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『由加里5』

 
 5月も半ばをすぎると、由加里へのいじめは、ただ無視されるだけではすまなくなっていた。公然と物が隠されることは、当たり前。あるいは、悪口が教室の掲示板に貼られることなどが、頻繁に起こった。ただし、由加里は、それが書かれている場面を見たことがない。
 
あるクラスメートなどは、「ひどいよね、だれがこんなことを書くのかなあ」
などと、空々しく言うのである。誰が書いたのか明らかにもかかわらず。そんな時、教室中がスモークされた笑いに包まれる。由加里は、その真ん中で、どうしていいのかわからず、ただ泣きそうな顔で俯くだけだ。
 そんな辛い学校から帰宅すると、由加里に困ったことが起こっていた。

「あれ、ママ、私の下着ないの!?」
タンスを開けた由加里は思わずつぶやいた。それは、たまたま側にいた母親に聞かれた。
「ごめんね、まだ乾いてないのよ。困ったわねえ」
春子は途方にくれた顔をした。
 「これじゃ、学校行けないよ、あした休む」
それは、母親にとって予想外の言葉だった。
あんなに学校が大好きな子がどうしたのだろう?春子は不思議に思った。

「何言っているのよ、そうだ、郁子から借りればいいじゃない」
「小さすぎるわよ」
「冴子のはどう?何枚か残っているかもね」
「・・・・・・・」
西宮家の長女である。東京の国立大学に通っている。別に自宅から通えない距離ではないが、一人暮らしをしている。
「探してみよう」
「あ、勝ってにはいったら怒られるわよ」
「いいの、親だもん」
春子は、ドアに貼ってある看板を無視して、中に入った。ちなみに、そこには赤い文字で『勝手に入るな、ドロボウ!』と書いてあった。

 しばらくして、春子はとんでもないものを持ってきた。
「え!何コレ?やらしい」
それは、まるでSMショーで使われるような下着だった。
「冴子お姉ちゃん、こんなのしてたの」
「私、こんなのいや、あした、休むからね」
「だめよ、冴子には後でメールしておくから」
「・・・・・・・」
ここで、どうして、春子の下着という発想が浮かばなかったのは、謎であるが、親子関係とはそのようなものであろう。
このような顛末があって、由加里は姉の下着を着ることになった。それは、ボンデージファッションとでもいうべき下着だった。真っ黒な下着は、かなり露出度が高いものだった。その上、ところどころに付けられているフリルは、かえって、性的なイメージを増幅するように思えた。
---――こんなものをつけていて、もしもみんなに見つかったら・・・・・。もちろん、下着で教室をうろつくわけではなかったが、学校における、彼女が置かれている立ち位置を考えた。そうすると、空恐ろしい結果を思い浮かんだ。

明日への問題はそれだけではない。香奈見から手紙が来ていたのである、鞄を開けると入っていた。中2になってそんなことは、はじめてことだ。喜び勇んで手紙を開けると、そこには、不可思議なことが書いてあった。
   
           急告
 
 明日、多賀の授業をボイコットすることになりました。
体育の授業の後、体育館の裏に集まりましょう。

---――とそれだけである。無味乾燥な記事。これが親友からの手紙は思えない。がっかりして、鞄をベッドの上に投げ捨てて、うなだれた。

しかし、すぐに立ち上がった。問題は単純でないことがわかったのである。これはどういうことだろう。本当なのだろうか?由加里をはめるためのワナでないのか。このことを奇貨にしてさらにいじめをエスカレートさせるつもりではないのか。
 
自分の知らないところで、ヒソヒソ話をしているクラスメートのイメージが消えたり現れたりした。最近では、そのなかに香奈見の姿までが、現れはじめたのだ。
「もう、いや、こんなこと考えたくない!!」
勉強は好きで、いくらでも思考が進むのだが、こういうことになると、中途してしまう。元々純情な由加里がこういうワナに気づいたことだけでも成長したと言えるのだ。

「それで、もしかして、嘘じゃなかったら・・・・そうだ!みんなに付いていけばいいんだ。どうして、こんな単純なことに気づかなかったんだろう・・でも」
そこまで、考えて由加里はまた思考停止してしまった。
「授業をボイコットするなんて・・・・・」
それは、彼女の価値観から完全に外れることだった。しかし、みんなに言うとおりにしなければ、陰湿ないじめが待っているだけだ。しかも、それはこれからどれほどエスカレートするかわからない。

 ひどいいじめの実態は、ネットを通じて情報を得ていた。嫌な情報は常に目に付くものである。由加里は、ネットの世界で、たくさんの同胞を得ていた。それはとてもいやな同胞ではあるが。そして、同じいじめられっ子同士の付き合いもあった。メールで、お互いの傷をなめ合っていた。最近では、それがいやになって、ネットを開いていないが・・。
いい加減、自分が惨めになってくるのだ。ネットの信用性にも問題はある。はたして、この子は本当のことを言っているのだろうか?そもそも、この子は実在するのか。
そう思うと、ネットがとてもいやで、信頼できないものに思えてきたのだ。

「もう学校行くのやめようか」
それは客観的に言えば、もっとも有効な手段であるはずだった。しかし、この決定には
欠点がある。それは由加里がいじめられていることが、家族にばれてしまうのである。この世でもっとも信頼しているはずの存在ながら、それを打ち明けることができない。少女はこのいばらの矛盾の中で、傷つき、身体を引き裂かれていた。

「うぅあ・・・ぁ」
そんな時、することがある。サラリーマンが仕事に嫌気がさしたとき、何をするだろうか?アルコールで意識を混濁させることを選ぶだろう。もちろん、13歳である彼女が酒を飲むわけにはいかない。
少女は、その方法を独自に見つけていた。
「ぁ・・・あ」
くぐもった声が響く。
少女の指は、もうひとつの自分を探り当てていた。捕まえたのは、ひとつのいちご。そして、それを崩していく。すると、胎内(なか)から果汁が零れてくる。それは、哀しみの汁。
「ぐ・・・ぅ・・ああ」
誰からも相手にされない淋しさをごまかすためにする行為。皮肉なことに、それがかえって孤独感を誘発する。
「わ・・たしって、こんなにいやらしいんだ・・きっと、ぁ・・・・とても臭い」
指は、膣の奥まで入り込んでいく。
「ぁ・・・あ」
いやな記憶を忘れるためにする行為なのに、それをすることによって、余計に増幅されていく。

「ねえ、ここに居なくていいヤツっていない?」
「居なくて良いどころか、すぐにでも消えて欲しいよ」
「そうよね、ずうずうしいヤツがいるよ、図太いっていうかサ」
 
少女たちは口々に陰口をたたく。それは由加里にわざと聞こえるように言うのだから、すでに、陰口で無くなっている。その声は記憶の中で、完璧に再生される。いや、不快な記憶と同居しているぶん、それはより残酷な現実となって由加里に迫ってくる。

「いやだ。この変態、オナニーはじめたよ、こんなところで!!」
「きもい!いやだ!こいつ、よくやるわ!」「・・・・・!!」
突如として、悪夢のシャボンが割れた。中からは、哀しみの涙がこぼれる。
「あ・・・こんなに・・・」
由加里は引き抜いた右手を見た。粘液が糸を引いている。それは、とても汚らわしい物に思えた。
「・・ま、まさか・・・・そんなことにはならないよね!!」
由加里は自分に言い聞かせるように言った。
かつてネットの書き込みで、教室でオナニーをさせられるいじめられっ子のことが書かれていた。
「こんなのウソよ!ひどい人がいる。こんなのを書きこむなんて!なんて無神経なんだろう」と怒ったものだが、いま、由加里を襲っている予感は、それを現実にするものだった。

「ウソよね・・・」

 その独語には、まったく説得力がなかった・・・・・・・・・・。



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