な姿を土壌に晒す。
 
 それは、由加里がこれから、歩む人生そのもののようにすら思えた。
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テーマ:萌え - ジャンル:アダルト

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