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主人公はu15の少女たち。 主な内容はいじめ文学。このサイトはアダルトコンテンツを含みます。18歳以下はただちに退去してください。
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『由加里 43』
  邸町とは、何と、少女たちが通う中学の学区である。由加里の家から徒歩で、20分ほどの場所にある。
「じゃあ、明日にでも張り込みに行こうよ」
「まるで、刑事か探偵みたいね」
「バカ、ミチル、遊びじゃないのよ」
「・・・・・・じゃ、帰ろうか」
  由加里の顔が瞬く間に、影を濃くしていく。家族の顔を思い浮かべたのだ。あきらかに軽蔑の表情を浮かべる郁子と春子。再び、あそこに帰られねばならないのか。それを思うと、少女は気が重くてたまらなかった。

「ねえ、先輩、やっぱり聞いておかないといけないと思うんですよ」
「―――ミチルちゃん?」
  涙を拭いた。
「照美姉とはるか姉のことですけど・・・・・・」
  由加里の中に、衝撃が走った。あの二人の名前を聞くだけで、脊椎に太い鉄芯を貫かれたような痛みが生ずる。
「あれから、二人に何度も確認しているんですけど、無しの礫なんですよ」
「・・・・そ、そうなの!?か、海崎さんは、一緒にお弁当を食べてくれたよ、鋳崎さんも」
「え?ホントですか?!」
  由加里は、やはり真実を言うことが出来なかった。それは、自分のことを思ってくれている二人に対する裏切りのように思えたが、あの二人の視線を感じただけで、蛇に睨まれたカエルのように、身動きできなくなってしまうのだ。

―――あの二人とは自分で解決しないといけない。
  そのことが、あたかも不磨の大典のように、由加里の中にある。一体、何を指して解決というのか、未だにわからないが、とにかく、ミチルたちに、迷惑をかけたくなかったのだ。
「でも、あしたは授業があるから」
「土曜日ですよ」
「特別授業なの、ボランティア。幼稚園にいくの」
 最近の中学では、ボランティアというのが必修になっている。その一環として、学区内の幼稚園への手伝いというカリキュラムがある。もちろん、全クラスメートが一挙に赴くわけではない。当然、何班かに分けていくわけだが、由加里は、土曜日に決まっていた。
  その班というのが、恐ろしいことに、照美やはるかだけでなく、高田や金江までが入っていた。少女を所有するご主人さまが勢揃いというわけだ。こうまで、いじめっ子たちが勢揃いすると、壮観だとも言えた。
  このころには、事態を達観できるようになっていたのだろうか? いや、そんなことはない。ほとんどやぶれかぶれである。

 由加里の顔が暗くなった。
まさか、いじめっ子たちも、幼稚園児の前で、何かをするとも思えない。元々、面倒見が良い方なので、小さな子どもが嫌いなわけではない。そもそも、一年生たちにお姉さんのように、慕われていたことを思い出してほしい
 幼稚園には、当然、先生がいる。外部の人間だ。しかし、一抹の不安は否定できない。クラス全体に行き渡ったいじめが、どんな結果を産むのか、全く予想がつかない。
 見知らぬ子たちの前で、いじめられっ子としてのブザマな姿を晒すなど―――――、とうてい受け入れられることではなかった。

「じゃあ、私たちだけで探りますよ」
「でも、顔を知らないよ」
「画像あります?」
  ミチルは携帯を取り出した。
  ここで、写真と聞かなかったのは、まさに現代っ子のようでおもしろい。
「あるわよ」
 由加里も携帯を取り出す。淳一が映った画像を選ぶと、メールで二人に送る。
「すごい!すごい!美形じゃないですか?」
 二人とも、携帯の画面を見ながら騒ぐ。画像の人物が悪人だと知っても、その美貌には感嘆の念を禁じられない。やはり、普通の中学生の女の子なのだ。

「あ、もう9時になるわ、早く帰らないとまずい」
 ミチルが言った。
「そうだね」
 三人は、夜の町を急いだ。由加里は帰宅すると思うと頭が重くてしょうがなかった。家族の顔を見るのが苦痛なのだ。
「まーた!暗い顔をする!だめですよ!先輩!」
ミチルが言った。ちょうど、由加里は電車の窓から、観覧車だ。多分、この近くに遊園地があるのだろう。
「夜でもやってるんだ」
「あ、知らなかったんですか?最近は、夜の空中散歩が人気らしいですよ、彼がいない私たちには関係ないですけど」
 「あんたと一緒にしないでよ」とは、貴子。
「なによ!あんた、彼がいるの!?」

  二人の喧噪は、由加里に笑顔を及ぼさなかった、別のことに気を取られていたからだ。だんだん、小さくなっていく光の輪を見ていると、ある考えが浮かんできたのだ。
「私、あれに乗りたい ――――――――」
「え?もう、9時を超えているんですよ」
「乗りたい ―――――」
「先輩!」

 こんなに強く自分を主張するのは、はじめてだった。後輩の視線ながら、貴子は、こういうことが西宮先輩は、足りないと思っていたのだ。
「付き合いますよ、一緒に行きましょう。たしか11時までやっているはずです。姉が言っていましたから」
「貴子!」
「いいよ、あんたは帰ればいいじゃない」
「まったーく、だって、先輩、あした受業があるんでしょう?」
「でも、行きたいの」
「解りました、私も行きます!」
 半ばやけくそになって、言った。
「でも、貴子は知ってるの」
「うん、次の駅で乗り換えよ。そんでもって、二駅で着くわ、三宅が丘遊園地」
 貴子が言い終わる前に、駅についた、人気のないプラットホームに走る三人。遠目に、その姿はとても乾いて見えた。パンパンという足音は、銃声に聞こえた。
――――こんな時間にあんな子どもが ―――――――。
息子が、来年高校受験というサラリーマンにとってみれば、小学生も中学生も大差ないのだった。

 「あの観覧車だね、さぞかしネオンサインがキレイに見えるだろうな―――――――」
 まるで小学生のようにはしゃぐ由加里。
 貴子は、そんな先輩を見て、ある種の危機を感じた。今すぐにでも、泣き始めるのではないかと危惧したのだ。
 遊園地は、駅から徒歩で五分ほどの場所にあった。夜ゆえに、30分くらいに感じた。何よりも、三人は、きょうびの中学生にしては世慣れしていないほうだった。9時半という時刻に、近所を歩くことすらはばかれるのに、都心近くの、こんなところでさまよっているのである。

 その行為は、少女たちの不安感を刺激したが、それ以上に好奇心を刺激した。親に対する後ろめたさとうらはらに、自立の一歩を踏み出しているという自覚との間で、ゆれていた。それはたぶんに中途半端だったが、少女たちにとってみれば本気だったのである。
  往来を歩く人達の反応もまた、少女たちを敏感にした。こんな時刻に、ふつうの少女が夜をさまよっている。いったい、何事があったのだろうか?しかし、次の瞬間、都会の背広たちは、芽吹いた好奇心に背を向けるのだ。すなわち、見てみぬふりをするのである。これは、いわゆる都会の無関心といわれるものである。
 
 少女たちは、大人たちの中途半端な好奇心に、振り回されることなく、観覧車に乗ることに成功した。
「わーあ! 動いた!」
 当然のことだが、係員がドアを閉めると、動き出した。ちょうど巨大な天球図に組み込まれたような気がした。いわば、立体のプラネタリウムだ。
 少女たちは、一様に感性を上げた。
 ゆっくりと持ち上がっていかれる感覚は、ジェットコースターに似ている。だんだんと興奮の渦へと上り詰めていくような気がする。
「夜景ね」
「レンブラントの絵ね」
「あれは夜景でも、漢字が違うわよ夜の警備って書いて、夜警、ミチルちゃん」
「さーすが先輩!」
「あんたに教養がないのよ、ミチル」
「貴子は、口が強すぎるのよ」
「何よ?強すぎるって?」

 由加里は、ふたりの会話を聞いていて、うらやましく思った。
「ねえ、ミチルちゃん、貴子ちゃん」
「何ですか? 改まって」
「・・・・・・・・・・・・・?」
 ふたりは、由加里のタダならない様子におもわず、襟を正した。
「私のこと、由加里って、呼んでくれない?たった一年違うだけなのに ―――」
「え?だめですよ、先輩は、先輩なのに」
「! 」
 無言で、ミチルを制すると、言葉を続けた。
「だめですよ、目の前のコトから逃げたら」
「貴子ちゃん ―――――?」
「いいですか?先輩は、私たちを友達の代わりにしたいだけなんですよ」
 年齢が年齢だけに、直言なのは許されるだろう。
「そんな!ひどい!そんなこと思ったことないよ!」
由加里は涙声になっていた。

「もしも、ですよ。もしも、いじめられていなくて、友人関係も普通だったら、そんなこと言いました?」
「・・・・・・・・・・・?!」
改めて、惨めな思いにさせられた。自分がいじめられっ子であることを、自覚させられるのは、いい気分はしない。
「私も、なんか変だな、先輩のこと、呼び捨てにするなんて」
ミチルが合いの手を入れる。
「もしも、お互いに卒業したら、そうしましょう。先輩さえよければ」
「貴子ちゃん」
「でも、あたしにとって、先輩はずっと、先輩だな」
「ミチルちゃん ・・・・・・・・」
 涙をこぼす由加里に、貴子は、しかし、その点だけは譲ることはなかった。

 
 翌日、由加里は眠い目を擦りながら、やっと起床できた。6時半。いつもの通りだ。しかし、覚醒がいつものようにいかない。頭が痛い。しかし、これは夜更かしのせいではない。帰宅したのが10時を超えていたからではない。春子にさんざん殴られたからである。昨夜、由加里が帰宅すると、玄関に立っている異形の者があった、仁王立ちに、帰宅者を睨みつけるのは、春子だった。
「ママ ――――――――」
 由加里は、母親の顔を見ると絶句した。見たこともないような恐ろしい顔だったのである。
「た、ただいま ―――――」
 靴を脱いで、玄関に踏み入れようとした、その時である。春子は、由加里に掴みかかると、めちゃくちゃに殴りだしたのである。それが無言であることが、余計に恐怖を与えた。その上に不思議だったのは、騒ぎを聞いているはずなのに、家族が誰も来ようとしないことだ。
「助けて!」
 いくら、少女が叫んでも誰も来ない。

―――もう、帰ってくるなってことなの!?
 そう思ったところで、芳しい匂いが漂ってくるのがわかった。思わず、オナカが鳴るのを感じた。マックで、食べたのは、チーズバーガーが一個だけだ。それは、胃の中で、貧相なダンスを踊っている。かえって、そのことは由加里をして、空腹を感じせしめた。
 
 台所から、何やら物音が聞こえる。
「ママあ!許して!お願い!」
 まだ、春子は由加里の上に乗っかって、殴りつけている
「郁子!」
 その時、台所から出てきたのは妹だった。彼女は姉を見ると、春子に負けないくらいに恐い顔で睨みつけた。そして、二階に上がった行った。
「ママ・・・・・!!」
 そして、春子も二階に上がってしまった。由加里は涙にくれながら、台所に入った。今更、後かたづけだと思うと、はたして、テーブルの上に、由加里の食事が湯気を立てていた。

「ママ!郁子!」
 由加里は泣きながら、遅い夕食を取った。スパイスに凝った特製の、タンドリーチキン。春子の得意な料理である。付け合わせのスパゲティは、さすがに延びていたが、これまで食べたどのスパゲティよりも美味しかった。食事を終えて、食器を洗おうとすると、郁子が入ってきた。
「い、郁子!わたし、いじめられているの!いじめているなんて、嘘よ!お願いだから信じて!信じてくれなかったら、生きて行けな・・・・・・ウウ・ウ・ウ・ウ・ウ・」
 その後は言葉には、ならなかった。
「郁子!」
 しかし、妹は完全に姉を無視していた。しかる後に、冷蔵庫を開けると、由加里の大好物を取り出した。カフェオレのババロアだった。
「郁子が作ってくれたの?」
「・・・・・・・・・・」
 郁子は姉の問いかけに、一切答えずに、由加里の前に置くと、そのまま台所を去っていった。
「みんな、ものすごく怒っているんだね・・・・ウ・・ウ・ウ・・ウ・ウ・ウ・・ウウ!ごめんね!ごめんなさい!」
 由加里は、ババロアを口にしながら、泣いていたが、郁子がまた、その陰で落涙していたことを知らない。

 由加里は、制服に着替えると、股間に手を這わせようとした。
―――あ、そうだ!今日はヤダ!・・・・・どうしよう!でも!止めとこう!
 少女は、言いつけを守らなかった。あれだけ、由加里を辱めたおむつは、机の中だ。
 毎朝、自慰をして、ゆで卵を性器に挿入する。そして、おむつを穿く。口に出すのも、おぞましい行為である。しかしながら、その日、それを完全に、拒否した。幼稚園児たちの前で、そんな姿を晒すのは、死ぬよりも嫌だったのである。
―――それなら、殺されたほうがまし!
 おむつは、タイムマシンに乗って、何処ぞの世界にでも流れてしまえばいい。そう思った。
 
 悲愴な決意の元、由加里は家を出た。

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