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『由加里 52』
  由加里の病院に、鈴木ゆららが現れたのは、入院して、二日目のことだった。受業が終わるとすぐ、その足で病院に向かったのである。しかし、由加里は、ゆららの顔を見つけると、すぐ布団を覆ってしまった。
「由加里、どうしたの? せっかく来てくれたのに」
 母親である春子が、声をかけても、梨の礫だった。
「西宮さん、みんなで手分けして、ノート取ったんだよ ―――」
 ゆららの声は、由加里には地獄への招待にしか聞こえなかった。

―――ママ、そんなの追っ払って、みんなで由加里をいじめたのよ、あなたの娘を自殺まで追いこんだのは、その人たちなの! 憎いでしょう? それなのに、どうして、そんな甘い顔していられるのよ! どうでなら、その場でビンタぐらい喰らわせてよ! それとも大切なのは体面なの? 由加里のことなんてどうでもいいの?
 少女は、この薄い布団の上で、行われている取引に嫌気がさした。春子とゆららが何やら話しているのだ。
「ごめんなさいね、鈴木さん」
「いえ、私たちが悪いんです ――――」

―――鈴木ゆららってどういう子だったけ?
 記憶の糸をたぐってみる。しかし、すぐには名前と顔が一致しない。しかし、しばらくして、(そうだ、あの小さな女の子だ)
 ゆららとは、小学校は違うし、同じクラスになったのも、はじめてだったので、すぐには思い出せなかった。
 それに、いじめられるようになってから、新しい友だちを作る余裕はなかった。
 仮にあったとしても、高田と金江たちの手によって潰されたであろう。
 もしかして、あれほどあった誘いのメールのうちに、本物があったのかもしれない。そんな風に考えて、後悔することがある。

 これは、前にも記述したことだが、おそらく、あの二人による企みだと思われるが、かなり、騙しメールがあったのである。2年生になって、まもないころ、由加里がクラスの女子からしだいに、無視されるようになったことは、既に記述した。
 しかし、ネット世界においては、必ずしもそうではなかった。毎日のように、クラスの女子から、誘いのメールが来ることは来るのである。

 長い間、友だちがいない淋しさに耐えていた由加里は、それに簡単に飛びついてしまった。その様子は、まるで飢えた獣が、食物を目の前に出された様子に似ている。例え、それがプラスティックの模造品であっても、目にしたとたん、よだれを垂れ流しながら、飛びつくに違いない。
  飢えていれば、視覚も嗅覚も鈍るだろうから、それを判別する能力も劣ってしまうだろう。
左様に、由加里は哀れな状況に追い込まれたが、それを検分して楽しんでいた連中がいたのである。

 連中は嘘のメールを由加里に送る。そのメールには、普通では考えられない服装で、来るように指定してあった。もしも、彼女がいじめられていなければ、ろくに内容も見ずに破棄したにちがいない。
  あいにくと、由加里が置かれた精神状態はふつうではなかった。
朝の挨拶をしてもらえないほど、無視され、その存在を完全に否定された由加里は、いまや、一言でも会話をしてくれるなら、いくらでも出すにちがいない。何も、休みの日に、一緒に映画に行ってほしいとか、要求しているわけではない。
  たまたま、床に転がった消しごむを拾ってあげて、「ありがとう」の一言でも言って貰えばいいのである。
「あ、幽霊がいる! 勝手にケシゴムが浮かんでいる!」などと騒がれるのは、どう考ええても、耐えられない。
 そんな絶望的な孤独の中で、一条の光を見たような気がしたのである。それに飛びつかない手はない。
 例え、そこにいじめっ子たちの嘲笑が待っていようとも・・・・・・・・・・・・・。

  騙されたとは知らない由加里は、指定のとおり、お洒落をして待ち合わせの場所に行くが、待てども待てども、メールの送り主は現れない。当然のごとく、泣きべそを掻きながら帰宅するわけだが、 本当に驚いたのは、次の日のことである。由加里は教室に入ったとき、真相のすべてを明かされたのである。
 黒板に、その写真は貼られていた。大きく引き延ばされたその画像は、入り口から見ても、由加里のものだとわかった。その回りに何重もつくられたクラスメートたちの輪。みんな一様に、にやにやと笑っていた。由加里を見つけるなり、好奇心と軽蔑の入り交じった視線を送ってくる。かなりの割合で悪意も含まれていた。
 覚悟を決めて、黒板に近づくと、彼女のはずかしい姿が映っている。それはとてもリアルで、頬に滲んだ汗の一粒、一粒まで、手に取るようにわかるように思えた。
 そして、横には、彼女を嘲笑いに、嘲笑った文字が並んでいた。
『淫乱、男好き、西宮由加里、すっぽかしを喰らう! お洒落をして、待てども、待てども、オトコは現れず!』
「ひどい!」
 それは言葉というよりも、むしろ悲鳴に聞こえたかもしれない。
由加里は絶望のあまり、立ち尽くした。巨大な万力で、全身を押し潰されつつあるような気がする。耳が痛い。肩胛骨と大腿骨は、その圧力のあまり、音を立てて軋んでいる。鎖骨は、胸骨から離れて、
 今にもポキッと折れそうだ。

 パンツが見えんばかりのミニパンツに、臍丸出しの、ブラウスは、由加里を相当の遊び人に仕立てていた。しかし、遊び人と言うにはあまりに、幼い外見は、なおさら、その姿を異様で滑稽なカリアチュアに見せている。
  しかしながら、もっとも、観客の好奇心を刺激したのは、厚化粧だった。年齢に必要ではない化粧ほど滑稽なものはない。背伸びしたお洒落ほどピエロを彷彿させるものはない。この時の由加里は、喜劇女優以外の何物でもなかった。ただ、喜劇女優なら、プライドを売り払った売女らしく笑っているべきだ。この写真の少女はなんと悲愴な顔をしているのだろう。

 クラスメートたちの嘲笑は、まるで咲き乱れた花壇のようだった。ろくに世話をされない花壇には、雑草がその背丈を争い、勝手に花々が狂い咲き、調和を乱す。
 その中で、ひときわ大きな声で笑っていたのは、青木ことりだった。言うまでもなく、由加里に騙しメールを送った張本人である。
「困るよね、自分ってものがわかっていないヤツはさ ―――――」
 ことりは、そんなことは、まったくお構いなしに言い放つ。
「自分がどれほど、卑しい人間かわかってないんだよ、コイツ、自分が今でも誘いのメールをもらえる 人間だと思ってるのよ、それが救いがないよね。誰が、こんなのをマトモに相手にする? 冗談じゃないよね、あははは!」

「・・・・・・・・・・・」
 由加里はことりを見る。その瞳には、温度というものがなかった。ただ、哀しみと、憤りがモザイクのように入り交じった蒼色が、茶目に溶けていた。それはとても奇麗だったけれど、この世のすべてが凍りついてしまいそうな氷に満ちていた。

「ホント、本当! みんなに嫌われているくせに、その自覚がないくらい、救いがないってないよね」
「もしも、自覚があったら、あんなに大きな顔していられないと思うな ―――――」
「そうよ、そうよ、ゴミ箱にでも入って、小さくなっていてほしいよね」
「そうよ、そうよ!あはははは」
 ちなみに、これからしばらくして、無理矢理に押し込められるわけだが、それはかつて記述したとおりだ。
 しかし、この時、鈴木ゆららはどんな顔をしていたのだろう。由加里は憶えていない。
 例え、いじめに積極的に参加していないにしても、あのクラスメートの一人というだけで、由加里にとってみれば、悪鬼以外の何者でもない。

 彼女をさんざんいじめぬいた悪魔たち。
 高田あみる、金江礼子、そして、海崎照美と、鋳崎はるか。その罪は、彼女たちに劣るはずはない。彼女を傷付け、そのプライドを粉々にし、人間の尊厳を踏みにじった。
もう顔も見たくないし、声も聞きたくない。あの教室ごと、異次元にでも消え去ってしまえばいい。
「西宮さん・・・・・・・・・・ごめんね、ごめんなさい・・・・・・・・・・」
 その声は、いくらかの化粧や涙をふくんで、多少、ウエットしていた。しかし ――――――。

――――騙されるものか。
 由加里は、頬に涙の筋を作りながら、思った。その手で、高田と金江の二人は、由加里の心をずたずたにしたのだ。ゆららの声の向こうに、二人の高らかな嘲笑がかいま見える。これも、すべて由加里をいじめの中央に、引きずり込むための企みにすぎないのだ。誰が乗るものか。もう誰も信用できない、たとえ、香奈見が来ようとも ―――――――――。

―――そうだ、もしかして、この声がゆららじゃなくて、香奈見ちゃんだったらどんな反応をしただろう、少なくとも、彼女を使っての騙しのメールはなかった。
「由加里、いい加減にしなさい」

―――ママ、何も知らないくせに!
なんと春子の声が聞こえてきた。
「ああ、私たちがみんな悪いんです、西宮さんを責めないでください ――――」

―――ああ、下手な芝居はもうやめてよ!
 まるでドラマの一節のような、ゆららの発言に唖然となった。その上、母親までが、それに加味しているのだ。ほぼ、完全に近いほどに幻滅していた。しかし、心の隙間に、わずかながら余白を残していた。
 この世の中には、家族では埋めきれない淋しさがあるのだと、痛いほどこの数ヶ月間で実感させられた。
 しかし、それは友情という簡単な言葉で、表現したくはなかった。それよりもはるかに適当な言葉があるのかもしれないと、まるで放浪の詩人のように、少女は、病床という砂漠を彷徨い歩くのだった。あたかも、イスラム教徒の夫人のように、頭から白い布を被って、自分のすべてを外界から隠匿したのである。

 ゆららは、焦った。海崎照美と高田あみるは組んだのである。少なくとも、彼女の単純な図式ではそうだった。だから二人の要求を満足させられないことは、由加里に変わっていじめられっ子に堕ちることを意味していた。
――そうだ。
 この時、ゆららは高田の言葉を思い浮かべた。
「ねえ、西宮さん、私はばかだからさ、参考にならないかもしれないけれど、先生のをちゃんと書き写したんだよ」
 ここで板書という単語が出てこないぶん、彼女の知性を暗示しているかもしれない。しかし、それは彼女が怠惰である可能性もある。

―――この子、自分のテストをみんなに見せて笑ってたっけ?
 由加里は自分がいじめられる前に起こったことを思いだしていた。それは中間テストの前のことだ。その教師は、テストが多いので有名だった。中間期末以外に、そのテストも成績に加味されるのだ。だから、不真面目な生徒たちには、すこぶる人気がなかった。なぜならばまじめにやっていれば、難なくできる内容だったからだ。
 その試験が返されたとき、ゆららの答案が偶然なのか、誰かの悪意からか、床に転がった。みんなの視線に晒されたその点数は、お世辞にも高得点とはいえなかった。
「鈴木さんはばかなんだ ――――」
 高田が無遠慮にも、そう言った。
「・・・・・」
「うん、ばかだよ」
 ゆららは、その限りなく0点にちかい答案用紙を拾いながら言った。その手は恥辱のあまり震えていた。
「じゃあ、みんなに教えてあげなよ、それを見せてさ」
 金江が畳み掛けた。
「唄にでもしたら?なにできない鈴木さんだけど、唄だけなら、なんとか人並みにできるじゃない」
「・・・・・・・・・・・」
 ゆららは、内心、屈辱にうちふるえていたが、二人に睨まれるとそれを表に出すわけにはいかなくなった。結果。
「す、鈴木、ゆ、ゆららはばかです!」

 それを連呼しながら、教室中を何度も往復させられた。もちろん、限りなく軽い答案用紙を掲げながら、強ばった笑みまで浮かべて、走り回ったのである。もちろん、高田と金江をはじめとするクラスメートは大喜びだった。ただし、はるかと照美は、かるく微笑を浮かべるだけだった。そして ――――、忘れてはならないのは、由加里だ。彼女は俯いたまま、無関心を装っていた。自分の中で起こった感情をどう表現していいのか、わからずただ戸惑っていたというのが事実だろう。

「よかったね、これで鈴木さんは人気者だよ」
ちょうど教室を一周したとき、高田はそのように言った。
「うん!」
 満面の笑みを浮かべて、ゆららは高田にそう返事するしか生きる道はなかった。クラスメートの笑いは、自分を好いてくれている証拠だと、自分に言い聞かせた。
それが起こってから、自分のことをばかよばわりすることは、彼女がこのクラスにおける存在意義、あるいは証明となった。
 今、それを由加里に言ったのである。その意味を理解できない由加里ではなかった。もともと、人並みはずれた知性を持っている上に、他人を思いやる能力はずば抜けている。そして、この日まで、歩いてきたいじめの日々は、その感覚をより磨く結果となった。もちろん、複雑にしたことも事実ではある。

「じゃ、ノート置いておくね、よかったら見てじゃ」
「・・・・待って、鈴木さん!」
 由加里は、ゆららの背中に声をかけた。
 ゆららの頭の中では、高田の酷薄な声が巡っている。

――――いいこと? あいつは偽善者だから、鈴木さんが少しでも弱みを見せれば同情するよ。わかってるでしょう?どうすればいいのか。いつものようにすればいいのよ。

―――ひどい! ふだんから私が気にしていることを知っていたんだ!

 ゆららは怒りで頭と脊椎が焦げてしまうと思った。しかし、素直に感情を表すわけにはいかない。
「わかった・・・・・・・」
「よかった、くれぐれもお願いね」
 くれぐれというところに、相当の悪意が滲んでいるのを見て取れた。ゆららは恥辱のあまり、顔を真っ赤にしながらも、服従せざるをえなかった。

 その結果、高田と照美からレクチャーを受けることになったのである。昼食時と、昼休みを通して、ゆららは、二人から詳細な行動を支持された。言うまでもなく、由加里にどう対するからである。しばしば、二人は対立したから、少女は小さな頭を常に混乱させていなければならなかった。

―――私、ばかだから・・・・・・・・・・・・・。
もちろん、この台詞は高田のレクチャーの結果だった。この時、照美は眉を顰めたが、それは彼女には伝わらなかった。顔を真っ赤にしていたゆららは、当然のことだが、そんなことに神経が行かない。
 もしも、それを認知した人間がいたとすれば、はるかだけだ。彼女は、しかし、一切を見て見ぬフリをしている。いや、海崎照美という少女がこの場所にいないフリをしている。
 しかし、どうして、照美に付き添っているのか、周囲は不思議でたまらなかった。高田の配下のうちに、真野京子というものがいる。彼女はどうやら空気を読めないようで、命知らずなのか、はるかにこのように言った。
「海崎さんって、いやなヤツだよね ―――」
――――ばか!
 高田と金江は、その瞬間、全身の血液が凍り付いたような気がした。しかし、次ぎの瞬間には、京子自身が命が縮む思いをすることになるのである。
「!!」
「ひぇい!」
 何語がわからない声を発して、京子は、ブザマに転げた。哀れ、男子の前に汚い下着を晒しても、隠すことすらおもいもよらない。彼女をそのように追い込んだ張本人は、涼しい顔をして、京子を見下ろしている。
 筆舌に尽くしがたい恐怖のあまり、全身の毛が総毛立つ。しかしながら、はるかは、京子に鉄拳をふるったわけではない。もしも、そんなことをしたら、京子はただじゃすまないだろう。前歯の一本くらい失って、しばらく歯医者に通う目にあうだろう。
 はるかがしたことは、ただ睨みつけただけである。それだけで、京子は、震え上がり、ほとんど人事不省になるまで追い込まれた。高田はしかし、助け船を出すことをしなかった。いや。出せなかったというのが、正解だろう。
 ゆららはこのような、混乱の中で、長ったらしい台詞を憶えなければならなかった。
 そして、今、目の前に、彼女が演技しなければならない相手が、顔を顕わにした。

―――ダルマさんが転んだ。
ゆららの頭の中で、誰かの声が聞こえた。
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