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『由加里 51』
  教室というのは、ほんらい、学びの室(へや)だったはずである。だが、いつから戦場になったのだろう。
 こんな命題に、きょうび、誰も解答しようとすらしない。生徒はおろか、教師すら、こんな命題に意味があるなどと、牧歌的な夢を見たりはしない。
 
 ここ、向丘 第二中学2年3組の教室では、いつ果てるとも知れぬ冷戦が繰り広げられていた。今まで、クラスのペットであり、奴隷である西宮由加里を巡って、二つの派閥が争っていた。一つは、高田あみる、金江礼子を中心とするグループ。もう一つはいうまでもなく、海崎照美と鋳崎はるかを中心とするグループである。
  他には、由加里の幼なじみである香奈見たち、どちらにも属さずに静観するグループもある。しかしながら、後者はほとんど、前者を相手にしておらず、前者の一人相撲だったと見て良い。だが、ここ来て、クラス全体に問題が起こっていた。由加里が事故で入院し、姿を見せなくなった上に、どうやら照美たちのグループに問題が起きたらしいのである。噂では、あの二人が仲違いしたというのである。
「ねえ、ねえ、本当かしら? その噂」
「本当だってよ、海崎さんと鋳崎さんが喧嘩したって」
「あたし、見たんだから、昨日のことだけどさ ―――――」
「まさか、ありえないわよ、あの二人に限って! まるで双子みたいに仲がよかったんだから、小学生のときから知っている私が言うんだから事実よ」

  青木ことりは、胸を張って、自己の正当性を主張した。
「し! 来たわよ! え」
「やっぱり、ウソじゃない!」
「・・・・・・・・・?!」
「ちょっと! しー!」
「・・・・・・・・・」

  はたして、教室に入ってきたのは、照美とはるかだった。しかし、いつもと、様子が違う。通例なら、二人とも談笑しながら入ってくるはずだ。お互いを心底信頼し合っているという空気は、誰しも、うらやましがったものである。そして、あたかも、この世が二人によって分割支配されているような錯覚を、見るものに与えたものである。これには、高田と金江が常日頃、カチンと来ていた風景である。
「おはよう」
「あ、おはようございます! 海崎さん、鋳崎さん・・・・・・」
「おはよう」
 二人とも、視線を合わせようとしない。お互いが、完全に視界に入っていないようだ。それでいて、磁石のN極とS極のように、全く離れようとしない。ほとんど軍隊の行進のように、自分たちの机へと、並んで進んでいく。
  おどろいたことに、歩幅まで同じだ。その様子は気持ち悪いばかりか、教室全体を恐惶に陥らせた。それは、由加里を覆っていたあのどす黒い空気とは、性格を完全に異にするものである。ふたりから漂ってくる空気は、近づくものを直ちに射殺するような鬼気迫る音色に満ちている。
 さながら、立場が逆転したのである。由加里が感じていた恐怖をクラス全体が蒙る番なのだろうか?それにしても、わずか2名が33名を脅かしているのである。思えば、これよりも滑稽な図は、他はないだろう。

 しかし、表面だけでもそれをごまかそうとする輩が約2名いる。言うまでもなく、高田と金江である。内心では、二人が怖ろしくてたまらないのに、表面的には、平静を装っている。クラスのほぼ全員が怖れる二人は、今、自分の席について、受業の準備をしている。
 二人の席は、青木ことりを真ん中において、隔たっているわけだが、恐るべきことに、一旦座った照美がはるかのところへやってきたのである。そして、ことりの机の上に座った。当然、はるかとは向き合うことになるわけだ。
「お、おはようございます ―――――」
「おはよう、青木さん」
  ことりを見ようともせずに、挨拶をする。その表情は凍り付いて、頬には氷の結晶が幾つもへばりついているのがみえる。いや、照美自身が凍って、結晶を引き寄せているのだ。ことりは、自分が悪いわけではないのに、がたがたと震えている。自分の机に無断で座られているのに、わけのわからない罪悪感を彼女に対して、感じている、いや、感じさせられている。

  二人はまったく目と目を合わせようとしない。それにもかかわらず、二人の間には、異様な秋波が飛び交っている。それがひしひしと周囲に伝わるのだ。二人とも、互い以外に眼中はないのに、周辺に恐怖を与え続けている

  休み時間は、休み時間で、ろくにというよりは、まったく会話をしないのに、恋人のようによりそっていた。その様子は、二人の取り巻きたちはおろか、クラス全体にとって不気味としかいいようがなかった。他の生徒とは、違う次元に行ってしまったかのように見える。一体、由加里の事故にまつわる問題で、何があったのか。事実を知らないクラスメートたちは、ただ首を捻るだけだった。

  この事態に、果敢なる態度で取りくもうとしたのは、高田あみると金江礼子だった。早くから、このクラスに由加里がいないことに、耐えられない事実に気づいていた。そのための協力を二人に要請したのである。
「ねえ、海崎さん、鋳崎さん ―――――――」
 高田は、内心の怖れを必死に押さえて、話しかけた。少なくとも、共通の利益のために何をしなくてはいけないか。そのコモンセンスはあるはずだ。しかし ――――――――。

――――ここで舐められてはいけない。
 それは、自分の沽券に係わることだ。嘘でも、なんでも、威厳は保たなければならない。
「何かしら?」
「何?」
 二人はほぼ同時に、問いを返してきた。ふたりだけの世界を形成しておきながら、まるで互いが見えていないのか。
「西宮さん、どうしているのかしら?」
「入院しているんじゃないの?」
「入院してるって話しだろう?」

――――やりにくいなあ。
「西宮さんも、鋳崎さんも、昨日、大石先生の話を聞いたでしょう。もう学校にこないとか、言っているみたいたけど ―――」

「結構じゃない!」
 クラス全体が、その声の主に意識を集中させる。
 工藤香奈見。由加里の幼なじみで、かつてクラス裁判の裁判長を勤めていた少女である。彼女がクラスに対して、イニシアティブを発揮するのは珍しいことだった。だから、みんな、耳を傾けているのである。
「あんなヤツ、いなくなったら、それでいいじゃん、どうでなら事故で死ねばよかったのよ」
「そうよ!」
「賛成!」
 数人が、香奈見に同調した。しかし、それは教室では少数派だった。ほとんどの人間が、由加里を嫌うというよりも、おもちゃにして弄ぶことに、喜びを見いだしていたのある。特に個人的な怨みはないけれども、助ける義理はない。
 
 最初は、見て見ぬフリを決め込んでいた多数派は、由加里が惨めに嬲られていくのを見ていくうちに、何か新しい感覚に気が付いた。それは自己の内部に巣くっていた嗜虐心だった。
 中学生という不安定な身分。教師に、内申書を握られているということは、常に、自分たちが監視されているという感覚を生み出すのだ。
 一見、刑務所における、看守と囚人の関係に酷似しているかもしれない。
 
 その煉獄においては、加えて受験というストレスが加わっている。
 成績によって、自分たちの将来がすべて決められてしまうという恐怖は、生徒たちに阿鼻叫喚の地獄を味あわせていた。これは多分に、被害妄想を含んでいるのだが、それに彼らは気づかない、あるいは気づこうとしない。

 つまりは、こういう種々のストレスを、無意識のうちに由加里にぶつけていたのである。もしも、それを意識的にやっているとすれば、それは高田と金江だった。個人的なアイデンティティに根付いた根拠を持つ照美や、それに追随するはるあと例外とすれば、ほとんどの者たちは、自分が何をやっているのかという自覚がないままに、由加里いじめに参画していたのである。
 
 さらに例外に属するのが、香奈見である。しかし、彼女とて、どうして由加里を嫌うのか、わかっていない。ただ、彼女から自由になりたい。これまで、彼女と連れ合っていた過去を白紙に戻したいという望みを持っていた。そのような香奈見の態度は、由加里をことさら傷付けた。それは、照美や高田たちのいじめ行為とは、また違ったかたちで、彼女を痛め付ける結果となった。

「私はそんなのいやだからね」
「そんなこと言ってもさ、工藤さん ――――」
 高田がなんと言おうとも、香奈見はがんとして、拒否し続けた。そして、いつのまにか、貝になってしまった。
「しかし、あの先生も、あれほど自分もいじめに参加しておきながら、よくもあんなこと言えるよな」
 大石が言ったのは、傷ついた由加里を、クラス全体で励ましてやろうということだった。その具体的な内容を、クラスメートたちに、考えるように要求したのである。
「いじめっていうけど、私たち、あいつをいじめていたのかな?」
「それが問題よね」
 高田の問いに、金江が答える。
「そう、そう、あたしたち、別に何も悪いことしてないのに、いじめって決めつけられるのもね  ―――――」

 青木ことりが割って入った。
「でも、いやじゃん、疑われたまま、あいつに登校拒否でもされたらさ ―――あいつ親達にも誤解されそうだし ――――自殺されて、裁判とかなっちゃうよ」
「そうだよね、うちらのせいにされちゃうって、後味わるー」
「じゃあ、こうしようぜ、期末、近いだろ? ノート持って行ってやるの」
「でも、うちらのノートなんて、バカにするんじゃない? あいつ勉強だけはできるじゃん、性格も人間性もさいてーだけどさ」
「そう、そう、人間として根本的なところが、欠けているよね、だから友達できないんだよ」
「でも、工藤さん、友達だったんでしょう!?」

 青木ことりが藪を突っついた。案の定、蛇が這ってきた。その牙の威力は、ことりの予想を、しかし、はるかに超えていたのである。
「やめてよ!」
 香奈見は、持っていた教科書を机に叩きつけた。その音は周囲の耳に突き刺さり、彼女が本気で怒っていることを、いまさらながら、知らしめた。
「やるなら、勝手にやってちょうだい、私は関係ないから」

「海崎さんは、どうなのよ、あれほど西宮さんで楽しんでおきながら ―――」
 高田が、話しを振った。
「あれは、私のおもちゃだから、何時でも、私の思うときに遊べるのよ」
――――何時聞いても、こいつの言うことはむかつくな。
密かに、彼女はそう思ったが、口にすることができなかった。
「どうせなら、教室に持ってきて、みんな、一緒に遊ぼうよ」
 金江が言った。
 何れも、ぞっとする言葉遣いである。完全に、由加里を人間扱いしていないのである。彼女が自分たちがよってたかって、やってきたいじめによるものなどと、露ひとつも思いもしない。むしろ、自殺でなしに、単なる事故だと思っている。そのために、彼女の鈍くささをバカにするくらいなのである。
「あんたらで、勝手に遊べはいいさ ――――」
 今度は、はるかの言だ。照美は、その声がなかったかのように、言葉を続ける。
「じゃあ、鈴木さんを使うしかないわね ―――」
「?」

 鈴木とは、鈴木ゆららのことである。本人は、照美に自分の名前を呼ばれてぎょっとなったのか、香奈見の背後で、震えている。彼女は。海崎、高田の両派閥のどちらにも、属していない。
 あえて言うなら、香奈見と一緒にいる。どっちも着かずの処世術で、常にいじめの犠牲者に堕ちずに済んできた。今も、この小さな中学生の頭部は、一体、誰が強者なのかの見極めに忙しいのだ。

 小さいと書いたが、彼女は身長が143センチしかない。この年の14歳の、平均身長が156センチだから、その小ささがわかることだろう。ちなみに、その背では、小学校4年生の平均にすぎない。
 ゆららは、香奈見を見た。無意識のうちに、彼女の助けを求めているのだ。しかし、彼女の保護者であるはずの香奈見は、一心不乱に読書にのめり込んでいる。
「・・・・・・・・・・」

 ゆららは、焦点の定まらぬ目で、照美と高田を見比べた。
絶世の美少女と普通の女の子。あの照美と比較するなどと、あまりに高田に酷というものだ。たしかに、ゆららは少女であって、男子とは自ずから、見る目が違うかもしれない。しかしながら、たしかに、二人の人間としての格の違いを見て取った。
「そうね、鈴木さんなら適当かも」
 ゆららは、頭からつま先までぶるぶると奮わせて、これから起こることに対して、身構えようとしていた。




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